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工夫次第で差がつく「教育費の節約」 …大学4年間、下宿だと国立でも800万円超という現実

LIMO / 2020年12月16日 10時0分

工夫次第で差がつく「教育費の節約」 …大学4年間、下宿だと国立でも800万円超という現実

工夫次第で差がつく「教育費の節約」 …大学4年間、下宿だと国立でも800万円超という現実

ファミリー世帯の抱えるお金の不安の一つが「教育費」。子どもにはできるだけ良い教育を受けさせたいけれど、コロナ禍による収入減少や先行き不安のために、教育費もできれば節約したいと考える人は少なくないと思います。

親世代の頃に比べて新たな制度やサービスも生まれ、教育にかけるお金も日々変化しつつあります。今回は教育費を我慢し過ぎずに節約するための要点は何かを考えます。

大学の学費や仕送り費用などは早めに計画を

教育費の中でも比重が大きいのが大学の学費と仕送り費用です。こうした最も大きな金額が必要となる部分を明確にし、計画を立てるだけでも教育費への不安を減らすことができるでしょう。

ちなみに、4年間でかかる大学生の教育費総額の目安を(平成26・27・28年度)、自宅と下宿に分けると図表1のようになります(出所:「大学生にかかる教育費はどれくらい?(https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifeevent/education/6.html#:~:text=%E5%9B%BD%E5%85%AC%E7%AB%8B%E3%83%BB%E7%A7%81%E7%AB%8B%E3%80%81%E8%87%AA%E5%AE%85%E3%83%BB%E4%B8%8B%E5%AE%BF%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8A%E6%95%99%E8%82%B2%E8%B2%BB%E3%81%AB%E9%96%8B%E3%81%8D&text=%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%A7%E8%87%AA%E5%AE%85%E9%80%9A%E5%AD%A6,%E5%86%86%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82)」 公益社団法人 生命保険文化センター)。

図表1:自宅・下宿別 大学4年間の教育費総額

(/mwimgs/8/4/-/img_8425bcf2824ef4de655a386261f1e42240856.jpg)

拡大する(/mwimgs/8/4/-/img_8425bcf2824ef4de655a386261f1e42240856.jpg)

出所:公益社団法人 生命保険文化センター

仮に月7万円を4年間仕送りすると、それだけで336万円。「自宅か、下宿か」の違いで、私立文系の4年間の教育費総額の半分になるほどの金額の差があるわけです。

そのため、大学は自宅で通える範囲にするか、下宿するかは、子どもが中学生から高校生になる時期になったら、早めに話し合いをしておくといいでしょう。

まだ子どもが小さい場合は、通える範囲に大学が複数ある地域に引っ越しを検討するのも一つ。大学へ自宅通学となると都市部のことが多いですが、都心から少し離れれば家賃や物価も下がります。子どもの人数と仕送り費用、交通費や家賃などの生活費用を天秤にかけて検討することが必要です。

2020年には大学無償化(高等教育無償化)制度が始まりました。学力、収入、資産などの基準で対象となるかどうか、どのくらいの支援額を得られるのかが異なりますので、自分の家庭の場合をチェックしておくといいでしょう。

また、今は奨学金を借りることは珍しくなく、学校独自の給付型奨学金や授業料減免制度なども昔に比べて豊富です。どの大学にどのような制度があるか、早めに調べておくことも大切です。

習い事や塾代は、オンライン活用も視野に

教育費で次にかかるのが習い事や塾への費用です。小さい頃からいくつも習い事をする家庭は多いですが、本格的に塾費用がかかるのは小学校高学年以降。先を見据えて、小さい頃は習い事の数を抑えることも節約のためには必要です。

習い事は子どもの可能性も伸ばすためにあれこれ選びがちですが、一つの習い事でも多くの能力を得られるものです。たとえば、ピアノは「集中力、記憶力、想像力、忍耐力、語彙力が上がる、脳の働きが良くなる」などの効果があるといわれています。

本人のやりたいことと、どのような能力を伸ばしたいかを考えあわせて習い事を絞ることも考えるといいでしょう。

費用を抑えるには、通信教育、オンラインによる英会話・プログラミングなどが利用できます。オンラインでは、子ども向けの料理、フィットネス、ヨガといった習い事もあります。月謝だけでなく、発表会や教材などの費用も含めて選択しましょう。

勉強や教育面ではラジオ・テレビ講座、動画やスマホアプリでも使えるものがあります。動画や音声だと節約になるだけでなく、覚えやすいというメリットも。学習用のドリルも、昔よりは種類が豊富で良質なものが販売されています。

習い事にしろ、塾にしろ、「通えば安心」ではなく、大切なのはその子に合った内容できちんと活用すること。子どものやる気も見ながら、その都度やり方を変えていくことも頭に入れておきましょう。

一番大切なのは「情報をアップデートする」こと

教育費を節約する上で、最も大切なことは情報をアップデートすることです。たとえば、これまで費用の問題で進学を諦めていた人にとって、大学無償化や大学独自の給付型奨学金といった制度は可能性を広げてくれます。オンラインやスマホアプリ、動画なども、親世代にはなかった勉強法でしょう。

進学先の選び方も、必ずしも偏差値の高い大学が絶対という時代ではなくなりましたし、推薦入試が増えているなどの変化もあります。教育費に悩んだら、その都度使える制度やサービスはないかを調べることが節約の第一歩と言えるでしょう。

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