残業代が減って金欠に!? 働き方改革による収入減は副業でカバーできるのか

3月6日、株式会社ジャパンネット銀行が運営する情報提供メディア「KOUZA」は、「働き方改革の”期待”と”実態”に関する調査」（対象：20代〜40代の男女1,200人）の結果を発表。

それによると、2019年に働き方改革を実施した企業は、大企業で約9割、中小企業で約2割でした。

残業代は平均月2万円以上減少

同調査によると、大手企業社員の約半数は「働き方改革に満足していない」と回答（あまり満足していない：34.3％、全く満足していない：14.3％の合計）。

その理由の1位は「残業代が減ったから」（45.9％）で、実際に残業代は月当たり平均21,905円減という結果が出ています。

働き方改革では残業時間の上限規制や有給休暇義務化など「労働時間の是正」が行われていますが、上記の調査によると残業時間は平均12.6時間減少しています。

こうした残業減により副業を考える人も26.3％と約4人に1人おり、副業をするなら月2万円以上稼ぎたいという人が副業をしたい人の約9割に及びます。

また、副業するならどんな仕事が良いかという問いに対しては、気軽なバイトが45.3%、スキルアップできる仕事が22.4%、稼げなくても面白そうな仕事が16.9%、自分で事業を始めたいが15.3%と、本業に支障がない程度で副業を考える人が多いようです。

初心者でもできる副業とは？

ただ、副業と言われても、いったいどんなことができるのかイメージが湧かないという場合もあるかもしれません。初心者でも挑戦できる副業にはどのようなものがあるのか、以下に代表的な例を挙げます。

・クラウドソーシング
・カメラマン
・ライター
・アンケートモニター
・試験答案の採点や添削
・覆面調査
・フリマアプリ
・webデザイン
・アフィリエイト
・翻訳/通訳
・投資
・UberEatsの配送
・Airbnbで旅行者を泊める　　

クラウドソーシングではインターネット上で不特定多数の人に業務が発注され、オンライン上で仕事が完結するものです。仕事を仲介するクラウドソーシングサイトにはさまざまな募集があり、初心者でも比較的仕事を獲得しやすい環境にあります。

仕事を受注するには、発注者が出した案件に対して自分のスキルや経験などをアピールする提案文を書いて応募し、発注者に選んでもらえれば仕事を獲得できるという流れです。

クラウドソーシングサイトでは、データ入力やアンケートなど専門知識がなくてもできる仕事から、カメラマン・ライター・翻訳などスキルが認められれば収入がどんどん上がるものもあり、副業で月10万円以上稼ぐ人もいるといいます。

副業で気をつけるべきことは？

では、副業を始める際にはどんなことに気をつけて取り組めば良いのでしょうか。

キャパオーバーに注意

副業を詰め込みすぎて睡眠時間を削り、疲労やストレスが溜まれば本業にも影響が出てきます。副業で頑張ると、それだけ収入が増えるのでついつい無理をしてしまうという場合もあるかもしれませんが、自分のキャパを超えて仕事を受けすぎないように注意が必要です。

確定申告の必要がある場合も

サラリーマンが本業で、副業がアルバイトやパートの場合、アルバイトやパートの「収入」が1年間で20万円以上の場合は確定申告が必要になります。

また、サラリーマンが本業で、副業がクラウドソーシングや内職といった自営業的なものである場合は、「収入 − 必要経費 ＝ 所得」が年20万円を上回る場合、確定申告が必要となります。

確定申告で経費処理するためには領収書などの保管が必要になります。普段からきちんと管理して、確定申告の時期に焦らないようにしたいものです。

実力に見合わない仕事を取らない

自分が成長するために、少し難しい案件にチャレンジするのは悪い事ではありません。しかし、実力からかけ離れすぎると、調べながら仕事するのに時間を取ったり、途中で投げ出したくなってしまうなんてこともあるでしょう。

こうなると、仕事を請負うことにストレスを感じてしまいますし、十分な成果を出せないということにもなりかねません。

おわりに

副業は、本業以外で収入を増やしたり、自分の興味があることに挑戦して、それがうまく行けば転職・独立につながるというプラス面があります。

しかし、仕事を受けすぎて体調を崩したり、発注元に迷惑をかけてしまったりすれば長く続けることはできません。本業との兼ね合いをしっかり考え、無理をしすぎないように気をつけましょう。