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定年退職金、みんなはいくらもらってる?

LIMO / 2020年10月9日 20時0分

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定年退職金、みんなはいくらもらってる?

老後資金確保のために確認しておきたいこと

勤め人にとって、リタイヤ時の「退職金」は、まとまった金額が手に入る、人生でも数少ない機会といえるでしょう。

でも、「そもそもウチの会社って退職金制度あるの?」「結局どれくらいもらえるのか知らないんだけど…」という人も多いのではないでしょうか。企業差・個人差がある話なので、人には聞きづらいですよね…。

そこで、今回は、みんなの「定年時の退職金事情」について、厚生労働省の資料をもとにひもといていきます。

定年時にみんな退職金はいくらもらっているのか

最初に、厚生労働省が公表している「平成30年(2018年)就労条件総合調査 結果の概況 退職給付(一時金・年金)の支給実態(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/18/index.html)」の中から、退職事由が「定年」の退職給付額をみていきます。

大学・大学院卒(管理・事務・技術職):1,983万円

高校卒(管理・事務・技術職):1,618万円

高校卒(現業職):1,159万円

学歴、職種等により差はありますが、定年退職金の平均金額は1,000万円を上回っていることが分かりますね。

ただ、注意点があります。この平均値は、退職給付(一時金・年金)制度がある常用労働者30人以上の民営企業が対象であるため、退職金の支給がない人については算入されていません。

同調査の「退職給付(一時金・年金)制度」をみると、「退職給付(一時金・年金)制度がない企業」は19.5%。つまり、およそ5人に1人は退職金を受取ることなく退職しているのです。

あなたの勤務先、退職金制度はある?

ひとことで「退職金制度」といっても、退職時に一括で受け取る「退職一時金制度」や、一定期間もしくは生涯にわたって受け取る「退職年金制度」などの種類があります。また、それらを両方支給している企業もあります。

企業によっては退職金の計算方法を従業員に明示していることも。早い段階で、「退職金制度の有無」、そして、制度がある場合は「受取れる概算額」を把握しておきましょう。

若い人たちが、「定年退職なんてずっと先の話」と感じるのはごく自然なことでしょう。ただ、定年ギリギリの時点で、「えぇ、退職金ってこんなに少ないの?」なんて事態になっても手遅れなのです。

今の勤務先で定年まで働くつもりの人は、すぐにでも確認しましょう。「退職金の金額で、定年後の老後資金がまかなえるか」を、早い段階で知ることができますよね。老後資金の不足分を準備する期間は、少しでも長めに確保することが大切です。

「退職金だけじゃ老後が不安…」

「勤務先に退職金制度がない」「制度はあるけど、大きな金額は期待できない」という場合は、ご自身で老後資金を準備していかねばなりません。

「準備って何をすればいいの?銀行の金利なんて雀の涙だし…」

そう思われた人は、「資産運用」を選択肢に加えることも検討してみるとよいかもしれませんね。

投資ビギナーさんであれば、iDeCo(https://www.ideco-koushiki.jp/guide/)(イデコ・個人型確定拠出年金) やつみたてNISA(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/index.html)などの非課税制度の利用を検討してもよいでしょう。この場合は主に投資信託で運用していくことになります。毎月無理のない金額を積み立てていくことにより、老後に向けた資産形成を、無理なく進めていくことができそうです。長期間の運用によって、複利効果も期待できそうです。

「元本保証がない金融商品はちょっと怖い…」と躊躇する人もいるでしょう。実は、毎月定額を積み立てることにより、「安い時ほど口数を多く」「高い時には少ない口数で」買い付けることができるわけです。これを長期間継続することにより、リスクとリターンを向上させながらの資産形成が期待できます。

金融商品って分かりにくい…

「“金融商品”って色々あって、どれを選べばいいか分からない…」とつい敬遠してしまう人も多いでしょう。おっしゃるとおり、投資信託だけ例に挙げても国内で約6,000種類あります。

投資ビギナーさんがその中からご自身に合った商品を探すことは、ちょっと大変かもしれませんね。そんなときは、無料で相談できるショップやオンラインサービスの活用も視野に入れてみるとこともおススメです。

さいごに

「定年退職金」を受け取っても受け取らなくても、老後生活はすべての人に訪れます。そのため、特に自分の会社は退職金制度がないという人は、今すぐにでも老後に向けてのお金の準備を始めることをおススメします。

そして、退職金を受け取れる予定の人も、安心は禁物です。退職金制度そのものの見直しを検討する企業も出てきています。老後資金に限らず、たくわえが多くて困ることはありません。ぜひ、ご自身にあったスタイルで、「お金を増やす意識」を高めていきましょう。

※この記事は、2020年8月23日に公開された「定年でみんな、退職金をいくらもらっているか(https://limo.media/articles/-/18897?page=1)」(くらしとお金の経済メディア LIMO [リーモ])を再編集したものです。

【参考】
「平成30年 就労条件総合調査 結果の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/18/index.html)」厚生労働省
「iDeCoってなに?(https://www.ideco-koushiki.jp/guide/)」iDeCo公式サイト
「つみたてNISA(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/index.html)」金融庁

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