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在宅勤務で浮いた時間、何してた? 満員電車で通うのはやっぱり非効率!?

LIMO / 2020年6月21日 10時0分

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在宅勤務で浮いた時間、何してた? 満員電車で通うのはやっぱり非効率!?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止のために増え始めた在宅勤務。楽天インサイト株式会社がパート・アルバイト、自由業・フリーランスを除く有職者を対象に行った調査では、回答者全体の34%が「勤務先で在宅勤務の制度が導入されている」と回答。都道府県別では、東京都で52.2%という高い割合の結果が出ました。

在宅勤務の最大のメリットと言えば、通勤時間がゼロになることです。これまで満員電車に乗っていた時間がまるまるなくなるので、浮いた時間を別のことに充てた人も多くいたはず。在宅勤務で浮いた通勤時間を何にどう使ったのでしょうか。筆者の周囲の声を紹介します。

睡眠時間の確保で仕事のパフォーマンスが上がった

筆者の夫はコロナ前には片道約1時間、往復約2時間の通勤で職場に通っていました。そのため、朝早くに家を出て夜遅くに帰る生活で、睡眠時間は4、5時間という日も。忙しい時期には、「家には寝に帰るだけ」という状態も珍しくありませんでした。

それが在宅勤務になったことで、睡眠時間が最低でも6時間は確保できるように。普段は常に寝不足のため会社でお昼ご飯を食べた後に眠くなり、仕事の効率が悪くなっていた時もあったそうですが、在宅勤務ではそうした事態がなくなったといいます。自分自身の仕事のパフォーマンスが向上していることに対して、「やっぱり睡眠不足で仕事すると生産性が落ちる」と改めて実感したようでした。

また、それまでは朝目覚めた時の寝不足からくる辛そうな様子や、夜寝る前の「明日も6時に起きなきゃ」といった気だるさが常にありました。しかし、在宅勤務で睡眠時間が確保できるとそうした状態もなくなっていきます。仕事のパフォーマンスが向上しただけではなく、“不機嫌な夫”がいなくなったことは筆者や子どもにとってもとても良い変化でした。

株式会社ビデオリサーチが東京50km圏内に住む12歳から69歳の男女を対象として5月に実施した調査でも、新型コロナウイルスの影響で「睡眠時間が増えた」と回答した人は54.6%いました。多くの人が睡眠時間を確保できる生活を送っていたことがわかります。

毎日映画1本、漫画数冊読む時間に充てた

続いては東京の郊外に住み、都心まで片道約45分間、往復1時間半もかけて通勤をしていた筆者の友人A。やはりコロナの影響で在宅勤務に切り替わりました。

Aは在宅勤務に切り替わったことで浮いた通勤時間を有効に使うべく、在宅勤務が終わるまでの2カ月間で「やりたいことリスト」を作成。リストには見たいと思っていた映画やドラマが数十本、読みたいと思っていた漫画や本が数十冊書き込まれたのだとか。

Aは今までの通勤時間もスマホやタブレットで映画やドラマを観たり読書をしていたりしたので、生活リズムを変えたくなかったのかもしれません。これまで通勤時間だった朝と夜の時間帯にリストアップした映画や漫画、本をひたすら鑑賞し、読書したそうです。

毎日、しっかり通勤時間分の1時間半をそうしたコンテンツ消費に充てたことで、むしろ今まで通りの生活を続けることができたA。家にいながらも充実した時間を過ごしただけでなく、ダラけてしまいがちな在宅勤務も「仕事が終わったらあの漫画を読むんだ」とモチベーションアップにつなげていました。

オンとオフの切り替えができず、結果的に仕事時間が増えた人も

一方、筆者の周囲で意外と多かったのが「常に仕事をしていた」という声。それまで通勤時間が仕事とプライベートを分ける切り替えタイムにもなっていたことに気付いたパターンです。

筆者はコロナ前から在宅勤務だったのでよくわかりますが、家で仕事をしていると、極端に言えば睡眠と食事の時間以外はすべて仕事に充てることも不可能ではありません。家にいる限り常に仕事モードになってしまい、オンとオフを切り替えずにずっと仕事をしまうことに。在宅勤務で通勤時間が減ったものの、結果的に仕事時間が増えてしまった人は少なくないのではないでしょうか。

公益社団法人日本生産性本部が1100人を対象に実施した調査では、新型コロナウイルス収束後にテレワークを継続したいかについて「そう思う」と答えた人が24.3%、「どちらかと言えばそう思う」と答えた人が38.4%と、全体で6割強もの人が今後のテレワークを肯定的に捉えていることがわかりました。

在宅勤務は会社とは異なり、自分自身で仕事のモチベーションを上げ、プライベートとの切り替えをしなくてはいけないもの。浮いた通勤時間をどう有効に使うのかもその人次第となります。今後は一般的になっていくであろう在宅勤務をどのように自分の環境に合わせて仕事の生産性を上げていくか。今がまさに、今回のコロナでの経験を反省したり今後に活かしたりするための対策を考えるタイミングなのかもしれません。

【参考資料】
「在宅勤務に関する調査(https://insight.rakuten.co.jp/report/20200430/)」(楽天インサイト株式会社)
「『コロナ禍』における生活者意識調査~ACR/exパネル5月調査より~(https://www.videor.co.jp/files/pdf/200618release_acr.pdf)」(株式会社ビデオリサーチ)
「第1回 働く人の意識調査(https://www.jpc-net.jp/research/detail/004392.html)」(公益財団法人 日本生産性本部)

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