ホームセンター再編思惑で島忠がストップ高! 日経平均株価は小反落
LIMO / 2020年9月24日 7時0分
ホームセンター再編思惑で島忠がストップ高! 日経平均株価は小反落
【東京株式市場】 2020年9月23日
株式市場の振り返り-日経平均株価は小反落、下げ幅縮小で一時プラ転の場面も
2020年9月23日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
日経平均株価 23,346円(▲13円、▲0.1%) 小反落
TOPIX 1,644.2(▲2.1、▲0.1%) 小反落
東証マザーズ株価指数 1,212.9(+29.0、+2.5%) 大幅続伸
東証1部上場銘柄の概況
値上がり銘柄数:732、値下がり銘柄数:1,367、変わらず:77
値上がり業種数:10、値下がり業種数:23
年初来高値更新銘柄数:136、年初来安値更新銘柄数:6
東証1部の出来高は15億1,983万株、売買代金は2兆7,632億円(概算)となり、いずれも概ね先週末並み(微増)でした。4連休の間、欧米の株式市場が大幅安となった影響は限定的となり、むしろ積極的な売買が見られたようです。売買代金は活況と言える水準である3兆円を狙う商いとなっています。
そのような中、日経平均株価は下げ幅を縮小する展開が続き、一時プラス圏へ浮上する場面も見られました。最後は小反落で引けたものの、底堅さが目立ったと言えましょう。取引時間中の高値は23,370円(+10円)、安値は23,154円(▲206円)となり、値幅(高値と安値の差)は約216円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで小反落となっています。
東証マザーズ株価指数は大幅続伸、売買代金は108日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は9,407万株、売買代金は1,938億円となり、いずれも先週末より増加しました。
個人投資家の模様眺めムードが続き、売買代金は108日連続で1,000億円を超えたものの、連日の2,000億円割れとなっています。
ただ、主力銘柄に見直し買いが入ったことで、株価指数は大幅高の続伸となりました。なお、終値では約2年5カ月ぶりに1,200ポイントを上回っています。
「アビガン」承認申請で富士フイルムHDが一時急騰、被TOB報道の島忠はストップ高
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
東京エレクトロン(8035)
エムスリー(2413)
NTTデータ(9613)
新型コロナウイルスの治療薬として注目されていた「アビガン」が10月中に国内で承認申請されるとの発表を受け、子会社が開発製造を行っている富士フイルムホールディングス(4901)に見直し買いが入り、一時+5%高へ急騰しました。
また、ホームセンター大手のDCMホールディングス(3050)が同業の島忠(8184)をTOBで傘下に収める観測報道を受け(注:正式発表ではない)、DCMホールディングスは一時+17%高へ爆騰し、島忠はストップ高(+17%高)の爆騰で引けています。
さらに、再編思惑でホームセンター株が総じて買われ、ニトリホールディングス(9843)も大幅高となりました。
その他では、菅政権の肝煎り政策の1つであるデジタル庁創設に関連し、NTTデータが連日の急騰で引けたことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
ソフトバンクグループ(9984)
ファーストリテイリング(9983)
テルモ(4543)
海外での新型コロナ感染の再拡大、とりわけ欧州地域での急拡大を懸念して輸出関連株が売られ、日産自動車(7201)、三菱自動車(7211)、ホンダ(7267)などの自動車株、オリンパス(7733)など精密機器株が下落し、ニコン(7731)は年初来安値を更新しました。
その他では、シャープ(6753)や東芝(6502)などハイテク主力株の一角が売られ、米国テスラ社向けの売上減少懸念が出たパナソニック(6752)は大幅安となったことが注目されました。
なお、先週末に急落した通信株は総じて自律反発となったものの、NTTドコモ(9437)は取引時間中に連日で年初来安値更新となっています。
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