新米ママを不安にさせないで!「子育てアドバイス」という名のありがた迷惑。
LIMO / 2020年6月25日 12時0分
新米ママを不安にさせないで!「子育てアドバイス」という名のありがた迷惑。
初めての出産、そして育児。新米ママの毎日は、幸せと期待、そして不安でいっぱいです。そんなとき、知恵袋的な育児の先輩がそばにいてくれると心強いですよね。しかし、そのアドバイスもピンキリです。昔の育児方法を当然のように勧めてくる義母、自分の子育て観を押し付けるママ友など、ときには助言を通り越して「余計なお世話」の域に達するものも…。
そんな「おせっかいな子育てアドバイス」で悩んだ経験があるママ2人が、本音を話してくれました。
「昔の子育て」を押し付けないで!
親世代からの「昔はこうだった」という一方的なアドバイス、”育児あるある”ですよね。大先輩からの助言はとてもありがたいのですが、どうにもこうにも時代錯誤!っていうアドバイスを連発されると、さすがに抵抗を感じてしまいます。
義母からの「紙オムツ禁止令」(Aさん 32歳・神奈川県)
「義両親と同居しているのですが、何かと『昔はこうだった』ということを言ってきて困ります。特に困るのは育児に関して。義母からは『抱き癖がつくから!』と、子ども泣いても抱っこするなと言われました。義父は自分が使ったスプーンでそのままスイカの果汁を飲ませる始末。おまけに、『紙オムツなんて使っていたら、お尻が濡れた感覚が分からない子になっちゃうわよ!』と大量の布おむつを押し付けてきたんですよ。『お義母さんの時代の子育てとは違うんです!』とも言い返せず…。折に触れて産院や検診の時にもらった資料を見せて説明してみるのですが、なかなか納得できないようです。
『妊娠中にトイレ掃除をすると、きれいな子が生まれるのよ』って言われたころから、うすうすヤバいな、とは思ったんですけどね…(ため息)」
経験を積んだ年長者の意見は尊重したいものですが、なかには時代に合わない知識をもとに、育児のアレコレに口出ししてしまうという祖父母世代も少なくありません。では、このような状況に、多くの人は、どんな対応をしているのでしょうか?
「子育て観」親世代とのギャップ、みんなはどうしてる?
少し古いデータにはなりますが、ここで子ども服のミキハウスが2017年10月に『子育て今昔調査 イマドキのママとパパが“親の子育て協力”について思っていること(https://baby.mikihouse.co.jp/information/post-8578.html)(※)』の調査結果をみていきます。
■親との子育てへの考え方の違い
よくある…7.6%
たまにある…37.4%
あまりない…30.0%
ほとんどない…15.6%
考え方や意見に違いがあるかどうかわからない…9.3%
■妊娠中や子育てで、親との相違があった場合の伝達有無
自分の親、配偶者の親関係なく伝えられる…27.3%
自分の親なら伝えられる…68.2%
配偶者の親なら伝えられる…0.5%
どちらも伝えられない…3.9%
※ミキハウスベビークラブ会員のうち、お子さんのいる方、妊娠中の方を対象としたインターネット調査。有効回答数は7,033名
子育てに関する考えかたが違うと感じたら、基本的には伝えるという人が、意外に多いようです。なお、『伝えられる』と回答した人たちが、伝える方法としては、『会った時に直接伝える』(91.7%)が最も多く、他には『メールやSNSを通じて伝える』(30.5%)、『配偶者にお願いして、思いを伝えてもらう』(19.8%)など、時と場合に応じて、伝え方を分けているようです。
「意識高い系ママ友」のマウンティング
一方、親族からだけではなく、子育て仲間であるママ友からの育児アドバイスに悩まされる人も。
「有機野菜から布おむつまで」ママ友の徹底っぷり(Bさん 29歳 東京都)
「こだわりが強いママ友に辟易した経験があります。1歳までは母乳のみで育て、離乳食スタートはお預け。その離乳食も、産地を厳選した有機野菜や、無添加の調味料などを取り寄せて作っているのだとか。。もちろん、ベビーの肌着は「直接肌に触れるものだから」と、老舗ブランドのオーガニックコットン。外出時には冬でも日焼け止めは必須で。そして、この日焼け止めも天然素材を使った手作りだそうです。
一点の手抜きも見られない彼女の子育ては確かに尊敬できる部分が多いです。でも、それを私にまで押し付けてくるのは止めて欲しい!子連れで遊んでいる時も『市販のお菓子は添加物だらけで体に悪い!』『子どもの前でスマホをいじったらダメ!』など、私の行動ひとつひとつにダメ出しが入りました。
そんなことが会うたび続き…。最後はマウンティングとしか思えなくなりましたね」
「親切心」という名のおせっかい
自分が正しいと信じていることを、他人にも勧めたい気持ちはわかります。「アナタのためを思って…」という親切心からきているのだと言われればそれまでです。でも、相手の意見を聞かずに一方的にウンチクを垂れているのであれば、それはもはやアドバイスではなくマウンティング。ただの迷惑行為です。子育てのポリシーは各家庭によって異なります。経済的・時間的な事情も違えば、当然、子育てでこだわりたいポイントも変わってきますよね。
なお、このような人と出会った場合には、「ウチにはウチのやり方があるので!」などマトモに反論して刺激を与えるのは逆効果。「さすが、すごいですね~」と相手を持ち上げつつ、静かに距離を置くという方法は、結構使えるワザですよ。
まとめ
慣れない育児をしていくなかで、先輩や子育て仲間の意見に耳をかたむける機会は幾度となくあるでしょう。お手本にしたいな、と思えることは積極的に自分の子育てにとりいれていきたいものですよね。でも、全てのアドバイスが、我が子にマッチするとは限りません。子育てのポリシーは、親が決めるもの。ときに試行錯誤しながら築き上げていく、各家庭オリジナルのものなのですから。
外野からのおせっかいにイライラしているヒマなんてありません、さあ、我が子の成長を見つめる時間にしましょう!子どもの成長はあっという間ですよ。
【参考】
『子育て今昔調査 イマドキのママとパパが“親の子育て協力”について思っていること(https://baby.mikihouse.co.jp/information/post-8578.html)』ミキハウス
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