「アビガン」原薬生産のカネカが一時ストップ高! 日経平均株価は3日ぶり反発
LIMO / 2020年4月20日 7時20分
「アビガン」原薬生産のカネカが一時ストップ高! 日経平均株価は3日ぶり反発
【東京株式市場】 2020年4月17日
株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり大幅反発、一時20,000円回復目前まで迫る
2020年4月17日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
日経平均株価 19,897円(+607円、+3.2%) 3日ぶり大幅反発
TOPIX 1,442.5(+20.3、+1.4%) 反発
東証マザーズ株価指数 738.9(+8.0、+1.1%) 5日続伸
東証1部上場銘柄の概況
値上がり銘柄数:1,063、値下がり銘柄数:1,034、変わらず:71
値上がり業種数:27、値下がり業種数:6
年初来高値更新銘柄数:40、年初来安値更新銘柄数:1
東証1部の出来高は14億905万株、売買代金は2兆6,104億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。
トランプ大統領が米国経済再開の指針を公表したことで買いが優勢となりましたが、引き続き慎重なスタンスを取る投資家も多かったようです。売買代金は活況の目安である3兆円には届かずに終わっています。
そのような中、日経平均株価は大幅反発となり、一時20,000円台回復目前に迫る場面もありました。
取引時間の高値は19,922円(+632円)、安値は19,554円(+264円)となり、値幅(高値と安値の差)は約368円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで反発しましたが、上昇率は日経平均株価を大きく下回りました。
東証マザーズ株価指数は5日続伸、売買代金は4日連続で1,000億円を大きく上回る
東証マザーズの出来高は1億1,532万株、売買代金1,438億円となり、いずれも前日より増加しました。引き続き高水準の商いを維持しており、売買代金は4日連続で1,000億円を上回っています。
また、主力株が買われたことで株価指数も5日続伸で引けました。なお、取引時間中の高値は748.4、安値は731.9でした。
自動車でホンダとスズキが急騰、「アビガン」関連のカネカは一時ストップ高の大爆騰
個別銘柄では、株価指数寄与度の高い大型株に急騰が相次ぎ、終値ベースでファーストリテイリング(9983)が+6%超高、ソフトバンクグループ(9984)が+7%弱高、ファナック(6954)が+4%超高となりました。
また、ハイテク株を中心に半導体関連銘柄の上昇が目立ち、アドバンテスト(6857)が+7%弱高、信越化学工業(4063)が+6%弱高、ディスコ(6146)も+3%弱高となっています。
さらに、伸び悩んでいた自動車株の一角も買い戻され、ホンダ(7267)が一時+9%高に迫る急騰となり、同じくスズキ(7269)も一時+8%高に迫る急騰となりました。
その他では、新型コロナウイルス向け抗インフルエンザ薬「アビガン」の原薬の生産を始めると発表したカネカ(4118)が一時+19%高のストップ高まで買われました(終値は+7%高)。
また、“巣ごもり生活”関連ではコンドーム使用機会の増加を背景にオカモト(5122)が再び年初来高値更新となったのが目を引きました。
一方、GWの新幹線利用客の記録的な激減が不可避となったJR各社が売られ、東日本旅客鉄道(9020)、東海旅客鉄道(9022)、西日本旅客鉄道(9021)が下落しましたが、九州旅客鉄道(9142)は値を上げました。
その他では、任天堂(7974)が4日ぶりに反落し、高値更新が続いた中外製薬(4519)も売りに押されています。
新興市場(東証マザーズ)では、前日に一時爆騰したメルカリ(4385)が大幅続伸で年初来高値を更新し、公開価格(3,000円)への復帰が視野に入ってきました。また、医療バイオ関連株では窪田製薬ホールディングス(4596)がストップ高で引けています。
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