教えて「みんなの終活事情」~私がやっていること・家族が知りたいこと~

LIMO / 2020年7月16日 19時15分

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教えて「みんなの終活事情」~私がやっていること・家族が知りたいこと~

終活を「自分のこと」として考えた経験はありますか?

「自分のお葬式の話なんて縁起でもない」「身内の死をきっかけに、自分亡き後について考え始めた」など、同じ世代であっても、意識の差は大きいかもしれませんね。

もしものときは突然やってきます。お金、モノ、人間関係など、日頃から分かりやすく整理しておくことで、遺された者へかかる負担は大きく軽減されます。「家族が困らないように」という視点から、終活を考えてみませんか。

知りたい「みんなの終活事情」

みんなはどのような終活をしているのでしょうか。SBIいきいき少額短期保険株式会社が2019年5月に発表した「“終活”に関するアンケート調査(※1)(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000034556.html)」を見てみましょう。

《終活として「あなた自身がすでに行っていること」》(複数回答可、n=2,225)

    お金の準備(保険等)・・・48.3%

    物の整理、片付け・・・43.5%

    旅行や趣味など、いまの人生を楽しむこと・・・40.4%

    お墓の準備・・・25.1%

    お葬式の準備・・・24.5%

    介護、延命治療、臓器提供などの意思表示・・・22.4%

    エンディングノートの作成・・・16.3%

    遺言書の作成、相続の準備・・・9.3%

    ペットの行く末・・・5.1%

    ネットサービスの管理(データの削除、IDやパスワードの伝達)・・・3.8%

やはり、トップにはお金の準備(保険等)、物の整理・片付けなどの「身辺整理」が挙がっています。また、お墓やお葬式の準備など、費用のかかる項目から取り掛かっている様子がうかがえます。

株式会社鎌倉新書が運営する葬儀相談・依頼サイト「いい葬儀」が、2020年2月に実施した「第4回お葬式に関する全国調査(https://www.e-sogi.com/guide/29463/)」によると、お墓の購入には平均で135万2000円、仏壇の購入には平均で73万1600円(※2)かかるともいわれます。これらの費用を、家族は葬儀関係の準備とほぼ並行して用意していくことになります。

また、第2位の「物の整理、片付け」については、「遺品整理」の費用は平均約47万円、というデータもあります。日頃の整理整頓を心がけておくだけでも、家族にとっては助かる話ではないでしょうか。

人が亡くなると、限られた時間の中で次々と手続きや届け出をしなければなりません。遺された家族の、体力的・金銭的な負担が少しでも軽減されるよう、やはり早いうちから少しずつ備えておくことが重要となりそうです。

(※1)「SBIいきいき少短 “終活”に関するアンケート調査(第2回)“終活”の認知が進み「物の整理、片付け」を行う人が増加!全体の約4割に(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000034556.html)」SBIいきいき少額短期保険株式会社
(※2)「第4回お葬式に関する全国調査(https://www.e-sogi.com/guide/29463/)」いい葬儀 株式会社鎌倉新書

家族と共有しておきたい4つのポイント

すべてのことを前もって家族に伝えられたらよいのですが、なかには「ちょっと言いにくい・・・」ということもあると思います。家族の視点に立って考えてみたとき、「親が元気なうちに聞いておきたいこと」を、4つのポイントに絞ってまとめました。

[1]通院・服薬などの情報

あなたに何かが起きて、家族が救急病院に呼ばれることもあるでしょう。その際に、既往症や服薬内容、アレルギーの有無などは重要な情報となります。また、生命保険や医療保険の証書なども必要となります。証券番号や保険会社の連絡先だけでもノートにまとめておくと便利です。医療情報を一覧にして、リビングの目立つところにおいておくのも、家族や救急隊員の目にとまりやすくなるのでおススメです。

[2]「知らせてほしい人」・「知らせてほしくない人」

急な入院の場合など、介護サービス先や町内会のほか、日ごろ利用しているサービスの連絡先も必要となります。新聞販売店や食事の宅配サービスなどは、利用料の支払い方法が口座引き落としなのか、振込なのか、現金集金なのか、リストアップしておくと家族も対応しやすくなりますね。

