鳥貴族、客数減で既存店売上高が昨年10月以来のマイナス成長に(2020年3月)
LIMO / 2020年4月14日 12時15分
鳥貴族、客数減で既存店売上高が昨年10月以来のマイナス成長に(2020年3月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は焼鳥チェーン店「鳥貴族」を運営する鳥貴族(3193)の2020年3月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年4月7日に更新された鳥貴族の2020年3月既存店売上高は、対前年同月比83.9%。内訳は客数81.1%、客単価103.5%であり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響から客数が大菊落ち込んだ結果、マイナス成長となりました。
また全店売上高も81.6%と、既存店・全店ともにマイナス成長という結果です。
今期の既存店売上高の振り返り
では、ここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は7月決算)。
既存店売上高は今期8カ月が経過し、プラス成長4カ月・マイナス成長4カ月です。
前期の既存店売上高はマイナス成長が続きましたが、今期は再成長に向けた動きが見られ、11月からは4カ月プラス成長が連続していました。しかし新型コロナウイルスの影響から、再度仕切り直しが迫られる状態です。
一方、全店売上高は成長月が2カ月に止まる中で新型コロナの影響を受けており、仕切り直しが必要と言えるでしょう。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は、昨年3月11日に1,478円の安値を付けた後に上昇が継続。2020年2月には2,698円の高値に到達しました。しかし反落する中で2月後半からの株式市場の急落により下落に勢いが付き、4月3日には1,190円の安値に到達。その後リバウンドし、現在は1,400円~1,500円台で取引されています。
前期の不振から脱し、今期は立て直しに向けた動きが見られましたが、新型コロナ問題で3月は大幅なマイナス成長となりました。新型コロナの影響の長期化が見込まれる中、今後の業績の落ち込みをどの程度に留めることができるのかが注目されます。
参考資料:月次報告(2020年7月期)(https://ssl4.eir-parts.net/doc/3193/tdnet/1814124/00.pdf)
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