1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

特別定額給付金10万円の使い道、2位「貯蓄」1位は?男女の使い方で差も

LIMO / 2020年9月12日 20時45分

写真

特別定額給付金10万円の使い道、2位「貯蓄」1位は?男女の使い方で差も

2020年といえば東京オリンピック・パラリンピックイヤーとなるはずでした。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催は延期に。世界各国がワクチンや治療薬の開発を急いでいますが、果たしてどうなるのか先行きが見えません。

経済的損失を受けた一般家庭。そこで、日本政府は特別定額給付金10万円の支給を実施しました。みなさんは、どういった使い方をされたでしょうか。

今回は、ニッセイ基礎研究所が2020年7月に発表した調査結果「特別定額給付金10万円の使い道(https://www.nli-research.co.jp/files/topics/64905_ext_18_0.pdf?site=nli)」を参考にして、消費活動の男女の違いや寄付・辞退といった選択について考えてみましょう。なお、今回の調査対象は、全国に住む20~60歳の男女2,062名です。

特別定額給付金10万円の使い道は「生活費の補填」が最多

国民1人あたりに10万円を給付する特別定額給付金が話題になったのは記憶に新しいですよね。みなさんはどのような使い方をしたのでしょうか。

特別定額給付金10万円の使い道

1位:生活費の補填(53.7%)
2位:貯蓄(26.1%)
3位:国内旅行(10.1%)
4位:家電製品やAV機器の購入・買い替え(9.7%)
4位:マスクや抗菌グッズなどの衛生用品の購入・買い替え(9.7%)
6位:外食(9.0%)
7位:子どもの教育(7.0%)
8位:ファッション(5.9%)
8位:家具やインテリアの購入・買い替え(5.9%)
10位:投資(4.8%)
10位:医療(4.8%)

圧倒的に「生活費の補填」が多くの割合を占めます。10万円があればさまざまな商品を購入できたりサービスを受けられたりできそうな気もしますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で給料が大幅ダウンした人から言わせると「生活費の補填ですぐになくなってしまった…」ということでしょう。

他にしたいことがあっても、優先すべき日常生活を送るので精一杯だという家庭も少なくないはずです。そのため、定額給付金10万円の再支給を呼びかける声も。

男女差があるのは「コロナ対策グッズの購入」や「投資」

多くの人が生活費の補填にあてた特別定額給付金10万円ですが、その他の使い道を深堀してみると、男女で差があることが分かりました。とりわけ差があったところをピックアップしてみました。

男女別にみる特別定額給付金10万円の使い道(差があるところをピックアップ)

【貯蓄】男性21.6%、女性30.6%
【国内旅行】男性8.5%、女性11.7%
【マスクや除菌グッズなどの衛生用品の購入・買い替え】男性7.7%、女性11.7%
【ファッション】男性3.9%、女性8.0%
【投資】男性6.7%、女性3.0%

女性のポイントが高いところでいうと「貯金」が顕著です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の収束が見えない現時点では今後のためにお金を残しておこうという考えに至るのでしょう。また、「特に買いたいものがない」という意見もあるかもしれませんね。

男性のポイントが高いところは「投資」です。これは、2~3年後ではなく老後といった遠い将来のことを考えた選択ですね。現時点での生活には余裕がある人ようすがうかがえます。

男女差があると夫婦間で特別定額給付金10万円の使い道について意見が分かれるかもしれません。揉め事にならないようにきちんと話し合いたいところです。

「国内旅行」と回答したのは60代が多く、子育て世代は「生活費の補填」や「子どもの教育」に使っていました。世代別でも違いがあります。その顕著な例が、特別定額給付金10万円の寄付や辞退という選択でしょう。

特別定額給付金10万円の寄付や辞退はシニアと若者

全体の1.5%を占める「寄付」選択者のプロフィールをみると、60代が最も多く、48.4%を占めます。次いで、50代(29.0%)ですので、子どもが独り立ちをしたシニア家庭ほど多い傾向がみられますね。

子育てが終わり、経済的に余裕があるシニア層はあまり生活に困窮しておらず誰かの役に立てればと行動してくれたわけです。生活に余裕があるとはいえ自分達のために使うことに対して何も責められない状況の中でこういった行動ができるのは素晴らしいですね。

また、特別定額給付金10万円を辞退した人は、44%が20代で大学生といった若者に多いことが分かっています。保護者が経済的な影響を受けていない場合、学費や生活費の十分な支援を受けられているため辞退しているという可能性もあるでしょう。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で保護者の給料が大幅ダウンして学費が支払えなかったり学生自身がアルバイトできなかったりする状況のため、中退を検討している人のニュースが取り上げられていましたが、さまざまな事情が垣間見えます。

おわりに

なかなか手続きが進まないといった問題も生じた特別定額給付金10万円ですが、一時的とはいえ助けられた家庭も多いのではないでしょうか。使い道は、性別や年代、世帯収入などによって差が見られましたが、「生活費の補填」が最も多いことを強調したいです。早く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が収束することを祈るばかりですね。

【参考】
「特別定額給付金10万円の使い道(https://www.nli-research.co.jp/files/topics/64905_ext_18_0.pdf?site=nli)」ニッセイ基礎研究所
「特別定額給付金(https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/gyoumukanri_sonota/covid-19/kyufukin.html)」総務省
「現金10万円一律給付 対象や手続きは(https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/benefits/)」NHK

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください