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女性は既婚が未婚より長生きできないのは当然!? 家計を支える「働く妻」は疲れ・ストレス大

LIMO / 2020年6月30日 20時0分

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女性は既婚が未婚より長生きできないのは当然!? 家計を支える「働く妻」は疲れ・ストレス大

ニューズウィーク日本版の記事、「日本の未婚男性は長生きしないのに、女性は既婚より未婚の方が長生きする不思議」によると、2018年のデータでは死亡年齢の中央値が未婚男性66.3歳、有配偶男性81.3歳であるのに対し、未婚女性は81.9歳、有配偶者女性は78.3歳でした(厚生労働省「人口動態統計 2018年」による)。

男性は未婚より既婚の方が長生きなのに対して、女性は未婚の方が長生きになるという事実に驚いた人も少なくないでしょう。ただ、育児中である筆者の周囲では、一瞬驚くものの、なるほど……と頷く人も多くいます。既婚者やシングルマザーに話を聞いてみました。

共働きは加速中…さらに寿命に差がつくのでは?

未婚女性の方が既婚女性よりも長生きと聞きショックを受けたというAさんは、7歳と4歳の子どもを育てています。

「自分の仕事や身の回りのことだけでなく、夫の世話、育児、家族全員分の家事、嫁として義両親や親戚との付き合い、園や学校のママたちとの付き合いや係りの分担など……負担が多過ぎて。いつも疲れています」と結婚後の生活を振り返ります。

厚生労働省の人口動態統計をさかのぼってみると、1990年までは女性も有配偶女性の方が死亡年齢の中央値が高かったものの、2000年以降は逆転したとのこと。その一方、共働き世帯が専業主婦世帯を上回り、その差が開いていくようになったのは1990年代の終わり頃です(図表1参照)。

図表1:共働き世帯数と専業主婦世帯数の推移

(/mwimgs/9/6/-/img_96025bd11b85b2664e536ec7ab359197105506.jpg)

拡大する(/mwimgs/9/6/-/img_96025bd11b85b2664e536ec7ab359197105506.jpg)

出所:厚生労働省「共働き等世帯数の年次推移」(https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/17/backdata/01-01-02-11.html)

「今は二馬力でお金を稼がないと生活が苦しいから共働きの家はどんどん増えていますよね。それに比べて、価値観の変化のほうが遅い。夫に家事を頼んでも、『お前はパートだろ』『稼いでいない方が家のことをやるべき』といわれ、難しい。結局、仕事も家事育児もほとんど自分がやってと負担が増えました。毎日ですからね…。

疲れたから手抜き料理をすれば、手を抜いたと責められますし。小言を言われるのも、夫が何もせずゴロゴロしているのもストレスです。男性や社会が変わらなければ、未婚女性の方が長生きという流れは加速するかもしれませんね」とAさん。

価値観の変化は、時代の流れよりも遅いもの。今は既婚女性が板挟みになっているのではないでしょうか。このまま世間の価値観や社会が変わらなければ、ますます少子化社会となっていくかもしれません。

既婚で子どもがいない夫婦は?

Aさんからは、子どもを作らないと決めている友人の話も出てきました。

「旦那さんは家事も一通りできるので、お互い趣味を楽しんだり、自立した生活を楽しんでいます。もしかしたら、既婚で子どものいない女性が一番長生きできるのかも…と感じてしまいます。

料理は2人分なので栄養バランスを考えますし、生活にもメリハリもあります。誰かと一緒に生活しているという、安心感もある。『結婚は?』とも聞かれないし、子どもがいないので義両親と会う回数も少なく、表面上の付き合いで済んでいるようです」。

しかし、その友人は「子どもを作らないことを説明はしているものの、いろいろと言われるのが悩み」と言っているよう。ただ、その悩みも結婚して10年も経てば減っていくようです。

シングルマザーが離婚して気づいたことは?

離婚して気付いたことがあるというのは、シングルマザーのBさん。

「離婚すれば親は1人しかいませんから、子どものために健康を気を付けたり、大黒柱として仕事と向きあったり、時には父親の役目もしようと考えたりと、婚姻中とはまた違った視点でいろいろ考えるようになりました。

子どもが成人するまでは健康でいて仕事をしなきゃという不安はありますが、正直、それ以外はシンプルな気持ちです。子どものために、自分のために、毎日頑張るだけなので」とキッパリ。

「結婚していたときは、悩みが複雑に入り組んでいました…。何もしない夫に対して『何で大人である夫のお世話までしないといけないの』というストレスは大きかったですね。子どもと夫では食の好みも違うので食事作りも大変でしたし、家事は楽になりました。

夫だけでなく、義両親ともいろいろあって、当時は『私さえ我慢すれば』とギリギリまで耐えていました。よく、嫁姑トラブルの漫画やSNSの投稿を見ていたんですよ。それももう見る必要がないので。会うのは年に数回といっても、義両親と上手くやらないといけないというストレスはものすごかったです…」といいます。

家事一つとっても、女性の心身の負担は大きいでしょう。家事の分担に悩むのは圧倒的に女性であり、どうやって夫に頼んだらいいか試行錯誤したり、頼んだもののケンカになったり、結局諦めても心身ともに負荷やストレスが増えるだけ。

夫婦関係の維持、家事や育児の分担、義実家付き合いと、ストレスが多過ぎる現代の結婚生活。今こそ変化が必要なときでしょう。

頑張らない、溜め込まない、我慢しない

既婚女性の悩みの多くは、抱え込み過ぎ、頑張り過ぎ、我慢のし過ぎにあります。結婚生活で、ストレスや心身に影響を与える原因は人それぞれ。まずは夫婦関係か、仕事か、家事や育児か、自分の時間がないことか、義実家関係か…結婚生活の悩みを洗いだしてみるといいでしょう。

ストレスや心身の負担を減らすためには、頑張らないこと。溜め込まず、頑張り過ぎず、できないことは減らし、「ここまではやるけど、ここからはできない」と線引きをして主張すること。そうして、家族なのですから協力するのが理想です。

ここまでの道のりが難しいものですが、要注意なのが「私さえ我慢すれば」という思考。心身に悪影響を及ぼし、負担が増える一方で、何もプラスを生みません。そもそも家族という共同体にいて、「私のみ我慢を強いられる」のはおかしいでしょう。話し合いや相談といった解決策が必要です。

長い結婚生活をできるだけ健康的に生きていくためにも、手を抜き、ガス抜きをする部分を考えていきましょう。

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