緊急事態の休暇の取り方にマナーはある?子供がいない人がフォローするのは当たり前?!
LIMO / 2020年4月13日 20時15分
緊急事態の休暇の取り方にマナーはある?子供がいない人がフォローするのは当たり前?!
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響がさらに拡大してきています。また、都市部を中心に緊急事態宣言による学校の休校措置がさらに延長されるなど、まだまだ混乱は続いているようです。
そんな中、仕事を持つママでまだ一人で留守番などができない子供を持つご家庭は、学童を頼ったり近くに住む祖父母に協力を求めたり。さまざまな方法でこの難局を乗り切っているようです。ただ、それらは本当に自分たち家族だけで成し遂げることができたのでしょうか。
留守番をさせられない幼稚園・低学年ママ
3月、突然の休校措置に伴い両親がお仕事を持っているご家庭では、学童や保育園などを活用しお子さんを預けることができたといいます。しかし、普段子供が幼稚園や小学校に行っている時間だけお仕事をしているいわゆるパートタイマーのママたちは「家で留守番をさせるわけにいかない」という理由で、祖父母に預けたりパートのシフトを減らしてもらったりしたそうです。
当初、小中学校に加え、多くの幼稚園での休園措置や保育園などから「ご自身で保育できる方はなるべく登園せず家庭で保育して欲しい」という要請がありました。自宅で子供を保育することは我が子を守るとともに、集団生活を送り続けなければならないお子さんのリスクも軽減することができます。そういった面を考えるとやはり「できればお休みを貰いたい」と考えるママも多く、小さなお子さんを持つママたちがパート先にお休みを申請する状況が続いています。
悪いのは私ではない
急な休校措置の決定に、多くの人が戸惑った3月。飲食店でアルバイトをする学生Yさんの同僚もその一人でした。
「その方のお子さんが小学一年生らしくまだまだ半日お留守番するのは無理と判断したようで、店長と話し合い平日のシフトから外れて当面週末に1日だけ出勤することになりました。平日は私とその方が一緒に入ることが多かったのですが、他の方を補充することができず『こんな事態だし客足も落ちるだろう』という店長の判断で、私が一人でシフトに入ることに。お子さんとも面識があったので、自分でよければ穴を埋められるように頑張ろうという気持ちでいました」
しかし、ピーク時ともなると人員が一人少ない状態はシビアなものだったといいます。休校で暇を持て余している親子などが訪れるため、店長と二人必死で対応をした日も数日ではなかったそう。そんなある日、まさにピークというタイミングでパートを休んでいる同僚がお子さんを連れて食事に来ました。
「普段働いている人間であれば忙しい時間はわかっているはず。顔をみせにくるのであれば時間を考えてくれてもと思うのですが…。帰り際に『ごめんねーでも私がどうこうできる問題じゃないしね。私も今月パート代なくてやばいよー』と言い残して去っていきました。確かに、国や自治体の決定に従ったわけで彼女のせいではありません。でも、彼女は休業補償の対象になるかもしれない。一方、私はこんな状況の中で普段の倍以上働いているのになんの手当もないんだ…と思うと彼女の態度にイライラが募ってしまいました」
普段からお子さんの急な体調不良などで休む同僚をフォローしていたというYさん。「困ったときはお互い様」なんていいますが、フォローをするのはいつも自分という状況に不満が溜まってきたといいます。
「子供がいる」「いない」で不公平感がでないように
今回のような緊急事態に限らず、急な予定の変更などが多い幼児家庭。常に申し訳ない気持ちで押しつぶされそうになる必要はありませんが、助けてもらう状況にあまりにも慣れてしまうと「お子連れ様」なんていわれかねません。
また、同様に飲食店でパートをする別の幼児家庭のママは逆の対応をしたといいます。
「お店が規模を縮小しての営業を決定したため、従業員のシフトを大幅にカットすることに。パートメンバーはこういった時だからこそお給料を減らしたくないという人が多かったので、我が家は幼稚園で子供を預かってもらうこともできましたが、私がシフトを抜けることにしてもらいました。それで他の方がお給料を確保できるのであれば、いつもお世話になっているお返しが少しでもできるのかなと。また、子供の感染リスクも減らせるので結果的に良かったと思うことにしました」
こういったときにお互いが配慮できることこそ、本当の助け合いの一歩になるのかもしれません。
まとめ
感染を拡大させないために「痛み分け」をしている状態が続く多くの人々。しかし、実は「痛みは同じではないのでは?」と口には出さないながらも感じている人もいるようです。こういった有事の際には生活スタイルの違いがいつも以上に露呈するので、ちょっとしたことでギスギスしてしまうこともよく起こります。
先述したような対応に思い当たる人は「自分のせいではない」と思っても、誰かがフォローしてくれていることを頭に置き、感謝の気持ちを態度に出してみるのもコミュニケーションのひとつかもしれません。
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