ファミレス「サイゼリヤ」、売上高のマイナス成長が9カ月続く(2020年11月)
LIMO / 2020年12月10日 13時0分
ファミレス「サイゼリヤ」、売上高のマイナス成長が9カ月続く(2020年11月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はファミリー向けイタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤ(7581)の2020年11月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年12月2日に更新されたサイゼリヤの2020年11月既存店売上高は、対前年同月比84.0%。内訳は客数80.8%、客単価104.0%と、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーできずマイナス成長となりました。
全店売上高も84.7%で、既存店及・全店ともに対前年同月比80%台のマイナス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は8月決算)。
既存店売上高については、前期はプラス成長3カ月・マイナス成長9カ月という結果に終わりました。新型コロナウイルス問題の影響から3月以降マイナス成長が続いており、今期の3カ月分と合わせて9カ月マイナス成長が継続中です。10月は対前年同月比90.1%と90%台を回復しましたが、11月は84.0%で回復は後退することになりました。
全店売上高も前期・今期とも既存店同様の推移を見せています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2019年から2,800円台を天井とする値動きが続いており、2020年1月も2,811円到達後に反落しました。また2月からの株式市場全体の急落を受け、4月には1,608円まで下落しています。
その後5月の高値2,398円まで上昇した後は、1,608~2,398円間でのレンジ相場が続いており、10月後半からは1,700~1,800円付近での取引が続いています。
新型コロナウイルス問題の影響により、マイナス成長が既存店・全店ともに継続しています。10月に対前年同月比の売上高が90%台を回復したものの、11月は再び80%台に後退しました。今後どのタイミングでプラス成長を回復できるのかが注目されます。
参考資料:サイゼリヤ月次報告(2021年8月期)(https://www.saizeriya.co.jp/PDF/irpdf000899.pdf)
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