また、親戚友人の中には、「知らせてほしい人」と「知らせてほしくない人」の情報も加えておくと安心です。例えば「親友には、少しの入院であっても伝えてほしい」「確執があった親戚には、万が一の場合でも絶対に連絡しないでほしい」など、思いは人それぞれ。自分の本音や、もしもの時の希望をしっかり記録しておくことも重要になるでしょう。

[3]聞きにくい・話しにくい「お金のこと」

親の側もなかなか家族に知らせにくいのが「お金」のことではないでしょうか。年金の額や毎月の生活費、貯金、どの資産を誰に相続させたいのか。家族としても聞きづらく、親としても話しづらいもの。しかし、ある日突然、会話もままならない状態に陥ったとしたら・・・。長期の入院や介護が必要になった場合など、避けては通れない話題でもあります。親族は住まいの管理もしなくてはなりません。心身ともに元気なうちに家族と話しておくべきことをリストアップしておきましょう。

[4]大げさなことではない「遺言書」

「遺言書といっても、ウチには遺すような財産はないし…」と考えるご家庭も多いかもしれませんね。でも、遺された家族には、葬儀・お墓、仏壇の費用からその後の法要など、何かと費用がかかる行事が続いていきます。これらを想定した遺し方を考えておくことも重要なことです。

遺言であれば遺産の配分方法や依頼内容を書き残すことも可能です。遺言書がある場合、原則として遺産分割協議を行う必要がなくなりますので、相続手続きがスピーディーに進みます。家族の負担を大きく減らすことにつながる点もメリットでしょう。

現在、実際に多く活用されているのは「公正証書遺言」「自筆証書遺言」の2種類です。比較的作成しやすい自筆証書遺言については2020年7月より法務局で保管してもらえる「自筆証書遺言保管制度(※3)(http://www.moj.go.jp/MINJI/minji03_00051.html)」が始まりました。

もちろん遺言書がなくても、配偶者や子どもなど、法定相続人に法律で決められた割合で遺産を配分することができます。しかし遺言書を残すことで、配分方法を変えたり、法定相続人以外の人に遺贈することも可能となります。法定相続人への遺留分を考慮する必要がありますが、介護に貢献してくれた“長男のお嫁さん“や孫、お世話になった友人などに遺贈することも可能です。

遺言書を作成する予定のない場合でも、利用中の金融機関を一覧表にしておくと、災害時の備えにもなります。ネットバンクの場合、スマホが使えない環境では契約内容も確認できないというケースも起こり得ます。クレジットカードの契約情報なども含めて整理しておくと安心でしょう。

(※3)「法務局における自筆証書遺言書保管制度について(http://www.moj.go.jp/MINJI/minji03_00051.html)」法務省

さいごに

「終活」という響き、まだ元気な世代にとっては、ちょっと重いイメージがあるかもしれません。

何から手を付ければよいのか迷ってしまう・・・と思ったら、「今の暮らし」を整理整頓してみることから始めてみることをオススメします。

大切にしてきたアルバムや本棚の整理、資産状況の確認など、身の回りを丁寧にながめていきましょう。そんなことを重ねていくうち、家族に伝えておきたい事柄が浮かんでくるかもしれません。人生を振り返る作業を行っていくことで、断捨離すべきもの、これからご自身が取り組むべきことなども見えやすくなるかもしれません。

「死に支度なんてまだ早い」なんて感じる部分もあるかもしれませんが、ご自身の希望を大切な家族に安心して託していくための「終活」への意識を高めるきっかけになればと思います。

【参考】
(※1)「SBIいきいき少短 “終活”に関するアンケート調査(第2回)“終活”の認知が進み「物の整理、片付け」を行う人が増加!全体の約4割に(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000034556.html)」SBIいきいき少額短期保険株式会社
(※2)「第4回お葬式に関する全国調査(https://www.e-sogi.com/guide/29463/)」いい葬儀 株式会社鎌倉新書
(※3)「法務局における自筆証書遺言書保管制度について(http://www.moj.go.jp/MINJI/minji03_00051.html)」法務省

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