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苦しみが2倍に…流産後に実の母親から言われた「まさかの言葉」

LIMO / 2020年9月13日 20時15分

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苦しみが2倍に…流産後に実の母親から言われた「まさかの言葉」

人気女優の北川景子さんとタレントのDAIGOさんが第1子となる女児を授かったニュースはSNS上でも話題となり、祝福の声が多く寄せられました。

そんなおめでたいニュースを見て、自身が流産した時の記憶を思い出したのが静岡県に住む沼田なつみさん(仮名)。「私もこんな風に、元気に産んであげたかった。たまに思うんです。あの時、母親になれていたら、今頃どんな生活をしていたんだろうなって。」

自分の子をお腹の中で亡くすという苦しみは女性にとって、耐えがたいもの。しかし、沼田さんは流産後に実の母親からかけられた“ある一言”に深く傷つき、余計に辛くなってしまいました。

突然、膣から血のかたまりが…

沼田さんが流産をしたのは、今から2年前のこと。妊娠が判明してから1ヶ月ほどしたある日、突然、血のかたまりがボコボコと膣から出てきたそう。驚いた沼田さんはすぐに病院へ。すると、流産していることが分かり、深い悲しみにくれました。

「出血した時点で、ああ、もうダメかもしれないとは思っていましたが、医師からはっきり告げられると、やっぱりショックでした。」せっかく私のお腹を選んできてくれたのに、無事に産んであげられなくて、本当にごめんなさい。今度は私じゃないお母さんのところで幸せに生まれてね―。そんな謝罪を何度も空に向けて繰り返したそう。

「産んであげることはできなかったけれど、お腹に来てくれたあの子のことを、私は今でも大切な我が子だと思っています。もう一度会いたいけれど、やっぱり私では無事に産んであげられないかもしれないから、他のお母さんのところでたくさん幸せになってほしいです。」

夫からの慰めも心に響かず

待望の我が子を亡くした沼田さんは、それからしばらく傷心の日々を送ったといいます。「普通に生活することが、亡くなった我が子に申し訳ないような気がしました。ご飯を食べる、お風呂に入る、テレビを見るという普通の行動がとても贅沢なもののように思えた。だから、自分を罰するためにパートを増やし、ゆっくり過ごせる時間を作らないよう、身体を酷使しました。」

そんな沼田さんを見て、ご主人は当初、すごく心配したそう。「流産は君のせいじゃないと言ってくれました。でも、当時の私はその言葉を、自分が身ごもっていないから言えるんだと思った。当事者じゃないから言える軽い慰めだと感じたんです。」

そんな日々を送っていたある日、沼田さんの携帯に実の母親からLINEが。「そこには私の幼馴染が出産したことと、孫の顔が早く見たいから頑張ってという言葉が綴られていました。」

流産を「そんなこと」扱いする実の母親

流産したことを母親に言っていなかった沼田さんは、その時ふと、自分の母ならこういう辛さをどう乗り越えるだろうかと気になったそう。そこで、母親に電話をし、勇気を出して流産したことを打ち明けました。すると、母親からの返答は意外なものだったそう。

「流産なんてよくあることじゃない。そんなことでくよくよしていてどうするの?子種があることは分かったんだから、また作ればいいじゃない。このままじゃ、お母さん、近所の人たちの孫の話に混じれないんだからね。」

自分の苦しみを理解してもらえなかったことだけでなく、亡き我が子を“そんなこと”という言葉であっさりと片づけられたことに沼田さんは深く傷つきました。「孫の顔を見たい、近所の仲良しグループからあぶれたくないという気持ちはわかります。田舎なので、狭いコミュニティーの中で暮らしていかないといけないから。でも、同じひとりの母親としてこの苦しみを理解してほしかった。」

実の母親から言われた言葉は今でも沼田さんの胸に見えない棘となって残っています。「あれから2年経ち、母親だけでなく、夫からもそろそろどうかと言われますが、また産んであげられなかったらどうしようと思うと妊娠に対して積極的になれません。正直言って、身ごもることも身ごもれないことも怖いです。」

妊娠・出産に対する周囲の反応は様々。産んでも産まなくても余計なお節介は寄せられるものだからこそ、沼田さんには自分が生きやすいと思える人生を選んでほしくなります。

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