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イマドキ主婦は平等希望。もはや理想ではない「夫が稼いで自分は家事」

LIMO / 2020年9月14日 20時15分

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イマドキ主婦は平等希望。もはや理想ではない「夫が稼いで自分は家事」

女性の社会進出が進み、結婚後も仕事を続ける女性が年々増え続ける昨今。

一昔前には「高収入男性をつかまえて自分はのんびり専業主婦になる」ことが女性の理想の生活といわれる時代がありました。

しかし、多様性の進んだ最近では女性の生き方にあらゆる選択肢が増えたこともあり、そんな性別役割分担に憧れを持たない人も増えてきているようなのです。

「夫が稼いで妻が家事育児」に共感するのはわずか3割?

日本財団が2020年8月におこなった「1万人女性意識調査第1回『家族・夫婦昔と今』要約版(http://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2020/08/wha_pro_wom_sur_02.pdf)」によりますと、「夫は外で仕事、妻は家事・育児」という性別役割分担意識に共感したのは全体の31.2%にとどまり、それ以外の68.8%の女性はその意識には共感しないという結果になりました。特に差が出た18歳~29歳の世代では共感26.0%に対し共感しない74.0%という、実に約4人に3人が性別役割分担に共感しない考えを持っているようです。

・「今の時代、夫だけが稼ぐスタイルでいて万が一夫の会社に何かあったらとどうしても考えてしまいます。夫が病気になることもあるだろうし、どちらか一方だけが仕事をするスタイルはリスクを感じる」

・「子供の頃は大人になったら母親のように専業主婦になるものだと思っていましたが、社会人になって『一日中家にいて家族のお世話だけやっている』というのが自分には性に合っていないことに気づきました。そういうことが心から好きな人が専業主婦になればいいと思うし、私のように働きたい人間は家事育児だけでなく仕事もさせて欲しいです」

昔のような終身雇用の会社も減り、転職なども一般化した現代。また、女性も補佐的な仕事だけでなくやりがいのある仕事を任されるようになるなど、社会の仕組みが変わってきていることも、役割を分けることへの違和感に影響しているのかもしれません。

家事も育児も平等でいたい!でも現実はまだまだ遠い

また、「理想の夫婦の役割分担」について質問したところ「共働きで家事・育児を夫と平等に分担したい」が44%で最も多い結果に。続いて「共働きで家事・育児は分担するが自分中心」が21.4%、「夫は主に仕事、自分は主に家事・育児」が15.1%となりました。当たり前のように女性が男性よりも多くの家事をこなしている中で、4割を超える人が「夫婦で平等に分担したい」という意識を持ち始めているようです。

最近では「出産することと母乳を出すこと以外、男性にできない子育てはない」という考え方の人も現れ始めました。今後は「女だから」「男だから」と決めつけず、夫婦で納得さえすればお互いの役割を同じように分担することも可能といえるのではないでしょうか。

ただ、先ほどの質問の次に既婚者かつ有職者を対象に「あなたのご家庭では家事や育児は主にどなたが担っていますか」という質問を追加。すると「主として自分」が57.8%と半数を超え、次いで「分担しているが自分が多い」が28%となり、多くの人が理想としている「夫と平等に分担」と回答したのは8.5%にとどまりました。

新しい価値観を持つ人が増えている中、まだまだその理想への道のりは遠いのが現状のようです。

「結婚しなきゃ!」はもう古い?「結婚しない選択」を否定しない人々

以前は未婚のアラサー女子を見つけると「結婚は絶対にしておいた方がいい」というおせっかいなアドバイスをする人が目立ちました。しかし、今回の調査で「未婚率の上昇・晩婚化が進んでいますがどう思いますか」と質問し「結婚せずに1人で自由に使える時間が維持できるのはいいことだ」という項目に対して「そう思う」と回答した人は全体の69.7%にまで昇り、結婚という選択肢を選ばない人を肯定する意見が約7割を占めました。

特に肯定的な回答が多かったのは18歳~29歳の83.1%でした。まだ未婚の彼女たちにとって「早く結婚して家庭に入らなければ」という古来の固定観念よりも、結婚を焦らずキャリアを積んだり自分のために時間を使う先輩たちの姿は、今や理想の姿に映っているのかもしれません。

まだまだ険しい平等への道

現代社会において、薄れつつある性別役割分担意識。自分が夫と共に働くことに前向きな妻が増えることや、結婚自体を選択しない女性が増えたりと今後も多様化が進むことが予想されます。

しかし、現段階では社会進出をしながらも家庭での役割の多くを担う女性たち。このままでは役割が増えるばかりで、彼女たちが求める「平等の夫婦」という理想からはかけ離れたままです。

若い世代の意識が特に変わりつつあることを見ていると、多くの人の意識が変わっていくことで今後はそれに伴った暮らし方へと変化した未来が待っているかもしれません。

【参照】
日本財団「1万人女性意識調査第1回『家族・夫婦昔と今』要約版(http://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2020/08/wha_pro_wom_sur_02.pdf)」

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