「今年の夏は帰省する?」ネットの反応に意外な意見も
LIMO / 2020年8月7日 19時0分
「今年の夏は帰省する?」ネットの反応に意外な意見も
ビジネス、今日のひとネタ
気象庁の発表によると、2020年8月7日時点では東北の北部を除いて梅雨明けとなり、いよいよ夏本番の気候となってきました。いつもなら、夏といえばお盆や帰省ですが、今年の夏はそういうわけにもいかなそうですよね。実際に、地方では東京など大都市圏からの来訪者への視線は温かくはないようです。
新型コロナ感染者数の増加によってもともと「GoToトラベル」の対象からも外れていた東京都では、8月6日に小池知事が都民に向けた会見で「旅行・帰省・夜の会食を控えてほしい」と自粛を要請。愛知県でも大村知事が会見し、県独自の緊急事態宣言を出しました。
こうした動きを受けて、(いつもよりは短いですが)夏休みに入ったお子さんのいるご家庭や、都市部の大学に出てきている学生、地方の親元を離れて都市部に住んでいる人も、今年の帰省について「どうしようか……」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。この記事では、そんな帰省についてのさまざまな声と話題を紹介します。
「帰省を断念」が大多数
「帰省を断念した」という人の声は、SNS上に圧倒的に多く見られます。
「地方は高齢化が進んでいるから、もしものことを考えると帰省できない」
「実家からは帰ってこなくていいと言われた」
「リスクを考えると帰省できないよね」
やはり人口の多い都心に比べると、地方は高齢化が進んでいて病院のベッドの数も多くないことから、リスクを考えて帰省しないという声が多いようです。ある調査によると、約8割の人がお盆の帰省を断念したと言います。今年のお盆は帰省しないという判断が多数派のようです。
ツイッターでは先日、まだ一人も感染者が出ていなかった岩手県に住む父親に「そろそろ帰っていいかな」と聞くと「絶対に帰るな」「岩手1号はニュースだけではすまない」と言われたというツイートが話題を呼びました。
これを受けて岩手県知事の達増拓也知事は「第一号になっても県はその人を責めません」と話していました。ただ、実際に同県でコロナ陽性者が出たあとは、新聞やニュースサイトなどでも「感染者が何日にどこにいてどういう経緯で感染した」といった情報が報道され、これらを手がかりにネット民によって感染者が割り出されて、勤務先などに嫌がらせ電話がかかるなど、一気にバッシングの嵐が吹き荒れました。
感染者が引っ越しせざるを得なくなった!?
こうした事態に対して、ネット上では次のような意見が飛び交っています。
「岩手県民でそいつら以前にかかってた無症状患者もいるかもしれんのにアホか」
「週刊誌ならまだしも大新聞社がこんなネット民のエサ記事を報道するなんてモラル崩壊してる」
「ド田舎でその町初の感染者とかになったら暮らしてけないのがよくわかった」
ある地方では、実際にコロナ感染者が引っ越しせざるを得なくなった、などという話もあります。こうした状況であれば、帰省を断念するというのも自然な判断だといえるでしょう。
また、少数派ではありますが、
「帰省どころではない、こどもは夏休み中一度も外出させるつもりはない」
などという自粛過激派の方もおられるようです。
「ホントは帰省したい……」切実な声
それでもやっぱり、帰省をしたいという嘆きの声は散見されます。
「老親に会えるのはいつになるのか、帰省したい」
「お盆はいつも帰省して子どもを親に預けてたから今年はどうしようか悩む」
「リモート帰省にしたいけど両親はスマホ使えないんだよね」
「やっぱり十分対策した上で帰省することにしました」
実際に帰省するという人は少ないようですが、ホントは帰省したいという声は多く見られます。「帰省をする」といった人も、多くは都会から地方への帰省ではなく、県をまたがずに帰省できる人であったり、地方から地方に移動するという人のようでした。
意外に「安堵の声」を上げている人も……
一方で、「実はお盆の帰省がなくなったことでほっとしている」というような投稿もいくつかみられました。
「勝手に夫が義母宅へ息子と帰省する予定を取り付けていたので急いで取りやめさせた」
「旦那が今年はこんなご時世だし帰省できないっていってくれた。ことしは家政婦しないで済む」
「コロナをすごい怖がっているフリをして息子と旦那だけ帰省させたるわ」
最近は帰省の時期になると、「義父母に会いたくない」という話題も増えるように思われますが、今年の夏はこの新型コロナウイルスの影響を「不幸中の幸い」ととらえている人もいるようです。
帰省をするのか、しないのかは最終的には個々人の判断ではありますが、自治体によっては来訪・帰省を控えるように発表しているところもあります。やむを得ない事情などでもし帰省をしたとしても、少なくとも同じ食器やタオルを使うのを控えるほか、「三密」を避け、手洗い・手指消毒や検温などをきちんと行うべきなのは言うまでもありません。
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