牛丼の吉野家HD、コロナ禍でも既存店売上高は対前年同月比90%台維持が続く(2020年5月)
LIMO / 2020年6月13日 12時0分
牛丼の吉野家HD、コロナ禍でも既存店売上高は対前年同月比90%台維持が続く(2020年5月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「吉野家」他を運営する吉野家HD(9861)の、2020年5月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年6月に更新された吉野家HDの2020年5月既存店売上高は、対前年同月比92.7%のマイナス成長。内訳は客数90.8%、客単価102.1%であり、客単価はプラスながら客数のマイナスをカバーすることはできませんでした。
また全店売上高も94.0%で、既存店同様のマイナス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
前期の既存店売上高は特殊要因のあった2月を除き、11カ月全ての月でプラス成長が続きました。その後、3月以降は新型コロナウイルス問題の本格化を受け、3月98.2%、4月96.0%、5月92.7%となり徐々にマイナス幅が拡大。しかし対前年同月比90%台を維持しています。
一方で全店売上高は前期全ての月でプラス成長を達成。3月は100.0%とマイナス転落を防ぎましたが、4月97.6%、5月94.0%と既存店同様に、90%台ながらマイナス成長が続いています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2018年から1,600円台で底値を形成し、2019年5月から上昇を開始しています。そして2020年1月に3,050円の高値に到達しました。
しかし3,050円が天井となり、2月後半以降の株式市場全体の下落もあり、3月には安値1,709円まで下落しました。その後はWボトムパターンを形成して、4月の安値1,829円を付けた後に反発しており、現在は2,400-2,500円付近での取引が続いています。
新型コロナウイルス問題の影響が本格化した結果、3月以降マイナス成長が続いています。しかし既存店・全店ともに、売上高は対前年同月比90%台を維持しています。全国的に緊急事態宣言が解除された6月にはプラス成長に転じるか、注目されます。
参考資料:吉野家月次推移(2020年度)(https://www.yoshinoya-holdings.com/ir/report/yoshinoya.html)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
うまちゃんの財ザク! 米国の金利が下がってくるとグロース市場の小型成長株が買われやすい傾向 GENDA、タイミー、トライアルも注目
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月13日 11時0分
-
日本マクドナルドHD、24年度上期大幅営業増益の理由とは
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年9月11日 20時55分
-
2期連続で減益…負け組だった「ワークマン」が復活? 株価上昇は円高、異常気象が要因か
MONEYPLUS / 2024年9月5日 7時30分
-
ファーストリテ株が一時2%超安、ユニクロ大幅増収でも全体相場に連れ安
ロイター / 2024年9月4日 10時18分
-
週刊スーパーマーケットニュース カスミ、客数増で復活の兆し
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年8月22日 20時39分
ランキング
-
1「コンビニは高い」払拭目指すセブン-イレブン 松竹梅の“梅”重点強化
食品新聞 / 2024年9月20日 9時57分
-
2漁業関係者、「ぬか喜びにならなければ」=歓迎も中国側の手のひら返し警戒
時事通信 / 2024年9月20日 20時55分
-
3ほっかほっか亭「コラボ依頼して賛否」への違和感 日清食品「10分どん兵衛」の成功例に倣えるか
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 15時20分
-
4ミニストップ、外国籍の利用客に“不適切な張り紙” 「問題を重く受け止め」謝罪
ORICON NEWS / 2024年9月20日 15時53分
-
5“推しスーパー”投票 総合1位は「ヤオコー」 魚部門、品揃え部門、サービス部門も決定 それぞれの特色も【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月20日 22時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください