増えるネットバンキング犯罪。サギ師の魔の手からお金を守るには?

LIMO / 2020年10月21日 0時25分

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増えるネットバンキング犯罪。サギ師の魔の手からお金を守るには?

スマホ決済や電子マネー決済の普及によって、いよいよ日本も本格的にキャッシュレスの時代になりつつあります。これらの決済サービスへお金をチャージするためにネットバンキングを利用している人も多いのではないでしょうか。

一方で、ネットバンキングに関連する犯罪も増えてきました。ドコモ口座を通じて各地の銀行から預金を不正に引き出される被害が相次いで起こったのも記憶に新しいところです。

普及し始めたネットバンキングなどに関連する犯罪にはどんなものがあるかご存じですか?また犯罪に遭わないために何に気をつければよいのでしょうか?


便利だけど不安…?

インターネットバンキングとは、スマートフォンやパソコンを使ってインターネット経由で銀行取引を行うことです。銀行窓口やATMに行かなくても振り込みなどの手続きができ、とても便利です。

一般社団法人全国銀行協会によると、2019年度のネットバンキングによって預金などが不正に払い戻しされた件数は1,872件、被害額は約25億2,100万円でした。また、直近の被害状況は以下のようになっています。

金融犯罪に関するアンケート結果
2020年4月〜6月(一般社団法人全国銀行協会調べ)

盗難・偽造キャッシュカードによる預金等の不正な払戻し

件数:132件

金額:4,736万円

盗難通帳による預金等の不正払戻し

件数:3件

金額:146万円

インターネット・バンキングによる預金等の不正払戻し

件数:385件

金額:2億3,339万円

口座不正利用に伴う口座の利用停止・強制解約

利用停止件数:8,175件

強制解約等件数:3,491件


出典「金融犯罪に関するアンケート結果(https://www.zenginkyo.or.jp/hanzai/)」(2020年4月〜6月 一般社団法人全国銀行協会調べ)

ネットバンキング関係の被害額は、盗難した通帳や偽造カードなど実物を使った犯罪よりも被害額が大きく、件数も約3倍であることが分かります。なお、「口座不正利用に伴う口座の利用停止・強制解約」は、いわゆつ「闇金」や「オレオレ詐欺」などによって使われている口座の停止です。

「サギの手口」VS「防止策」

犯罪者集団は、銀行口座を自在に操作するためにIDとパスワード、第2パスワードやワンタイムパスワードなどを何とかして取得しようとしてきます。大手ショッピングサイトにそっくりな偽のサイトに誘導されて、買い物をしてるつもりで認証情報を奪われてしまったり、添付メールや違法サイトからウイルスに感染させられて認証情報を盗み取られたり、といった具合です。

では、これらの攻撃に備えるにはどのような手段があるのでしょうか。

銀行が推奨するセキュリティ対策を実践する

取引銀行のサイトには推奨するセキュリティ対策が記述されています。ほとんどの銀行でOSやアプリ、ブラウザのバージョンを最新にすることを推奨しています。また、インターネットバンキング専用の無料ウイルスソフト導入を勧めている銀行もあります。

「公式サイト」かどうかを確認する

ブラウザからネットバンキングをする際は、正しいURLかどうかを確認しましょう。そのためには予め登録したブックマークを利用するといいでしょう。届いたメールやSMSに記載されているURLは「それっぽく」見えても偽サイトに誘導するためのURLかもしれません!

スマートフォンのアプリを使って取引する場合は、最初にアプリをダウンロードする際に公式サイトや公式ストアであるかどうかを確認しましょう。

フリーのWi-Fiアクセスポイントなど、安全性を確認できないネット環境下では使用しない

リモートワークの拡大で、カフェやサテライトオフィスを利用して仕事をする場合も増えていると思います。その際は、接続パスワード(キー)が「ない」または「公開されている」Wi-Fiスポットでは、通信が暗号化されていなかったり、セキュリティが十分でなかったりするため、認証情報などの重要な情報のやり取りは避けた方がいいでしょう。

新しく利用するサービスのセキュリティに気を付ける

ドコモ口座からの不正出金のように信用できる大企業が踏み台になっているケースは、一般人にはなかなか防ぐのは難しいかもしれません。しかし、しばらくはメールアドレスと銀行情報だけで手軽に開始できるようなサービスは避け、郵送による住所確認や写真・動画による本人確認などをしているかどうかも、決済サービスを選ぶポイントにしてもいいでしょう。

「被害にあったかも?」と思ったら

「銀行口座の残高がちょっと変?」など、犯罪に遭ったようだと感じたときは、至急警察と取引銀行に連絡してください。また、少しでもあやしいと感じることがあれば、警察や消費生活センター、全国銀行協会相談室、銀行とりひき相談所などで話を聞いてくれます。

消費生活センターは全国統一の消費者ホットライン(https://www.caa.go.jp/policies/policy/local_cooperation/local_consumer_administration/hotline/)があり、近くの消費生活相談窓口を紹介してくれます。番号は局番なしの「188」です。

さいごに

ネット金融詐欺はネットバンキングの他にも、「クレジットカード情報」や「キャッシュレスサービスで貯めたポイント」を狙うものなど、種類や手口がたくさんあります。

詐欺被害に即座に気が付くことができるように、口座の残高は把握しておきましょう。また、大きな被害を防ぐために生活費専用の銀行口座を作ったり、1日の振り込み限度額を低くしたりする手立ても有効でしょう。

【参考】
「金融犯罪の手口(https://www.zenginkyo.or.jp/hanzai/)」一般社団法人全国銀行協会 
「お詫び」ドコモ口座(https://docomokouza.jp/) 株式会社NTTドコモ
「消費者ホットライン(https://www.caa.go.jp/policies/policy/local_cooperation/local_consumer_administration/hotline/)」消費者庁
「全国銀行協会相談室(https://www.zenginkyo.or.jp/adr/)」一般社団法人全国銀行協会
「銀行とりひき相談所(https://www.zenginkyo.or.jp/abstract/clinic/)」一般社団法人全国銀行協会

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