「お金持ち」の定義って?~富裕層の習慣から学ぶ、お金に好かれるチカラ~

LIMO / 2020年7月31日 11時55分

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「お金持ち」の定義って?~富裕層の習慣から学ぶ、お金に好かれるチカラ~

最近、「年収1000万円あっても、生活は決してラクではない」という言葉をよく耳にするようになりました。これは、累進課税によって、所得税などの税率が高くなることや、所得制限のある様々な支援金などの給付対象からはずれてしまうことなども大きな要因と思われます。

気前よくお金を払ってくれる人や、高価そうな物を身に着けている人、豪華な家に住んでいる人など、日頃からなんとなく家計に余裕がありそうな人のことを「お金持ち」と表現することが多いかもしれませんね。じゃあ、そもそも具体的にいくらぐらいの金額を稼ぎ、どのぐらいの資産を保有していたら「お金持ち」になるのか、ちょっと疑問に思いませんか?

そこで、今回は「お金持ち」の定義について考えてみたいと思います。

「お金持ち」を定義してみると…

「お金持ち」の資産額や収入額がどれくらいなのかを具体的に定義するものはありません。しかし、似た言葉で「富裕層」を定義している研究資料は存在します。

それが、2018年12月に野村総業研究所(NRI)が公表した『野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計(https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2018/cc/1218_1)』です。こちらの資料では「富裕層」を以下のように分類しています。

「超富裕層」:世帯の純金融資産保有額が5億円以上

「富裕層」:世帯の純金融資産保有額が1億円以上5億円未満

「準富裕層」:世帯の純金融資産保有額が5000万円以上1億円未満

「アッパーマス層」:世帯の純金融資産保有額が3000万円以上5000万円未満

「マス層」:世帯の純金融資産保有額が3000万円未満

ご覧のように、1億円以上の純金融資産を保有している世帯を「富裕層」、5億円以上を「超富裕層」と区分にしています。ただし、ここでの「金融資産」は預貯金・株式・債券・投資信託・一時払い生命保険・年金保険などを指しており、不動産は含みません。

日本にいる「富裕層」は118万3000世帯、「超富裕層」は8万4000世帯で、合計すると126万7000世帯となります。世帯数だけを見ると結構いるなあという印象を受けますが、これを割合にすると、日本の全世帯数の約2%が「富裕層」「超富裕層」という結果に。

2%、すなわち50人に1人を多いと思うか、少ないと思うかは人それぞれでしょう。とはいえ「最低でも3000万円持っていないと、この富裕層の仲間入りができない」ということは、たとえ年収で「1000万円プレーヤー」になれたとしても、資産額として3000万円ほど貯めることができなければ「お金持ち」とはいえない、ということのようです。

世帯収入別の貯蓄額ってどのぐらい?

ではここで、内閣府統計局の『家計調査(2019年度)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1%EF%BC%88%E8%A1%A88-5%E3%82%92%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%EF%BC%89)』より、世帯収入別の貯蓄額の平均を見ておきましょう。以下は、世帯の年間収入金額帯ごとの平均収入と平均貯蓄額を一覧にしたものです。

(/mwimgs/2/c/-/img_2cd7769735db1279607ce0f54b5a7ac062247.jpg)

拡大する(/mwimgs/2/c/-/img_2cd7769735db1279607ce0f54b5a7ac062247.jpg)

※内閣府統計局のデータをもとに編集部作成

あくまで平均ではありますが、年収1500万円未満世帯は、前述の区分でいう一番下の「マス層」にも届かず、1500万円以上世帯になって、ようやく下から2番目の「アッパーマス層」に届くということになります。「準富裕層」以上になるのは、そう簡単なことではない、ということのようですね。

「富裕層」の生活習慣には学べる点が多い

とはいえ、お金を貯めるという点においては、お金に対する態度など、「富裕層」の人たちの生活に学ぶ点はそれなりにあります。ここでは、その例を紹介しましょう。

こまめに支出状況を確認

富裕層の多くは、自分の持っている資産や興味のある投資などに常に目を向けているといわれています。

私たちの生活に置き換えてみると、それは、毎日の収支状況をきちんと把握しておくことと同じといえるでしょう。

1日のなかで無駄遣いをしなかったか、家計はどのような傾向にあるかなど、お金への意識を高めておくようにしてみてはいかがでしょうか。

早寝早起き、「朝活」の習慣

早寝早起きの生活は、体のリズムをうまく作りだしてくれます。そのうえ、誰にもじゃまされない貴重な朝の時間を有意義に使うこともできますよね。時間が確保できない富裕層の人は、このタイミングを上手に利用しているようです。

私たちも、朝の貴重な時間にスキルアップや資格の勉強などに取り組むことで、自分の可能性を広げることができるかもしれません。

「やりたいこと」より「やるべきこと」を基準に

富裕層の多くは、「やりたいか、やりたくないか」ではなく、「やったほうがいい」「やるべきこと」を基準に行動しているようです。例えば、ある事業計画を推し進めていているときに、「自分はそういう気分ではないけれど、もう少し事業計画を練るべき」というときは、自分の気持ちはさておいて、事業計画の練り直しを選択する、という具合です。

私たちの生活においても、「今買うべきもの」「今買わなくてもいいもの」など、家計に関して、「やったほうがいい」「やるべきこと」の取捨選択を迫られる場面が何度もあります。それを的確に判断できるようになっていくことで、貯まる体質に近づくかもしれませんね。

まとめ

ご紹介したデータからは、「富裕層」と呼ばれる人たちは実に一握りであることが分かります。地道に働いて貯めているだけでは、なかなか実現できるものではない立場であることも実感できますよね。

ただ、彼らが心がけている「お金に対する姿勢や習慣」は、意外にも、私たちでも真似できる基本的なものが多かったりします。

もちろん「実践したから、即、富裕層の仲間入り!」という簡単は話ではありません。しかし、彼らの良い習慣を取り入れ、生活を整えていくことで「お金に好かれるチカラ」が身につくかもしれませんね。

【参考】
「野村総合研究所、日本の富裕層は127万世帯、純金融資産総額は299兆円と推計(https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2018/cc/1218_1)」野村総合研究所
「家計調査2019年度 表8-2年間収入階級別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20190&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1%EF%BC%88%E8%A1%A88-5%E3%82%92%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%EF%BC%89)」内閣府統計局

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