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最強だった20年前のゲーム機。休校で退屈していた子供たちの目が輝いた「押入れの中の宝」

LIMO / 2020年5月23日 10時0分

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最強だった20年前のゲーム機。休校で退屈していた子供たちの目が輝いた「押入れの中の宝」

3月から続いた公立学校の休校措置も、自治体の感染状況によっては臨時登校が行われるなど、少しずつ学校再開に向けて動き始めました。とはいえ、また感染者数が増加する可能性もあり、今後順調に再開が進むかどうか不透明な状況が続いています。

「学校が無事に始まるのか」「また家で過ごすことになるのだろうか」と、子供が不安を感じるのは親として避けたいところです。しかし、室内で楽しく気晴らしができるものは、あらかたやり尽くしてしまった状況。子供たちのストレス解消に行き詰った我が家を救ったのが、夫が20年前に買って押入れの奥底に眠っていたゲーム機でした。

休校措置が長引き、アプリゲームにも飽きてしまった

3月2日からの一斉休校で、1日中、家にいることになった子供たちにどう過ごさせるかは、親にとって頭の痛い問題です。それなりに勉強もし、読書もするのが理想的ですが、そればかりだと子供も息苦しくなります。親である筆者も何か時間を潰すのに最適なものはないかと試行錯誤を重ねていました。

手始めに家にあるトランプやウノなど数種類のカードゲームで遊びましたが、さすがに毎日同じことを繰り返すと飽きてきます。この状況を打破するためにと、タブレットにオセロや将棋、囲碁、そして英語学習にもつながる無料ゲームをダウンロードしてみました。

平時ならアプリゲームをほとんどしない3人の子供たちも夢中になっていましたが、4月に入る前にぴたっとやらなくなったのです。理由を聞いてみると、全員が「1人でやるからつまらない」という返答。

普段からカードゲームやボードゲーム中心で遊んでいたこともあり「アプリゲームは楽しいけれど、やっぱりみんなでやれるのが良い」と言います。結局、ネットショッピングで数種類のカードゲームを追加で購入して急場を凌ぎました。

4月に入り、緊急事態宣言の発出と全国への対象拡大で学校再開が遠のく中、手持ちのカードゲームだけでは乗り越えられないと思い、さらにカードゲームを買い足そうとインターネットで見てみると、同じことを考える家庭が多いのか、人気商品は軒並み売り切れになったり高値で取引されていたのです。

夫が押入れから取り出したプレイステーション2

困り果てていたその時、筆者の夫が突然押入れを開けて何かを探し始めました。一体どうしたのだろうかと見ていると、すっかり忘れていたプレイステーション2(以下、プレステ2)の箱を取り出し、満面の笑みで「これがあるよ」と言うのです。

プレステ2は説明の必要がないほど世界を席巻したゲーム機であるのと同時に、DVDの敷居を低くした品でもあります。発売当時ビデオテープからDVDへと移っていく時代で、筆者の夫のようにゲーマーではないものの高価なDVDプレーヤーは手が届かないという人も買い求めるなど、大ヒットしました。

発売当時はまだ夫と出会っていなかったこともあり、交際後に「なぜゲームもしない人がゲーム機を持っているの?」と夫に聞いたのを昨日のように覚えています。

さて、結婚した時にDVDプレーヤーを新調したこともあり、プレステ2は完全にお役御免となったものの、自分で購入し、かつ値の張るものをなかなか捨てられない性格の夫は「いつか役に立つはず」と数度の引っ越しの際にも手放さずにいたのです。

ずっと言っていた「いつか」がやって来たと直感したのでしょう。父親の威厳を発揮すべく、自らプレステ2を箱から出してテレビに接続します。本当に動くのかどうか、固唾をのんで見守る子供たちの顔は真剣そのものでした。

中古のゲームソフトを買い足す夫

十数年以上まったく動かしていなかったプレステ2から起動音が聞こえてくると、夫は嬉しさのあまりガッツポーズ。それに釣られるように子供たちも小躍りするなど、ちょっとしたお祭り騒ぎになったのです。

「ゲームソフトがないでしょう」という私の言葉に反応した夫は、箱の中からゴソゴソと何かを取り出しました。なんと、存在だけ聞いていた「買ったけれどほとんどやらなかったゲームソフト」が姿を現したのです。几帳面な夫が管理していたこともあり、美品そのもの。

コントローラーは1つしかなかったので交代でプレーしていくと、アプリゲームとは比べ物にならないほど3人とも大はしゃぎでした。今のゲーム機ではほとんど見られない有線のコントローラが新鮮に映ったのか、無駄にボタンを押すなど、まるで昭和の子供がファミコンに初めて触る時のような反応を見せていました。

3人の反応に気をよくした夫はネットで専用のコントローラーを2つ買い足したり、皆で遊ぶのに最適な中古のレースゲームを購入するなど、当の本人は全くもってゲーマーではないのに積極的に必要なアイテムを集めていきました。「学校に行けないストレスを少しでも解消できれば」という一心で、夫なりのサポートをしようとしていたのです。

ただ、夫婦間でもよく話し合っていたのが「無制限にゲームはやらせない」ということ。今までゲーム機とは無縁の生活を送ってきた子供たちはゲーム慣れしていません。最初から厳格なルールを決めておくことが大切だという共通認識を持っていました。

「ごほうび感」を出すための「週2回ルール」

ルールを決めるにあたっては、プレステ2騒動に関して筆者はノータッチを貫いたこともあり、「ゲームで遊べるのはお父さんがお休みの日」ということにしました。これに対して反発するかと思いきや、文句の1つもなかったので拍子抜けしましたが、もともとゲーム機で遊ぶ習慣のなかった子供たちは特別なものと認識したようです。

休校中の平日は勉強と読書、人のいないところでバトミントンや散歩、その合間にカードゲームとボードゲームやアプリのゲームをすることを基本にして過ごします。週2回のゲームは1週間頑張った自分たちへのごほうびとして、学校再開後も継続していく予定です。

それにしても、まさか20年前のゲーム機に窮地を救われるとは思ってもみませんでした。皆さんのご家庭に眠っているアイテムも、意外と大活躍するかもしれませんね。

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