子どもに「やれ!」「やめろ!」 夫の偉そうな“命令口調”にイライラ…どうすればいい?
LIMO / 2020年5月30日 8時0分
子どもに「やれ!」「やめろ!」 夫の偉そうな“命令口調”にイライラ…どうすればいい?
今はネット上に子どもへの正しい声かけ方法など、育児に関するさまざまな情報があふれており、ありがたいような窮屈なような状況になっています。特に子どものいる女性はこのような情報をチェックする機会が多く、普段から子どもへの声かけにも気をつけている人が多いのではないでしょうか。
今回は、父親の立場である夫の子どもへの声かけにスポットを当てて考えていきたいと思います。子どもに対して、命令口調で接する夫を持つある女性の体験談をもとに、どのように対応すべきなのか考えていきましょう。
言い方がいちいち偉そうな夫
ある地方都市で暮らす、34歳のAさん。6歳と2歳の子ども、夫との4人家族です。Aさん自身、比較的神経質な性格であることから、第一子を妊娠中から子どもとどう向き合うのが正しいのだろうと、ネットなどでいろいろ情報を探っていたようです。
第一子が3歳のときに第二子の妊娠がわかり、誕生してからは不慣れな2人育児がスタートしたこともあって、夫婦ともに余裕がなかったそう。夫の言葉が乱暴になることもあったようですが、「今はまだ余裕がないんだろう」としばらくは聞き流していたそうです。
第二子が歩き始め、言葉も出始めてきたころ、Aさんは違和感を覚えるように。基本的に子どもの面倒もよく見るタイプの夫ですが、本人に余裕がなくなるとすぐ子どもに対して命令口調になることに気づいたのです。
子どもは、大人が言っても聞かないときがあって当然。親の持ち物ではないので、自分の思うように動かなくて当然だ、とAさんは考えているそうです。しかし夫は、自分が“今!”と思うときに子どもが動いてくれないと、すぐに「早くやれよ!」や「さっさとしろ!」という言葉が出るのだとか。
「一緒に片づけて“あげる”からこっちこい!」などという言葉も出るらしく、Aさんは「子どもたちは何も頼んでないじゃない」と内心腹を立てているそう。こんな言葉をかけられている子どもたちに悪影響が出はしないか…。また、ご主人の言い方に対していちいちイライラしてしまう自分に対しても、このままでいいのかと考えているようです。
意識せずに“命令口調”を使っている?
Aさんの話を聞いて、筆者(30代前半)は自分が子どもだった頃のことを思い返してみました。昭和から平成に元号が変わったばかりのころで、まだまだ“昭和的”な考えの人が多かった時代。
親や学校の先生から「〇〇しなさい!」と言われることは、日常的なことでした。また、中学校に上がって部活動が始まると、顧問の先生から命令口調の言葉が投げかけられることも当たり前だったと記憶しています。
当時の親や先生などの大人たちに、現代ほど「子どもへの“正しい(?)”言葉のかけ方」が求められていたかどうかはわかりませんが、“地震雷火事親父”という言葉があった昭和生まれの人が、子どもを教育する立場にあった時代です。大人の男性は怖くて当たり前という考えが常識だったのでしょう。
しかし今は、そのような時代とは考え方が変わっています。現代では、子どもの考えをまず肯定してあげるような声かけが大切だという考えが主流。「〇〇しろ!」ではなく、「○○しよう!」や「〇〇したらどうかな」などという言い方に変えていこうと唱える育児系メディアが多く存在しています。
この考えに対しては、「そんなことをしているから、子どもがちゃんと育たない!」というような意見があるのも事実です。しかし小さい子どもを持つ親としては、できるだけ親子双方が穏やかに、かつ社会に出ても他人に従うばかりでなく、しっかり自分の意見を言えるような人間に育ってほしいと願うものではないでしょうか。
テレビやネットなどでも、子どもへの声のかけ方についてはよく話題に上っています。しかし、おそらくそれらの情報を当事者意識を持って見ているのは、女性のほうが多いのではないでしょうか。
「やれ!」とか「しろ!」とか「やめろ!」という言葉を日常的に子どもにかけるべきではないという事実自体を、認識していない男性が多いように感じます。もちろん、全ての男性がそうであるわけではないのは分かっています。
ただ、もし男性が意識せずに子どもに対して“命令口調”を使っているのなら、Aさんのようにそのことに対して腹を立て続けていると、自分の身がもたなくなってしまうかもしれません。パートナーが、大切な我が子に対して命令口調を使っているのなら、「なぜ命令口調をやめるべきなのか」を伝えてあげることが大切なのではないかと筆者は感じました。
自覚してもらうことが第一歩
もしかするとAさんの夫は、自分が子どもたちに命令口調で声をかけていること自体に気づいていないのかもしれません。それなら、まずは気づかせてあげるべきではないかと感じました。その上で、「こんなふうに言い換えてあげると伝わりやすいかも」というように、パートナーを諭すのも一つの方法。
夫婦のどちらかがパートナーの子どもの接し方に対して不満を抱き続けるのではなく、“こんな傾向にある”という事実を伝えて、良い方向に進んでいくのがベターなのではないでしょうか。
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