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いまどきシニアの孫消費、みんな1年間にどのくらい使ってる?

LIMO / 2020年10月10日 17時0分

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いまどきシニアの孫消費、みんな1年間にどのくらい使ってる?

2020年調査は前年比大幅減

離れて暮らす孫と会うのを楽しみにしているシニアにとっては、今年はとても残念なゴールデンウィークに夏休みとなったことでしょう。

ただ、孫に会えるのはうれしい反面、最近はお年玉だけでなく、お盆に渡すお盆玉といわれるものもあります。年金生活を送るシニアにとって、いわゆる「孫消費」は、かわいい孫とはいえ、意外とお金がかかるものです。

ソニー生命が今年の8月初旬に行った「シニアの生活意識調査」の中には、「孫消費」についての結果も示されています。それぞれの懐事情はありますが、世の中のおじいちゃんとおばあちゃんは、孫のためにいくら使っているのか見てみましょう。

孫消費の第1位は「おこづかい・お年玉」

まず、孫がいるシニア320人対象に、この1年間で孫のためにどのようなことにお金を使ったかを聞いたところ、以下のような結果になりました(複数回答)。

第1位「おこづかい・お年玉・お祝い金」75.0%
第2位「一緒に外食」(46.6%)
第3位「おもちゃ・ゲーム」(40.6%)
第4位「本・絵本」(32.2%)
第5位「衣類などファッション用品」(26.6%)

やはり一番多いのはお金です。小学校に通う筆者の子供たちも、お年玉やお盆玉をはじめ、おじいちゃんとおばあちゃんからもらうものは、モノではなく、現金のことが多くなりました。小さい頃に比べ、家族揃って買い物に行く機会が減ったのも一つの理由です。

また、子供たちも自分の欲しいものが明確になってくるので、サプライズのプレゼントよりは、現金をもらって自分の好きなものを購入する方がよくなってきます。そういう意味では、シニアにとっても、何を買うかを悩まずに済む現金が、1位なのが理解できますね。

1年間で使った金額で最も多いのは「5万円~10万円未満」

また、この1年間で孫のために使った金額については以下の結果となっています。

第1位「5万円〜10万円未満」27.1%
第2位「3万円〜5万円未満」16.9%
第3位「10万円〜15万円未満」15.8%
第4位「2万円~3万円未満」11.3%
第5位「1万円〜2万円未満」8.9%

平均額は112,715円ですが、最も多いゾーンは「5万円~10万円未満」の27.1%でした。50万円以上使ったというシニアもいる一方で、1万円未満も含めると約45%のシニアは1年間で孫に使ったお金が5万円に満たないという結果でした。

「孫は目に入れても痛くない」といいますが、自分の生活に無理のない範囲で孫消費している堅実なシニアが多いといえる数字だといえそうです。

ちなみに、過去に遡って平均額を見ると、2017年116,059円→2018年128,269円→2019年131,334円→2020年112,715円となっています。昨年秋の消費増税やコロナ禍の影響か、これまでの上昇傾向から一転して今年は昨年より18,619円少ないという大幅減になっています。 

年々早くなる「ラン活」はシニアのお金もけん引?

ソニー生命の調査では上位にランクインしていませんが、大手ランドセルメーカーのセイバンによると、ランドセルの購入はおじいちゃんおばあちゃんからのプレゼントが増えてきているそうです。

好みがあるので、サプライズでプレゼントというわけにはいきませんが、高額なランドセルのプレゼントは、孫よりも子供夫婦の方が喜んでくれそうです。そして、シニアの財布に期待してか、少子化であるにもかかわらず、「ラン活」は年々早くなってきています。

今年はコロナ禍で少し様子が違うようですが、現在4年生の息子の入学時には、5月のゴールデンウィーク明けからインターネット予約というスケジュールだったため、4月の最初にショールームに行ってランドセルを選んだ記憶があります。そして、1年生の娘の時は、4月から予約が始まるという前倒しのスケジュールになっていました。

ランドセルメーカーによって異なりますが、思いのほか早い時期からスタートするので、ラン活を控えている場合は注意して情報収集をされるとよいと思います。

プレゼントは子供夫婦に相談してからが無難

孫の初節句や七五三などのお祝いも、シニアにとってはとても楽しみなものです。かわいい孫のためにと、立派な兜やひな人形を買ってあげたいと思うのも、ごく自然な感情でしょう。

筆者の友人の両親は、一人娘の初孫ということもあり、驚くほど大きな鎧飾りをプレゼントされていました。友人宅にお邪魔すると、和室には戦国時代の武将の兜を彷彿とさせる鎧飾りが置かれていて、それはそれは立派なものでした。

別の友人宅では、ガラスケースに入った小ぶりな兜が部屋の棚に飾られていました。彼女は義理の両親に初節句のことを聞かれた際、「小さめのものでお願いします」と伝えたそう。広いお家なので、飾る場所がないわけではありませんが、「片付けておく場所も必要だし、ガラスケースに入っていたら箱から出すだけで済むし」と、話していました。

2つのケースは両極端かもしれませんが、必ずしも昔ながらの兜や雛飾りが好まれるわけではありません。また、孫へのプレゼントにしても、子供夫婦に聞いてから渡す方が無難だといえるでしょう。

おわりに

孫と一緒に外食したいと考えるシニアが多いことからも、孫と楽しく過ごすための孫消費は必要不可欠なものだといえます。ただし、懐具合は人それぞれ異なります。調査結果はあくまで参考程度にとらえて、世間体にとらわれない孫消費が大事なのではないでしょうか。

【参考資料】
「シニアの生活意識調査2020(https://www.sonylife.co.jp/company/news/2020/nr_200911.html#sec2)」(ソニー生命)
「ランドセルは誰が買う?祖父母にお願いする?よくある疑問の解決法とは(https://www.seiban.co.jp/hiroba/detail/310)」(株式会社セイバン)

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