スマホの「48回払い」は本当にお得?見直すべき4つのワケ
LIMO / 2020年9月11日 18時45分
スマホの「48回払い」は本当にお得?見直すべき4つのワケ
「毎月のスマホ代が高いからどうにかしたい!」と思ったことが一度はあるのではないでしょうか?そこで「スマホ代を見直そう!」と思って携帯ショップに行くと、店員さんから「最近できたお得なプランがありますよ」と勧められることが多いと思います。
スマホの料金体系は分かりにくいため「本当に安くなるのかな?」と不安に思いながらも「おすすめって言ってくれているし…ではそれで!」と切り替えてしまう方も少なくありません。
この記事では、スマホ代をおトクに”見せる”「スマホの機種代金の48回払い」について、元携帯キャリア社員のFPが分かりやすく解説します。
「スマホの48回払い」ってそもそもなに?
スマートフォン(スマホ)の機種代金を48回に分割して支払い、24回支払った後に機種変更すると旧スマホの機種代金の残債の支払いが免除されるというプランです。
例えば、スマホの機種代金が9万6,000円だった時、これまでのオーソドックスな24回払いだと毎月4,000円ずつの負担になりますが、48回払いにすれば毎月2,000円で済みます。
そして25カ月目に機種変更すれば、残りの機種代金(2,000円×24カ月=4万8,000円)の支払いが免除されるというプランです。
これだけ聞くととても良さそうですね!
デメリット1:大手キャリアでスマホを買うと機種代金が高い
スマホはどこで買っても同じ値段と思っていませんか?実は買う場所によって1万円程度変わります。
iPhoneをApple Storeと大手キャリア3社で購入した時の値段を比較しました(2020年9月6日時点)。
iPhone SE(64GB)
Apple Store:4万9,280円
ソフトバンク: 5万7,600円
au:5万5,270円
ドコモ:5万7,024円
iPhone 11 Pro Max(64GB)
Apple Store:13万1,780円
ソフトバンク:14万2,560円
au:14万400円
ドコモ:13万8,600円
(※価格はすべて税込)
意外に思われる方も多いのですが、実はApple Storeで購入するのが一番おトクです。残念なことに、大手キャリアでスマホを購入する時点で1万円近く損してしまいます。
デメリット2:手数料がかかる場合がある
48回払いの仕組みは(総務省からの指導等もあり)コロコロと変わっているためとても分かりにくいのですが、手数料がかかるものと、そうでないものがあります。
自分の料金明細に、ソフトバンクの人は「トクするサポート」、auの人は「アップグレードプログラムEX/EX(a)」と書いてあったら要注意です。
この2つのプランは月390円の手数料がかかっており、24カ月払うと合計で9,360円になります。デメリット1と合わせると約2万円になりますが、これは決して安くない金額ですよね。
ちなみにドコモは手数料無料のものしかありません。
(ソフトバンクは2020年3月27日以降発売の機種については「トクするサポート+」、auは2020年2月21日より「かえトクプログラム」の提供となっており、両者ともにプログラム料は無料となっています。)
デメリット3:結局、「購入」ではなく「レンタル」?
通常、機種変更した時は今まで使っていたスマホは自分の手元に残ります。それを目覚まし時計として使ったり、子どものスマホとして使ったり、もしくはメルカリで売ってみたりと色々と使用用途があるかと思います。
しかし、48回払いにすると機種変更した時に今まで使っていたスマホを返却しなくてはいけません。せっかくお金を支払ったのに手元には何も残りません。つまり機種を購入しているつもりが「レンタル」していたのと同じということです。
例えば、iPhone 11 Pro Max (64GB)をソフトバンクで48回払いした時を考えると、なんと3,360円ものレンタル料を支払うことになります。(機種代金2,970円+手数料390円)
デメリット4:買い替えないと何もメリットがない
こちらの48回払いプランは機種変更した時「のみ」活躍します。機種変更しなければ何も得はないどころか、ただ手数料を支払っているだけになってしまいます。
「せっかくお金払ったのにそれはもったいない!」ということで、本来まだまだ使えたかもしれないスマホを返却して、機種変更をする人もたくさんいると思います。「最新機種を使いたい」という人はそれでもいいと思いますが「スマホに特にこだわりはなくて、お金を貯めることを優先したい」という人にはあまりオススメできません。
現在契約している人はどうしたらいいの?
完全に個人的な意見ですが、大手キャリアを使わなくてはいけない明確な理由がある人以外は、格安スマホを検討してみてもいいと思います。機種代金の残債の支払いなど多少の痛みは伴いますが、その後はとても安価にスマホを使うことができます。
実際筆者は格安スマホを使っていますが、現在のスマホ代は月1,000円を下回っています。浮いたお金は趣味に使ってもいいですし、資産形成に使ってもいいですね。
まとめ
スマホの料金プランは複雑で分かりにくいと思います。筆者の友人も「タブレットがタダでもらえた」と嬉しそうに言っていたのですが、ちゃんと確認してみると月4,000円ほど支払っていることが判明したこともありました。
そして、料金プランがそもそも分かりにくい上、インターネットで調べてみると様々な意見が飛び交っていて余計に混乱してしまうかもしれません。
しかし、スマホ代の見直しはとても大切です。筆者の例だと、スマホ代を見直したことで年間10万円近く浮いたので、それで沖縄と北海道に行こうと目論んでいます。(直近は難しいと思いますが…)ぜひ一度、ご自身のスマホ代を見直してみてください。
参考
「iPhone SE」Apple(https://www.apple.com/jp/)
「iPhone SE」ソフトバンク(https://www.softbank.jp/mobile/iphone/iphone-se-2nd/)
「製品価格一覧」au(https://www.au.com/mobile/product/price/#iphone-kt)
『「iPhone SE」のドコモオンラインショップ販売価格』ドコモ(https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/200418_00.html)
「iPhone 11 Pro Max」Apple(https://www.apple.com/jp/shop/buy-iphone/iphone-11-pro/6.5%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4-64gb-%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC)
「iPhone 11 Pro・iPhone 11 Pro Max」ソフトバンク(https://www.softbank.jp/mobile/iphone/iphone-11-pro/)
『「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」のドコモオンラインショップ販売価格』ドコモ(https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/190913_00.html)
「トクするサポート」ソフトバンク(https://www.softbank.jp/mobile/products/tokusuru-support/)
「アップグレードプログラムEX/EX(a)」au(https://www.au.com/mobile/upgrade-program-ex/)
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