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胸が大きいのは損!? 割高なブラや服選びの悩み、出産後の新たな出費も…

LIMO / 2020年10月4日 11時0分

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胸が大きいのは損!? 割高なブラや服選びの悩み、出産後の新たな出費も…

女性用下着メーカーのトリンプが毎年発表する「トリンプ下着白書」では、トリンプの年間売上データより算出したブラジャーカップ割合の推移を公開しています。

それによると、集計をスタートした1980年は、Aカップが58.6%と半数以上を占めていました。当時、Dカップ以上はわずか4.5%でしたが、2018年には53.1%までに増加。約40年間で日本人女性のカップサイズがアップしてきていることがうかがえます。

胸が大きいと、肩こりや胸周囲に汗をかきやすいといった悩みがよく聞かれます。しかし、実際にGカップのブラをつけていた筆者は、そうした身体的なこと以上に出費の面で”損だな”と感じることが常でした。

大きいカップのブラは割高!

出費がかさむのを特に感じられるのが、ブラジャーです。どのブランドでも、AカップよりもGカップの値段のほうが割高であることが一般的。これは使っている布地の量やワイヤーの大きさ、需要の少なさなど数々の理由が考えられます。HカップやIカップなどになると、なかなか見つからず、見つかっても1万円ほどするケースも少なくありません。

また、洋服も腕や丈の長さに合わせて購入すると胸がキツくて着られず、一方で胸のサイズに合わせて購入するとゆったりしすぎて太って見えてしまうことも。特に仕事で必要なシャツやジャケットなどの購入には難儀し、何度も買い直してもったいない支出を繰り返してきました。

探すだけでも時間がかかるブラジャーや洋服ですが、結局行き着いたのが欧米の製品でした。欧米の女性の体格に合わせたものであれば、サイズ展開も素敵なデザインのものも十分にあるので、今ではネット通販で欧米の製品を買っています。

妊娠、出産、授乳を経てサイズダウン! 買い直しで出費が増えた

妊娠、出産を経ると、胸のサイズが変化する女性は少なくないでしょう。妊娠中や授乳中には、胸を締め付けすぎない実用的なノンワイヤーブラジャーをつけている人もいると思います。

完全母乳で子どもを育てた筆者も、授乳中はノンワイヤーブラをつけていました。しかし子どもが1歳になって授乳がひと段落すると、これまでの胸の悩みがウソのようにペッタンコに!

妊娠前に使っていたGカップ用のブラも妊娠中&授乳中のノンワイヤーブラも、すべてがゆるゆるカポカポになったため、新たに3カップ以上小さなものを購入することになりました。

もちろん、多くの授乳を経た母親がこうしたことを体験すると思います。ただ、もともと胸が大きいと、妊娠前と授乳後の落差が大きい場合が多いでしょう。小さくなった胸を見てとても嬉しかったものの、毎日つける新しいブラの購入にはそれなりの出費がありました。

胸が大きくてよかったことはほとんどない

胸が大きいとこうした身につけるものの購入に困ることはありますが、一方で同性からは羨ましがられることが多々あります。しかし、筆者は経済的な理由を除いても「胸が大きくてよかった」と感じたことはほとんどありませんでした。むしろ、嫌だったことや現在進行形で嫌なことのほうがたくさんあります。

まず、運動部に所属していた学生時代は胸が邪魔で走りづらかったので、運動競技においては不利に感じていました。またスポーツブラでおさえていても走るたびに胸が揺れるので、どことなく視線を集めている気がして思春期の時分には精神的に嫌でした。

大人になってからも、胸が大きいととにかく偏見の目で見られることが多々ありました。最も多かったのは異性からの「頭が悪そう」、「軽そう」といったバカにされた視線。そのため、特に気にしていた大学生時代はさらしやスポーツブラを買って、胸を押さえていた時もありました。

そして最も嫌だったのは、こうして胸が大きいがゆえの悩みを吐露すると、同性異性にかかわらず「自慢でしょ?」と嘲笑され、全くその境遇を理解してもらえないこと。そのため悩みについて口外できず、胸を小さく見せるブラや洋服を着るなど、まるで自分の胸が“よくないもの”かのような扱いを自分自身がしてきました。

身体的特徴によって「損だ」と思い悩むことへの疑問

最近では、胸の大きな女性の悩みを解決してくれる動きも活発化しています。

胸を小さく見せるブラや胸の大きな女性の体型を考えて作られた洋服ブランドなどが登場しており、商品も多様化。数年前と比べて、洋服やブラ選びの選択肢もグっと広がりました。筆者のように胸が大きいことで悩む女性が増えていることや、その悩みを共有しやすくなっている現状があるのでしょう。

一方で、「胸を小さく見せたい」という気持ちの根本にあるものも考えなくてはいけないと感じてしまいます。それは、自分のありのままの体を自分自身が肯定できないような状況だからです。

胸の大小に限らず、顔の造形や身長など、身体的特徴でその人自身を規定するような偏見や、うがった目が向けられることは男女ともに少なくありません。身体的な悩みを衣服の購入などで解決する方法が広がることと並行して、そうした他者への視線そのものをなくしていく必要があるはず。

きれいごとかもしれませんが、どのような身体的特徴を持っている人でも「損だ」とか「不利だ」と感じないことが、理想的な社会だなとつくづく感じてしまいます。

【参考資料】「トリンプ下着白書 vol.19(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000040640.html)」(トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社)

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