ファミレス「サイゼリヤ」、既存店・全店売上高が対前年同月比60%台まで回復(2020年6月)
LIMO / 2020年7月9日 15時0分
ファミレス「サイゼリヤ」、既存店・全店売上高が対前年同月比60%台まで回復(2020年6月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はファミリー向けイタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤ(7581)の、2020年6月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年7月2日に更新されたサイゼリヤの2020年6月既存店売上高は、対前年同月比66.5%。内訳は客数67.2%、客単価99.0%であり、特に客数減の影響が大きくマイナス成長となりました。
また全店売上高も66.6%で、既存店・全店ともに対前年同月比60%台の数字となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は8月決算)。
既存店売上高について、新型コロナウイルス問題が浮上する前の2月までの上期は、プラス成長月3カ月・マイナス成長月3カ月(いずれも90%台)という状態でした。
しかし新型コロナウイルス問題が本格化した3月以降の下期は、対前年同月比で3月78.5%、4月38.6%、5月47.8%、6月66.5%とマイナス成長が4カ月継続。緊急事態宣言が全面解除となった6月は5月比で回復したものの、依然としてマイナス成長が続いています。
全店売上高も既存店同様の推移を見せており、6月(対前年同月比66.6%)は5月(同44.9%)に比べ改善したものの、マイナス成長となりました。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2019年から2,800円台を天井とする値動きが続き、2020年1月も2,811円到達後に反落しました。そして2月からの株式市場全体の急落を受け、3月には1,649円まで下落しています。
その後Wボトムパターンの形成により、4月の安値1,608円を付けた後に反転し、5月に2,300円台を一時回復しました。そして現在は2,000円前後の水準で取引が行われています。
既存店・全店ともに、3月をボトムに対前年同月比で売上高は回復傾向にありますが、6月は60%台に留まりました。7月以降どのタイミングでプラス成長に戻せるのかが注目されます。
参考資料:サイゼリヤ月次報告(2020年8月期)(https://www.saizeriya.co.jp/PDF/irpdf000794.pdf)
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