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「土日では気づかなかった夫への感情」コロナで押し寄せる老後への不安

LIMO / 2020年4月9日 20時15分

「土日では気づかなかった夫への感情」コロナで押し寄せる老後への不安

「土日では気づかなかった夫への感情」コロナで押し寄せる老後への不安

3月上旬から実施された子供たちの休校措置。多くのママたちが対応に追われる日々を送る一方、一部から「子供はかわいい分マシだった」という声が聞こえてきました。

今回、多くの企業が時差出勤やリモートワークを導入したことで、夫婦関係に変化が生じた方々がいるようです。Mさんのご主人はいち早くリモートワークに切り替えた会社に勤務していました。在宅勤務をする夫から見えた「将来の不安」とは一体どのようなものだったのでしょう。

土日では気づかない夫への感情

今回、お正月休みや夏休みよりも長い期間夫が自宅にいるというMさん。3月の上旬より休校になった小学4年生の娘さんとご主人、3人の生活がスタートしたそうです。最初は「仕事もあるし、書斎にいるだけだからそんなに気にならないだろう」と思ったといいます。

「娘は学校の課題や習い事の練習など、私がいなくてもある程度のことを一人でできるようになっていました。私は夫が自宅にいるためパートを休まず、午前中だけ週に3日ほど出勤することにしました。最初の頃は娘と夫のお昼ご飯を用意してからパートに行っていたのですが、慣れてきた娘から『ママは朝忙しそうだし、自分で冷凍庫から何か用意して食べるから準備はいらないよ』と言われました。いつの間にかしっかりした娘に感動し、思い切ってその言葉に甘えることに。当然夫は大人なので、娘と同等のことはできると思い『娘もそういってるからあなたも何か用意して食べてね』とパートに向かいました」

ママから信頼されてお留守番をすることになった娘さんは、パパの分もお昼ご飯を用意。「仕事で手が離せない」というパパの書斎までお昼ご飯を届けてあげたそう。Mさんが帰宅すると娘さんはすでに食べた食器を洗い、自分の好きなことをしていたといいます。

「一方の夫は食べたお皿を書斎に置いたまま。夕方食器の行方を質問すると『部屋に置いたまま』の一言で自分で取りに行こうともしませんでした」

そんなご主人にモヤモヤしたというMさん。別の日、娘さんが気分転換に公園でお弁当を食べたいというので、二人ででかけることになりました。

「出発前、私たちはいないのでお昼は自分で用意してね、と声をかけてでかけました。しかし、私たちが14時過ぎに帰宅すると夫は書斎から出てきて『遅いよー!なんか用意してくれよ』の一言。でかけるまえに食材の場所など説明したはずなのに、それすらしないで私を待っていた夫の態度にガッカリしました。また、私の話など全く聞いていないということもわかり、二重に怒りがこみ上げてきました」

Mさんの現状を理解し、自分でできることは挑戦してみようとする娘さん。対して「俺は仕事しているんだから」という態度で自分のことすらやろうとしないご主人。どちらがストレスの対象になるかは明らかです。

出かけられないからこそ気づくこと

また、Mさんは「長期休みは必ずどこかへ出かけていたからこそ気づかなかったこと」があったといいます。

「夫は週末家でじっとしていない人。そのため、今回のように家で顔を突き合わせるだけの経験がほとんどありませんでした。外食すらしなかった今回、3食夫と取ることの苦痛といったら。結婚して10数年、娘がいないと話すことがないことにも気づきました。私がホッとできる場所がパート先というのも、今までなら考えられないことでした。自分の家なのに夫がずっといるだけでこんなに憂鬱な空間になるなんて」

ご主人と一緒にいるときは何かしらしていたので間が持っていたというMさん。「相手に何も感じないのはマシなほう。まさか自分が夫との時間が苦痛になる日がくるなんて」と語ってくれました。

定年後の不安が押し寄せる

今回のように「いつか収束する」のであれば、今だけのことと割り切ることもできるかもしれません。しかしMさんは「母親がいっていた『夫源病の意味がわかった』といいます。

「定年後、夫が家にいることでストレスが溜まったり体調に影響が出るといわれる、いわゆる『夫源病』なんて都市伝説かよっぽど不仲な夫婦の話だと思っていました。うちの夫は外出もするし、自分にとって夫はすでに空気のような存在。重荷に感じるはずなんてないと思っていたんです。

しかし、今回のことで『夫が車を運転できなくなったり、足腰が立たなくなってお互い逃げ場がなくなったら』という事態を想像するようになりました。娘も自立したらこの状態は遠い未来ではありません。とはいえ、離婚するほど問題もない。だけど夫といることが苦痛。そんな気持ちに気づいてしまったんです」

まとめ

結婚後、こんなに長期間夫と家にいた経験がなかったというMさん。日々のイライラが募り夫へのあたりが強くなっていき「コロナで離婚なんて洒落にならない」と思ったといいます。まだまだ定年までは年数はありますが、お互いが家にいるようになり逃げ場がなくなる日を想像しゾっとしたとか。

今回の措置でそのことに早く気付いた分、Mさんは将来に向け自分の生きがいをみつけたり、夫にも何か夢中になれるものを見つけてもらえるよう動こうと思ったそう。夫婦が新たな問題に直面したコロナ騒動。みなさんのご家庭にも変化はあったのでしょうか。

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