一斉休校で早寝早起きができない! 子供の生活リズムが狂ってしまう悩ましさ
LIMO / 2020年4月14日 10時45分
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一斉休校で早寝早起きができない! 子供の生活リズムが狂ってしまう悩ましさ
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大は衰えるどころか勢いを増しており、政府は4月7日に7都府県に対して緊急事態宣言を出しました。それ以外の自治体にも学校再開延期の措置を取る動きがあり、子供たちは学校生活から遠ざかったままです。
突然始まった一斉休校では、夏休みのような季節の長期休暇と比べても子供たちの生活リズムが崩れがちになります。なぜ、気を付けていても臨時休校下では早寝早起きを維持するのが難しくなるのでしょうか。
学校という大きな枠組みが外されて過ごす日々
大人でも、休日の朝には起きるのが遅くなりますよね。子供も同じように、平日は学校があるから遅刻しないように起きますが、休みの日はゆっくり寝てしまいます。遠出などの用事がない限り、親も無理に起こそうとはしないでしょう。
3月初旬から一斉休校措置になり、最初の頃は普段通りに起きていたとしても、「学校がある」という子供の生活リズムを決める大きな枠組みがなくなれば緩んでしまうのも仕方がありません。
朝早く起きても何もすることもないので親の方もつい気を許してしまい、起床時間がどんどん遅くなっていきます。筆者の周りでも、「子供は9時近くまで寝ている」「8時に起こすと早いと言われる」という嘆きの声を耳にします。
友達と集まって自由に遊ぶこともままならない中、「早寝早起きをして過ごそう」と声がけしても子供の心には響かないのかもしれません。
学校に行くことによる適度な疲れを感じず眠くならない
早寝早起きができなくなるのには他にも要因があります。
平時であれば学校に行って休み時間に校庭で遊んだり体育の授業を受けたりと、体を動かす時間があります。学校に行くことで多少なりとも疲れを感じ夜はぐっすり眠れる状態を自然と作っていました。
しかし、目に見えないウイルスの感染拡大による休校措置だと、不要不急の外出を控えて思うように体を動かすことはできません。家で過ごす時間が長くなると寝つきが悪くなってしまいます。
常日頃から体を動かしてきた子は特に疲れにくくなって、「眠くないからまだ起きている」と知らず知らずのうちに悪循環に陥ってしまうのです。
スポーツ少年団に入っている近所の男の子は、一斉休校に入ってから天気の良い日は決まった時間に友達数人と公園でキャッチボールをしています。
「やっぱり体を動かしたいの?」と声をかけたところ、口々に「暇で仕方がない」「外に出ないと夜寝れない」という答えが返ってきました。学校がない上、思うように遊べない状況が続くと子供が願っていなくても就寝時間が遅れてしまうのです。
学校再開の延期で「生活リズムを直す」という気分が出てこない
春休みの終わりが近づくと、「いよいよ新学期がスタートする」「最初から遅刻するのは嫌だな」と、子供も親も休み中に崩れた生活リズムを立て直そうとします。
しかし、今回のコロナ禍ははっきりとした終息時期が見えてこないため、地域の感染状況によっては再度延期になることも考えられます。ゴールが分からないと「生活リズムを直そう」という気持ちがなかなか芽生えてきません。
特に新学期は新しい学年となり、新しいクラスメイトと顔を合わせるなど緊張感を持って臨みます。こうした状況なので休校措置が長引くことは仕方がないことですが、「また休みが続くのか」と学校再開に向けて上がっていた子供のテンションも急降下し、早寝早起きをしようという気持ちを忘れてしまうのです。
子供の生活の中心は学校だということを、筆者も改めて痛感しました。
カレンダーや時計を気にする生活を送ってみる
休みが長くなればなるほど、子供の曜日感覚は狂っていきます。近所のスーパーに買い物に行く際、すれ違った中学生の女の子たちが「今日は何曜日?」「学校がないと分からなくなるよね」と話しているのが耳に入ってきました。
それと同じことが一時、筆者の子供達にも起きていたのです。起床時間は普段と変わらないよう気を付けているものの、毎日が日曜日のような日々が続けばどうしても曜日感覚が鈍ってしまいます。学校が始まれば自ずと治るとは思ったものの、曜日に無頓着のままだと生活リズムが崩れやすくなると考えました。
そこで、リビングのカレンダーに普段見ているテレビ番組を記入することにしました。金曜日なら「チコちゃんに叱られる」と書き、今日が何曜日なのか一目で分かるようにしたのです。また、勉強タイム、工作タイム、読書タイムと学校の時間割のように45分毎に休憩や行間休みを挟んで無駄に時間を過ごさないよう工夫しました。
実践してみて気がつきましたが、親子で試行錯誤しないと、なかなか家庭だけで規則正しい生活を維持するのは難しいものです。
明けない夜はないけれど…
コロナ禍で人々の生活は大きく変化しています。子供を持つ家庭では、休校によって様々な問題が起きていることでしょう。学力低下や運動不足など親の悩みは尽きません。
しかし、まず最初に子供の学校があることで維持していた早寝早起きに近づく努力をしていくことが何よりも大切でしょう。生活リズムが整っているからこそ、勉強する時間が確保できたり人気の少ない朝に散歩に出かけて運動不足を解消することもできます。
生活リズムが崩れたまま新学期を迎えてしてしまうのは避けたいところです。「今はこういう状況だけど必ず学校は始まる」と常日頃から子供に声がけをし、学校がある時とあまり変わらないよう早寝早起きをして再開に向けて準備をしてきたいですね。
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