気になる隣人の家計事情…その業種、どれくらい給与が貰えている?
LIMO / 2020年4月15日 19時45分
気になる隣人の家計事情…その業種、どれくらい給与が貰えている?
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止対策の影響で、家計が打撃を受けてるご家庭も多いのでは?自分の収入が不安定になると、子供はどんな業種を選べば安泰で収入が高いのか?知りたくなるのが親心です。
どんな職業の給与が高いのか?子供と話す際の根拠になる国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査結果について(https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/minkan/index.htm?fbclid=IwAR092XzVUwBT42vBFA7NIvBkPZIYlE4ceq13kUzend7uGDM-5aiJ3DwZrBM)」
を調べてみました。
1. 世の中のどれくらいの人が給与をもらっている?
国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査結果について(https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/minkan/index.htm?fbclid=IwAR092XzVUwBT42vBFA7NIvBkPZIYlE4ceq13kUzend7uGDM-5aiJ3DwZrBM)」の中の「給与所得者数」を見ると、「給与所得者数は5,911万人で、前年より101万人(1.7%)増加した」とあります。そのうち給料から源泉徴収されている人数は「平成30年12月31日現在の民間の事業所の源泉徴収義務者数は354万件で、前年より0.3万件(0.1%)増加した。」とあります。
給与所得者も源泉徴収で所得税を納めている人も、前年度より増加していることが分かります。
2. 日本人の給与総額は、約200兆円!
上述の国税局の調査の「給与総額及び税額」部分を見ると「平成30年中に民間の事業所が支払った給与の総額は223兆5,483億円で、前年から7兆8,330億円(3.6%)増加した。」とあります。
給与が増えれば、源泉徴収される所得税も増えているはずです。上述の国税局の調査によると「源泉徴収された所得税額(平成25年分からは、復興特別所得税を含む。)は11兆651億円で、前年より1兆261億円(10.2%)増加しており、給与総額に占める税額の割合は4.95%となった。」とあります。
全日本人を平均源泉徴収額は、給与のおおよそ5%ということです。
3. 給与の平均ってどれくらい?
人の財布の中身はだれでも気になるものです。今度は1人1人の平均給与所得をみていきましょう。
上述の国税局の調査内「平均給与」によると「1年を通じて勤務した給与所得者の年間の平均給与は441万円であり、前年に比べて2.0%増加した。これを男女別にみると、男性545万円、女性293万円で、前年に比べて、男性は2.5%の増加、女性は2.1%の増加となった。」とあります。男性と女性の給与格差が約2倍というのは女性の立場からすると残念な話です。また、男女とも給与は上がっているとのことですが、実感できているでしょうか?
給与所得者にも、正規と非正規があります。上述の国税局の調査も、そのことに言及しています。「正規・非正規についてみると、正規504万円、非正規179万円で、前年に比べ、正規は2.0%の増加、非正規は2.2%の増加となった。」とあります。正規・非正規との格差は歴然とあることが分かります。
4. 一番気になる!業種別の給与ランキング
さあ、いよいよ気になる業種別の平均給与です。
上述の国税局の調査内「業種別の平均給与」の欄を見ると「1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与を業種別にみると、最も高いのは『電気・ガス・熱供給・水道業』の759万円、次いで『金融業,保険業』の631万円となっており、最も低いのは『宿泊業,飲食サービス業』の251万円となった。」とあります。
以下、14業種に分けた「業種別給与ランキング」です。
700万円台
電気・ガス・熱供給・水道業:759万円
600万円台
金融業,保険業:631万円
情報通信業:622万円
500万円台
製造業:519万円
建設業:501万円
400万円台
学術研究,専門・技術サービス業,教育,学習支援業:497万円
運輸業,郵便業:444万円
不動産業,物品賃貸業:445万円
複合サービス事業:437万円
300万円台
医療,福祉:397万円
卸売業,小売業:383万円
サービス業:363万円
農林水産・鉱業:311万円
200万円台
宿泊業,飲食サービス業:250万円
これだけ歴然と給与所得があることを知ると、どうしても親が口を挟みたくなってしまいます。知ることが大切です。知った上で将来について考えれば賢い選択ができます。
5. 日本人の所得税納税総額=10兆円、給与の約5%
上述の国税局の調査内「納税者数及び税額」部分を見ると、「1年を通じて勤務した給与所得者5,026万人のうち、源泉徴収により所得税を納税している者(以下「納税者」という。)は4,278万人で、その割合は85.1%となった。また、その税額は10兆5,558億円で、納税者の給与総額に占める税額の割合は5.10%となった。」とあります。
給与所得者は、平均5%の所得税が源泉徴収され、その総額は10.5兆円にもなるのです。大事に使ってほしいと思います。
まとめ
どんな業種の給与が高いのか?をお分かりいただけましたでしょうか?子供と話すとき参考になります。
また、源泉徴収される所得税は給与から天引きされているので「取られている」「納税している」という意識がどうしても希薄になりがちです。所得税を納めた後、どうやってその税金が使われているのか?関心を持つ必要があるでしょう。
【参照】
国税庁「平成30年分民間給与実態統計調査結果について(https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/minkan/index.htm?fbclid=IwAR092XzVUwBT42vBFA7NIvBkPZIYlE4ceq13kUzend7uGDM-5aiJ3DwZrBM)」
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