「朝帰りは1万円」「家事を忘れたら3000円」… 夫婦間の罰金制度は効果的?
LIMO / 2020年10月25日 11時0分
「朝帰りは1万円」「家事を忘れたら3000円」… 夫婦間の罰金制度は効果的?
夫婦共働きで小さな子どもがいる我が家。夫の仕事が激務なため、筆者はほぼ毎日ワンオペ育児です。しかし昨年、飲み会後の朝帰りが増え、次の日に予定していた家族の大事な約束を破るなど、あまりにも家庭をないがしろにすることが増えた夫。
そんな夫に、堪忍袋の緒が切れた筆者は夫婦初の罰金制度を導入しました。今回は、罰金制度にしてみて感じたメリットやデメリットについて紹介します。
連絡なく朝帰りしたら1万円を徴収
残業のみならず、上司や後輩との飲み会や取引先との会食などで、まっすぐ帰ってくることがほとんどない夫。昨年末には平日もほぼ毎日そうした飲み会があり、金曜の夜に至っては当たり前のように翌朝6時、7時に帰宅するようになっていました。それも連絡もナシに、です。
そんな状況に、仕事と家事育児を1人でこなし、友達と気軽に飲みにも行けない筆者はついに激怒! ある朝帰りをした日、夫に「これからは、連絡もなく夜が明けてから帰宅したら罰金1万円をもらいます」と宣言しました。
我が家はお小遣い制ではなく、お互いがさまざまな生活費を分担しています。生活費捻出や目標とする額の貯金をきちんとしていれば、それ以外の収入は投資をしようが好きな物を買おうが各々の自由。そうした中での罰金制がどのくらい効果があるのかわかりませんでしたが、筆者はとにかく朝帰りをやめてもらいたかったのです。
筆者の怒りとお願いに夫も反省の様子を見せ、罰金制を承諾しました。しかし、しばらくすると朝帰りこそなくなりましたが、終電に間に合わなかった日は深夜2時、3時にタクシーで帰宅してくるように! 我が家は郊外にあるため、都心から深夜料金のタクシーに乗れば1万円を超える場合もあります。ルールを守ってはいるものの、夫は朝まで飲んでいるとき以上に財布を痛める結果になってしまいました。
土日の家事育児分担をサボったら3000円
そんな激務夫とワンオペ妻の我が家ですが、平日はほぼ家にいない夫にわずかばかりの家事育児分担をお願いしています。それは火金のゴミ出しと、土日の何かしらの家事育児です。後者は、子どもをお散歩やお出かけに連れて行く、掃除機がけ、料理など、なんでもいいから土日のうちに必ず行うというもの。
しかし夫はこれもやらないことが結構あります。ゴミ出しはたまに忘れるだけでなく、忘れなかったにしてもゴミをまとめて捨てるだけで新しいゴミ袋を用意しないこともしばしば。何年も同じことを続けて手順はわかっているはずなのに、面倒なので「忘れた」ということにしているからです。
また、土日の家事育児も筆者が「今日は子どもとお出かけしてね」「ご飯作ってくれる?」と声がけしなければ、ダラダラして行動を起こさないことも。
あるとき、2週続けてこうしたことが続いたので筆者の怒りはまたまた沸騰! 朝帰りの罰金に加えて、この家事育児分担をやらなかった場合にも3000円の罰金とするルールを追加してみました。
罰金制度のメリットはほぼなかった
こうした罰金制を始めてみて2カ月。その間に夫は、タクシーによる深夜帰宅も増えましたが朝帰りも2回ほどしたため2万円、さらに土日の家事育児分担も数回しなかったため9000円と、合計3万円弱も罰金を筆者に支払いました。
そんな生活を続けて筆者が感じたのは「罰金制にしないと家事育児をしない夫への嫌気」と「お金で夫に言うことを聞かせている自分への罪悪感」でした。そして「罰金制にしてもしなくても、激務がゆえの夫の生活スタイルは変わらない」という結論に至ります。
夫から徴収した罰金は筆者のものになるわけですが、世帯収入が変わるわけではないので家計の収支に変化はありません。お小遣い制ではない状態での罰金制は、結果として我が家にとってたいしたメリットになりませんでした。
ただ、本当に罰金を徴収したことで、「生活を改めて家事育児をもっとしてほしい」という筆者の強い気持ちは夫に伝わった様子。「罰金を払って!」と口で言うだけでなく、実際にアクションを起こしたことでいい影響もありました。罰金制をなくした今、心なしか以前よりもゴミ出しはしっかりこなし、土日には積極的に子どもと過ごしたり一緒にお風呂に入ってくれたりしています。
結局、夫が家庭のことにより積極的に関わるようにするために、「罰を与える」という考え方自体が我が家には向いていなかったのでしょう。しかし、罰金制が合う家庭もあるかもしれません。「夫がだらしない」と悩んでいる方は、こうした方法を一度試してみるのもいいのではないでしょうか。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「ホルモンバランスのせい?」家事育児を押し付けておいてワンオペに疲れた妻に無神経発言! 読者は激怒
Woman.excite / 2024年4月20日 16時0分
-
「辛いなら仕事辞めれば?」家事育児の分担を放棄した夫の心無い言葉に号泣…「いない方がマシ」と読者激怒
Woman.excite / 2024年4月17日 16時0分
-
婚活で苦戦するバリキャリ女性に共通する「問題」 理想の結婚と現実のギャップが埋められない
東洋経済オンライン / 2024年4月11日 11時20分
-
こうして憧れの同棲は「地獄」に変わった…30代女性が婚約者に課した「理不尽な要求」
Finasee / 2024年4月1日 11時0分
-
「愛想…尽かされた?」身勝手夫がうろたえた妻の無言の反撃とは? 読者は「奥さん最高」
Woman.excite / 2024年3月27日 16時0分
ランキング
-
1アキレス、シューズの国内生産終了へ コスト増や少子化など背景
ロイター / 2024年4月25日 16時27分
-
2山手線沿線の再開発が進む 「新宿、渋谷、品川」駅の工事はいつ終わるのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月25日 7時10分
-
3イトーヨーカドー、祖業のアパレル復活なるか アダストリアとの新ブランドが生んだ“相乗効果”
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月25日 10時0分
-
4過度の変動望ましくない、動向注視し万全の対応行う=円安で官房長官
ロイター / 2024年4月25日 11時35分
-
5サイゼリヤ、ギリギリ「国内黒字化」も残る難題 国内事業の利益率0.05%、値上げなしで大丈夫か
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 7時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください