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最高値更新の米ナスダックとS&P、日本株も連れ高期待

LIMO / 2020年8月23日 18時0分

最高値更新の米ナスダックとS&P、日本株も連れ高期待

最高値更新の米ナスダックとS&P、日本株も連れ高期待

【日経平均株価】テクニカル分析 2019年8月23日

日経平均は23,000円付近で上値が重い展開

2020年8月21日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より39円68銭高の22,920円30銭となりました。

先週17日に内閣府から2020年4~6月の実質国内総生産(GDP)速報値が発表されました。これが前期比年率27.8%減と戦後最大の落ち込みだったことを受けて、景気の先行きに対する不安感が高まり、売りが広がりました。ただし下げ幅は大きくありませんでした。

先週は、国内海外ともに夏休みに入っていた投資家も多く、市場参加者が少ないこともあって、その後も小幅にもみ合いが続きました。23,000円を超えると利益確定の売りなども出て、上値が重い展開となりました。商いも薄く、東証1部の売買代金は5日連続で2兆円を下回っています。

今週の動きはどうなるでしょうか。国内外で主要な企業の決算発表が終了したことから、材料に欠けるところです。米株や為替相場の動向に振られそうです。ただ心配なのが、米株の過熱感です。

米国では新型コロナウイルス感染者の増加ペースが落ちていません。米国での死者も約18万人と世界最多となっています。それにもかかわらず、相場は上昇を続けています。

21日のダウ工業株30種平均は、前日比190ドル60セント高の27,930ドル33セントとなっています。ハイテク株が多いナスダック総合株価指数は46.85ポイント高の11,311.80、S&P500種株価指数は11.65ポイント高の3397.16となっており、ともに過去最高値を更新しています。

その反動がいつくるのか少し心配ですが、直近は底堅いと見ていいでしょう。日本株も連れ高になることが期待されます。

ただし、中期的には、香港や華為技術(ファーウェイ)問題などを巡る米中の対立には今後も注意が必要です。大統領選を控え、トランプ米大統領が新たな制裁などを打ち出す可能性もあります。

なお、24日~27日には米ノースカロライナ州で共和党全国大会が開かれ、トランプ氏が2020年の大統領選の共和党候補として正式に指名される予定です。

75日線と200日線とのゴールデンクロスが点灯

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。週初17日は陰線で始まり、5日移動平均線を割り込みました。その後も、5日線に上値を抑えられるように小幅に下落が続きました。その結果、前週窓をあけて上昇した分を埋めてしまいました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。ここから上昇していくためには、23,000円で下値をサポートされ、直近の上値メドである8月14日の高値(23,338円)を超える必要がありましたが、そこまで至らず失速しました。

ただ、下げ幅は小さく、ここからつるべ落としのように下落するイメージでもありません。まだ、25日線も割っていません。

さらに、チャートの形も悪くありません。25日線、75日線、200日線などの主要な移動平均線が水平から上向きに転じてきました。注目すべきは75日線が200日線を下から上に抜け、ゴールデンクロスが点灯したことです。

前回の両者のゴールデンクロスは昨年の9月で、その後は今年1月17日の24,115円まで上昇を続けました。今回も、そのあたりまでの再上昇が期待されます。

行方を占う上では、今週はまず直近の戻り高値である7月15日の高値(22,965円)、目先意識されやすい23,000円、さらに8月14日の高値(23,338円)あたりを回復できるかどうかがポイントになります。

ただし、逆にここからさらに調整が入ったとしても、22,000円あたりまでの下落なら、6月中旬以来続いたもみ合いに再び突入するだけなので、さほど心配は要りません。むしろ押し目買いの好機になるでしょう。

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