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「ゆとり」なし「負担」あり。家計消費を握るワーママの節約方法と収入を得る方法

LIMO / 2020年6月10日 19時45分

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「ゆとり」なし「負担」あり。家計消費を握るワーママの節約方法と収入を得る方法

子どもを育てていると膨らんでくる育児費用。仕事ではなく家事育児に専念しようと思っていた女性も、家計の状況をみて「やっぱり働いたほうが」と悩むことがあるかもしれません。

内閣府の男女共同参画局が発表した「『共同参画』2019年5月号(http://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2019/201905/pdf/201905.pdf)」のデータによると、出産前に仕事をしていた女性のうち、2010~2014年に第一子出産に伴い退職した割合は46.9%で、一方、仕事を続けた人は53.1%と過半数になっています。

産休が取得しやすい職場もあれば、そうでない職場もあります。産後にもう一度、働きたいと思っていても、保育園は争奪戦。再就職は容易なことではありません。

一生働いたとしたら得られる収入はどのくらい?

もし働き続けることができたならば、どのくらいの収入を得ることができたのでしょうか。厚生労働省管轄下の労働政策研究・研修機構が公表している「ユースフル労働統計2018 -労働統計加工指標集-(https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/2018/documents/useful2018_21_p312-356.pdf)」から、女性の生涯年収(2016年時点)を見てみましょう。

【大学・大学院卒業後から60歳まで】

フルタイムの正社員だった場合…約2億 2,000万円
フルタイムの非正社員(正社員以外)だった場合…約1億2,000万円

仕事を辞めるタイミングによっても生涯年収は変わってきますが、専業主婦を続けた場合、莫大な収入差があることが分かります。非正規雇用であっても働き続けることで、得られる賃金は大きいのです。

厳しい子育て事情

人材サービスを手掛ける株式会社ビースタイルが行なった「家計の消費を握る、働くママの「ゆとり」と「負担」(https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/news-19166/)」の調査によると、家計のゆとりがないと答える人は75%にも上ることが分かっています。

・家計にゆとりが「ある」20.8%、「ない」75.0%
・家計の支出で負担に感じているもの
「教育関連費」57.4%/家賃・住宅ローン49%/食費42%/通信費(スマホなど)40%/保険26%
・生活の中で解消したい負担
生活にかかる金銭的負担56%、子育てにかかる金銭的負担42%、忙しさによる時間のなさ42%、家事・育児の重圧など心理的負担41%

この調査はパート探しのサイトに登録している女性を対象としていますので、家計のために第一歩を踏み出している女性たちということになります。

子育て中の女性にとって「家計にゆとりがない」のが実情であり、特に、子どもの学費や学習塾の費用は負担が大きく、重荷であるとの回答が過半数となっています。

支出を抑えるポイント探しと収入を得る方法探し

支出を抑えられる項目がないか、家計簿を見直して探し出してみましょう。また、家計管理が軌道に乗ってきたら収入につながる方法も探してみましょう。

株式会社LENDEX(https://lendex.jp/)が実施した、主婦(女性)の方を対象にした「主婦のお金事情に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000053175.html)」アンケートによると、主婦が家計のやりくりで重いと感じているものとしては、

1位「食費(68.4%)」
2位「水道光熱費(58.5%)」
3位「家賃(31.2%)」

と続きました。どれも生活には欠かせず、簡単には削れない費目です。そして、光熱費や食費をこまめに節約しても、1回無駄使いや外食をしたら、その頑張りが打ち消されてしまうという難しさもあります。まずは支出の管理に的を絞って日頃の消費行動を振り返ってみましょう。

買い物をするとき

・1カ月当たりの外食費は上限の枠内に収まっているか
・「安いから」とまとめ買いをして、結局、無駄遣いになっていないか
・会計をする前に、今買う必要があるのかを再確認
・買い物リストを作っておき、優先度の高いものから購入する

普段の意識・習慣を変える

・「お金が余ったら貯金」ではなく、給与が支払われたら「先に貯金」
・スマホ代や保険料など、固定費についても積極的に見直していく
・ものの位置や在庫を把握しやすいように片付ける
・レシートはこまめにチェックし、財布の中は整理しておく。

落ち着いて考えてみると急いで買う必要がなかったり、もっと安く購入できるところを見つけて後悔したり。洋服類も、「家に似たようなデザインの服があった!」ということはありませんか。買い物リストを作って優先順位を把握しておくと、買う時期かどうかを判断しやすくなります。買い物は必需品から先に購入していきましょう。

節約するだけじゃない!お金を増やす方法も

家計管理が波に乗ってきたら、収入を得る方法についても考えていきましょう。上述のお金に関するアンケート調査でも、お小遣い稼ぎをしている主婦の回答が寄せられています。自由に使えるお金を作るために、夫に隠れてお小遣い稼ぎをしている主婦の方は約2割(「ある」と回答21.7%)となりました。

・「メルカリで不用品を売る」
・「独身時代の貯金で株式投資」
・「空いた時間に手作りのものをネット販売」

家庭の中でもできることを探して地道な努力を続けていることが分かります。家事や育児の合間に在宅ワークに取り組んだり、断捨離したものをフリマアプリで販売したり、投資について学んで挑戦したり。参考にできる方法があるかもしれません。

ただし、投資についてはリスクの高いものも存在します。あくまでも生活に支障がない範囲に抑えましょう。在宅ワークで得た収入で投資信託を毎月積み立てる方法もあります。また、ふるさと納税や少額投資非課税制度の「NISA」など、節税効果のある制度について学ぶことで、税金面を抑える方法も見えてくるでしょう。

おわりに

出産後も働くことができれば、しっかりした収入源を確保できますが、誰でも希望通りに働き続けられるとは限りません。在宅ワークなどで、自分のスキルを活かしながら収入を得る方法もあります。また、得た収入を大切にするためにも、しっかり家計管理を続けていくことが大切だといえるでしょう。

【参照】
男女共同参画局(内閣府)「『共同参画』2019年5月号(http://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2019/201905/pdf/201905.pdf)」
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT・厚生労働省)「ユースフル労働統計2018 -労働統計加工指標集-(https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/kako/2018/documents/useful2018_21_p312-356.pdf)」
株式会社ビースタイル「しゅふJOB総研」調べ「家計の消費を握る、働くママの「ゆとり」と「負担」(https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/news-19166/)」
株式会社LENDEX「主婦のお金事情に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000053175.html)」

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