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熟年夫婦「やっておけばよかった…」&若夫婦「後悔したくない!」ともに第1位に挙がったこととは?

LIMO / 2020年10月20日 0時25分

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熟年夫婦「やっておけばよかった…」&若夫婦「後悔したくない!」ともに第1位に挙がったこととは?

働き盛りの若い夫婦には、マイホーム購入、子どもの誕生…といったライフイベントがたくさん。みなさんの中にも、緊張感を持って家計のやりくりをしているは多いはず。住宅ローンや子どもの教育費の捻出に追われて、貯蓄や老後資金の形成に手が回らない…というご家庭も少なくないのでは?

いっぽう、人生の先輩である熟年夫婦のみなさんからは、気がついたら銀婚式や子どもの成人式を迎えていた、という声も。

そう、時間はあっという間に過ぎていきます。貯蓄や資産運用なんて、子どもが独立してから始めよう、とゆったり構えているうちに定年退職…なんてことにもなりかねませんよね。

実は、ある調査では、熟年夫婦が「後悔していること」、若い夫婦が「やらずにいて将来後悔したくないこと」として「資産形成・資産運用」を挙げているのです。

資産運用のはじめどきって?

資産運用って、いつごろから始めると良いのでしょうか。松井証券株式会社の「若年夫婦・熟年夫婦の家計管理事情に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000019241.html)」(※1)によると、意外に早期から始めた方がよいという意見が見えてきます。

この調査によれば、熟年夫婦が若い時にやっておけばよかったと後悔していること、若い夫婦が老後に備えてやっておきたいこと、どちらも1位は「資産形成・資産運用」という結果に。

《熟年夫婦》「あなたが、若いうちからやっておけばよかったと後悔すること」

1位…資産形成・資産運用(37.6%)
2位…定期的な運動(26.0%)
3位…後悔したものはない(24.7%)
4位…旅行(19.9%)
5位…親孝行(18.7%)

《若年夫婦》「あなたが、まだやっていないことの中で、やらないことで将来、後悔したくないこと」

1位…資産形成・資産運用(30.9%)
2位…教育計画(26.0%)
3位…出産計画(22.0%)
4位…家計管理(21.3%)
5位…パートナーの資産確認(19.8%)

たかがお金、されどお金。ときにお金は人生を左右します。手軽にはじめられる運用方法も含めて、早期からお金のことを考えるメリットについて、改めて考えていきましょう。

なぜ投資は早く始めた方がお得なの?

早いうちからやっておきたい/やっておけばよかったと回答の集まった資産形成・資産運用ですが、その理由は投資と時間の関係性にあります。資産運用には「長期・分散・積立」という原則があり、時間をかけるほど、利子を元本に繰り入れてさらに運用する「複利効果」が高くなる可能性があるからです。

たとえば、100万円のお金を金利5%で1年間預金すると、1年後には元利で105万円になります。この105万円を再び金利5%で預金すると1年後に110万円ではなく、 110万2500円になります。この2500円は、利子である5万円についた利子です。複利は利子を元本に組み入れて運用するので、長期になるほど有利となります。

現在の普通預金の金利は0.001%、定期預金でも0.01%程度であることを考えると、銀行に預けるだけでは資産はほとんど増えませんが、運用の場合は10年、20年という長期間継続することにより、複利の効果が大きくなる可能性があります。

また、前述の同調査によると、資産形成・資産運用を始める時期については、「独身時代」「結婚時」までの時期を回答した人が8割超(82.4%)となっています。

《資産形成・資産運用を始めるのがよいと思うタイミング》

・独身時代(50.8%)
・結婚時(31.6%)
・子どもの就学時(6.1%)
・出産時(2.5%)
・子どもの入園時(0.8%)
・その他(8.3%)
独身時代から結婚時点までの期間が、資産形成・資産運用を始めたり、家計管理を見直したりするチャンスであると多くの人が考えているようです。比較的、収入を自分自身でコントロールしやすい時期でもあり、資産運用をスタートさせやすい時期だと考えられているようです。

初心者でも取り組みやすい資産運用の方法とは

「投資」というと、まとまった資金が必要になりそうなイメージや、株式の短期売買などリスクの高い手法が思い浮かぶかもしれません。でも、少額からのスタートであっても、長期でコツコツ運用することにより資産形成につながることが期待できます。

まず、資産運用の基本である「長期・積立・分散」について、詳しくみていきましょう。

長期

「長期」とは、時間を味方につけてじっくりと運用するということ。運用で得た利益をさらに運用に回せば複利の効果が期待できます。

積立

「積立」とは、同じ金額を毎月決まったタイミングで金融商品の購入にあてる方法です。価格が変動する商品を一定の金額で、時間を分散しながら購入することにより、長期的に見ると価格変動リスクをおさえる方法となるのです。

分散

最後の「分散」とは、複数の金融商品に投資をすることです。1つの銘柄だけに投資をすると、価格の変動の影響を受けやすくなるため、値動きの異なる金融商品に分散投資することでリスクを抑えることにつながります。

また、多くのネット系証券会社では、「投資信託」を100円や1,000円といった少額から購入することもできます。次では投資信託について触れていきましょう。

投資信託による資産運用と「つみたてNISA」

先述のとおり、「長期・積立・分散」投資の条件を満たす金融商品の代表として「投資信託」が挙げられます。

投資信託って?

投資信託とは、投資家から集めたお金を、投資の専門家であるファンドマネージャーが株式や債券で運用する金融商品のこと。集めたお金を複数の株や債券に投資するので、投資信託商品そのものにリスクの分散効果が期待できます。

また、投資信託で積立投資を行う場合、「つみたてNISA」の利用を検討することもおすすめです。

つみたてNISAって?

つみたてNISAは少額からの「長期・積立・分散投資」を支援するための非課税制度であり、通常、投資信託の値上がり益や分配金に対して課税される20.315%の税金(所得税+住民税+復興特別所得税)がかかりません。

《つみたてNISAの特徴》

非課税となる期間:20年

年間投資上限枠:40万円(最大800万円)

投資対象商品:金融庁が長期・積立・分散投資に適していると判断した約160銘柄

つみたてNISAの年間の投資上限額は40万円ですので、積立を毎月行う場合は、約3万3,000円が上限となりますが、年間積立額の範囲内であれば金額は自由に設定できます。

つみたてNISAは若い世代で始める人が多く、2020年6月末時点で、口座開設世代の約7割が40歳代以下となっています(※2)。投資信託の対象銘柄は、購入手数料がなく(ノーロード)、保有コストである信託報酬が安い投資信託がメインです。資産運用の初心者にも、安心して始めやすい制度であるといえるでしょう。

【参考】
※2「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20201007/01.pdf)」NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2020年6月末時点) 金融庁

さいごに

投資は継続期間が長いほど、複利効果が期待できます。つまり、このメリットを知った時が「はじめ時」だともいえるでしょう。

熟年世代のみなさんの多くが、人生を振り返って、「もっと若い頃から投資していれば…」と後悔しているようです。お金を「貯める」ことも、「育てる」ことも、若い頃からの積み重ねが大切です。

ただし投資はあくまで余裕資金の範囲内で考えることが基本となります。まずは少額・低リスクの商品からスタートされてみることをおすすめします。を選びについて学びながら、取り組んでみてはいかがでしょうか。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

【参考】
※1「若年夫婦・熟年夫婦の家計管理事情に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000019241.html)」松井証券株式会社
※2「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20201007/01.pdf)」NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2020年6月末時点) 金融庁
 

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