「コメダ珈琲」のコメダHD、売上高は回復するもプラス成長には届かず(2020年7月)
LIMO / 2020年8月17日 12時0分
「コメダ珈琲」のコメダHD、売上高は回復するもプラス成長には届かず(2020年7月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はコーヒーチェーン店「コメダ珈琲」を運営するコメダHD(3543)の、2020年7月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年8月11日に更新されたコメダHDの2020年7月既存店売上高は、対前年同月比89.9%でした。なお、同社の客数及び客単価の内訳は開示されていません。
また全社売上高も前年同月比93.1%で、既存店・全店ともにマイナス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
既存店について、前期はマイナス月が7月(98.7%)のみであり堅調な推移を見せました。しかし新型コロナウイルス問題の影響から、今期は対前年同月比で3月90.5%、4月53.1%、5月71.3%、6月85.5%、7月89.9%となり、5カ月連続のマイナス成長が継続中です。ただ、4月をボトムに着実な回復を見せており、7月は89.9%と概ね90%台の回復を果たしました。
一方で全店売上高は、前期全ての月がプラス成長となりました。しかし今期は3月94.5%、4月55.2%、5月73.6%、6月88.3%、7月93.1%となり、7月は対前年同月比90%台まで戻しています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
2019年の同社の株価は、概ね1,950円~2,150円間のレンジ相場が続きましたが、2020年1月にレンジ上限の2,150円を突破し2,296円に到達しました。しかし反落し2月後半からの株式市場全体の下落もあり、4月6日に1,316円まで下落しています。その後は反発し、現在は1,600-1,700円付近で取引されています。
新型コロナウイルス問題を受け、既存店・全店ともに前期の好調から一転し、今期は5カ月マイナス成長が継続しています。ただ、着実な回復を見せているため、どのタイミングでプラス成長を回復できるのかが注目されます。
参考資料:2021年2月期・FC向け卸売売上前年比・総店舗数(https://ssl4.eir-parts.net/doc/3543/ir_material3/145955/00.pdf)
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