「隠れモラハラ」はどのように善良な人たちを追い詰めるのか
LIMO / 2020年5月6日 0時0分
「隠れモラハラ」はどのように善良な人たちを追い詰めるのか
長く恋人がいなかった年下の友達にイケメンの彼氏が出来た。さぞかし幸せな報告があるのかとウキウキしながら、彼女と待ち合わせ場所に向かいました。ところが、その表情は暗く、見違えるほど痩せてしまっていました。
どうしたのと色々と話しを聞いていくと、私も経験したことがある、「不快感」の数々でした。
今回は、皆さんの近くにも存在するかもしれない、厄介な「隠れモラハラ」の事例を紹介していきます。これは恋人やパートナーだけでなく、職場の上司にも当てはまるかもしれません。
(その1)恋人と同棲中の20代のAさん
Aさんの恋人のBくんは、対外的には、外面がよく、仕事も勉強も出来て、容姿も整っており、家族仲も良好。結婚するには申し分ないと思うような理想的な男性。
ところが一緒に生活して見えてきたのは、Bさんの別の顔であり、それが原因で彼女の「不快感」となって現れます。
彼はとにかく自分が正しいと思い込んでいるため、ミスを指摘しても絶対に認めず謝らないのです。
その上、彼女のこころが折れるまで無視し続ける始末。話し合いをしても頭の回転が良く、知識も豊富なため、論点をすり替えられて論破されてしまうそう。
また自己愛が異常に強く、自分のペースが乱れることを極端に嫌うのです。自分の思いだけを押し付けて、それが通らないと不機嫌、ため息、無視の連続。
口癖は「君のためを思って言っているんだけど」。
「歩み寄ろうと努力することが馬鹿らしくなってきた、いつも悪いのは私にされる」と彼女は疲弊していました。それでも別れない理由を尋ねると「終わりにするのが怖くて怖くて、悩み続けている」と。
もともと自己肯定感が低い彼女が、彼によるじわじわとした「隠れモラハラ」を受け続けたことで、さらに自分に自信がなくなり、この人がいなくなったら私は一生一人だという恐怖に苛まれるのだという。
(その2)ブラック企業に勤める40代Cさん
Cさんはとてもまじめで謙虚であり、何より人への気遣いが半端ない、人望ある女性。
彼女はとあるベンチャー企業へ転職。
ただ、このベンチャーの職場での上司による「隠れモラハラ」が酷いとのこと。
Cさんは勤める会社の経営者側は自分1番で、自分よりすごい人はいないと豪語しています。その上、監視するのが大好きで、常に自分の支配下に人を置きたがるのです。
「期待しているよ」「すごいね」などと持ち上げたかと思いきや、その後にくるのは「まあでもなかなか自分を超える奴は出てこないんだよな」とモチベーションを下げ、いかに自分以外が無能かを語り続けるとのこと。
ここでも厄介なのは、彼らも外面がよく、外部に相談しても信じてもらえないところだ。
分かりやすいパワハラやセクハラ、モラハラは第三者から見てもまずい場合が多いが、このように相手に罪悪感を植え付け、自分は出来ないんだ、ダメなんだと信じ込ませて服従させるような「隠れモラハラ」は気づかれにくい。
被害者も知らず知らずのうちに心をむしばまれるので、本人も当初は「不快感」がありながらも、なぜなのか分からないまま手遅れになってしまう。
Cさんは、まじめに言われたことをこなそうとして適応障害となって退職を余儀なくされました。
(その3)妻からの口撃に悩むサラリーマン男性Dさん
Dさんは二児の父親で、奥様が専業主婦のご家庭。いわゆるイクメンで家の事も良く手伝う理想的なパパ。
しかし仕事が忙しく、不規則なため、専業主婦の奥様の負担が多くなりがちだ。
そんなDさんが奥様からの度重なる「口撃」に悩んでいました。そう、このケースは妻から夫へのモラハラというパターンだ。
Dさんの奥様はしっかりもので、外面がよく、頭の回転も速い。家事も育児も完璧にこなす。
しかし、自分のルールや常識から外れるようなことがあると、怒り狂い手がつけられなくなる。
反論しようものならその何倍も言い返され、いかにDさんが悪いかということを何時間も説教する。機嫌が良い時はとても優しく世話焼きのため、そのギャップに苦しんでいるという。
「隠れモラハラ」の特徴として巧妙なアメとムチを使い分ける。その根底にあるのは、「相手を自分の思い通りにコントロールしたい」というものだ。
子供がかわいいので自分さえ我慢すればいいとDさんは割り切っている。
まとめにかえて
いかがでしたか。他者との境界線を大切にできるような関係性を築くことが、家庭でも職場でもお互いが気持ちよく過ごせるコツではないでしょうか。
人間関係は生きている限り切り離せないものです。出来れば嫌な思いをせずに助け合って生きていきたいものです。
新型コロナウイルスなどの有事の際に人間性が露わになりやすいもの。こういう時こそ思いやりを持って過ごしたいと思います。
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