子どもに虫歯菌をうつしたくない!…努力と葛藤をつづけて早や5年
LIMO / 2020年4月14日 19時45分
子どもに虫歯菌をうつしたくない!…努力と葛藤をつづけて早や5年
子どもの歯の健康のために、歯みがきの徹底やおやつの食べ方など考えるのは親の役目。歯科衛生士の姉を持つ筆者も「子どもの元気な歯を守っていきたい」という強い想いを持つ親のひとりです。
筆者は、親の虫歯菌を子どもにうつさないように「親子で食べ物・飲み物を共有しない」という“親子別々ルール”をつくって継続しているのですが、日々過ごす中、それなりの大変さや周囲との関わり方で気をつかう場面が発生しています。
虫歯菌の母子感染が気になるママへの参考情報として、今回、筆者のケースを紹介してみようと思います。
子どもの虫歯リスクを減らしたい…が“親子別々”は大変
わが家の“親子別々ルール”は、歯科衛生士である姉からのアドバイスをもとに考えたもの。
もともと子どもの口に虫歯菌はおらず、親など周囲の大人から唾液を介してうつる
乳歯の健康が永久歯の健康にも影響する
──という2点をふまえ、「子どもの虫歯リスクを減らすために徹底していこう」とはじめました。
子どもが虫歯で困らないようにと決めたルールですが、いざやってみるとなかなか大変なもの。子どもが離乳食を卒業して大人と同じものを食べられるようになった1歳頃からは特に、大変さを感じるシーンが増えてきました。
たとえば飲食店で子どもと一緒に食事をするとき。食べはじめる前に子どもの分を別の器に取り分けるのですが、食べ終えてから「もっと食べたい!」と言われることがあります。
ルール上、一度自分が箸をつけたものは子どもに食べさせられないので、この場合は追加注文するしかありません。「最初から多めに取り分けておこう」と先手を打ったときに限って子どもの食欲が振るわず、子どもの食べ残しを自分が食べる羽目になったり…麺類だと伸びきっていて、かなり悲惨な光景です。
また、飲み物を“親子別々”にするとなると、外出時は2本の飲み物を常に持ち歩くことになります。自宅から水筒を持って行くにしろ、外出先で飲み物を買うにしろ、親子で2本分。荷物が増える、余分なお金がかかる。これは、子育て世代の私にとってなかなかの痛手なのです。
自宅では何とか工夫してルールを実行できるものの、外出時には心が折れそうになったことも…。
楽しそうにアイスクリームを分けあっている親子、「ママのジュースも飲んでみたい!」とお互いの飲み物を交換している親子。どちらも自分にはできないことなので、うらやましいような、複雑な気持ちで見ていました。
自分の気持ちの葛藤は、ルールを貫く以上避けては通れない道なのです。
ママの努力だけじゃムリ。周囲の理解が不可欠
ルールを貫くにあたり、周囲の理解を得ることも必要です。
夫は日々の子育ての中ですぐに理解し、慣れてくれましたが、たまにしか会わない祖父母や叔父叔母から理解を得るのは難しいものです。幸いなことに、私の周りはルールを理解してくれる人ばかりで、協力する姿勢を見せてくれました。
しかし問題は、“理解しても、慣れるまでには時間がかかる”ということです。
年末年始や帰省シーンで久しぶりに会う親戚。“うっかり”が発生する可能性は十分にあります。自分の親や叔母になら「前に伝えたけど…」と再度念押しすることもできますが、義父母など夫サイドの親戚にはそうも言えず…ハラハラしながら見守る日々です。
過去には、ご飯を食べさせるのを手伝ってくれていた祖母が、「あのお魚食べたい」と言った子どもに自分の箸で食べさせているシーンを目撃してしまい、「手伝ってくれて助かるのに指摘するなんて…」とモヤモヤしたのを覚えています。悪気がないこと、手伝おうとしてくれたことを思えば、“うっかり”を指摘するのもためらわれるのです。
また、友人親子と出かけるときにもルールを貫く難しさを感じます。
カフェでデザートを食べている友人に、子どもが「そのアイスおいしそう!」と言ったときのこと。友人は「おいしいよ! 少し分けてあげるね」と善意からデザートを取り分けてくれようとしました。そのときは「とってもありがたいんだけど、こういうルールにしてて…」とルールのことを説明。
親しい友人だったので事情を説明でき、相手も理解してくれて幸いでしたが、相手の受け取り方によってはトラブルにつながりかねません。周囲の理解を得ることはもちろん、どのように得るか、というところも考える必要があります。
「虫歯ゼロ更新中」をはげみに
子どもが5歳になった今でも“親子別々ルール”は続けています。ルールを続ける限り、自分の気持ちとの葛藤や周囲との関わり方に大変さを感じるシーンはまだまだあると思います。
それでも、「これまで頑張ったから、いまだに虫歯ゼロ!」「周りに理解してくれる人がいるのは幸せなこと」と良い部分へ目を向けることを忘れず、子どもの虫歯リスクと前向きに関わっていこうと思っています。
継続するための道のりは大変だった、でも現在も虫歯がない。過去と現在の両方を見つめることが、続けていく原動力になっています。
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