投資家500人以上に聞いた「2020年の投資損益」と「2021年の株価予想」、いくらくらい?
LIMO / 2020年12月30日 21時10分
投資家500人以上に聞いた「2020年の投資損益」と「2021年の株価予想」、いくらくらい?
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は株式市場にも大きな影響を与えました。日経平均株価は3月19日に1万6,552円をつけ、その後乱高下をしながらも現在(12月28日)は2万6,000円代後半まで上昇していますから、まさに波乱の相場と言えそうです。そんな株式市場についてスパークス・アセット・マネジメント㈱が「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査2020(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000039243.html)」を発表しています。
日本の株式市場、漢字で表すと…
毎年12月には今年の世相を表す漢字が財団法人 日本漢字能力検定協会から発表になり、2020年は「密」となりました(※(https://www.kanken.or.jp/kanji2020/))。では株式市場はどうでしょうか。スパークス・アセット・マネジメント㈱が「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査2020」で583名の投資家に質問したところ
2020年の日本株式市場を表す漢字1文字は?
1位:「乱」(72名)
2位:「禍」(38名)
3位:「病」「変」(いずれも24名)
5位:「迷」「落」(いずれも16名)
となりました。株式市場が乱高下したことがダイレクトに漢字として表現されたようです。
株式市場にも色濃いコロナの影が
日本の株式市場を表す「乱」の他に「禍」「病」が5位以内にランクイン、そして9位には「菌」が入っています。これらの漢字はまさにCOVID-19に関連した漢字です。COVID-19が株式市場や投資家心理にも影響を与えたことがうかがえます。
2020年の投資損益はプラス?マイナス?
現役の投資家(805名)に、2020年の投資損益の予想を聞いたところ、「大幅にプラス着地」は6.3%、「ややプラス着地」は36.6%で、合計した「プラス着地」は42.9%となっています。逆に「大幅にマイナス着地」は13.3%、「ややマイナス着地」は17.8%で、合計した「マイナス着地」は31.1%となりました。株式市場は乱高下をしましたが、結果的にはプラス着地を予想する投資家の方が多いことがわかりました。
2020年投資の勝因は何?
ではプラス着地になる勝因は何でしょうか。プラス着地になると予想した投資家(346名)に理由を聞いてみると
プラス着地になる要因とは?
1位「新型コロナウイルスの影響」(47名)
2位「安くなったときに購入」(35名)
3位「株価上昇・株高」(19名)
株価が下がったときに購入することができて、その後の株価の上昇によって運用成績が良くなったようです。
損益がマイナスになる理由
逆にマイナス着地になると予想した投資家(250名)の場合、敗因として以下の理由が挙げられています。
マイナス着地予想の要因は?
1位:「新型コロナウイルスの影響」(120名)
2位:「不調な銘柄」(16名)
3位:「株価下落・株安」(12名)
COVID-19は運用成績をプラスにすることもありましたが、もちろんその一方ではマイナスになった人もいるということでしょう。
2021年の株価はどうなる?
株式投資家(583名)に、約1年後の2021年12月末の日経平均株価の予想を聞いたところ、「2万5,000円~3万円未満」(27.1%)との回答がもっとも多く、平均(「わからない」と回答した人を除いて算出)は2万4,073円でした。「2021年以降の日本経済の成長のために必要だと思うこと」についても聞いているのですが、1位は「COVID-19の終焉」(63.3%)、2位「新しい働き方の定着(副業・兼業やテレワークなど)」(43.7%)、3位「持続的な賃金上昇」(33.3%)、4位「デジタル人材・デジタル産業の育成」(30.1%)、5位「AI・ロボットの普及」(28.0%)という結果となりました。コロナの感染が落ち着くことが経済成長に必要だと考えている投資家が多いようです。
そして「日本や世界の経済がコロナ・ショック(COVID-19感染拡大による打撃)から回復するのはいつ頃か」という問いに対しては、「2023年以降」が多い回答となりました。2021年は、COVID-19の影響がまだまだ続くのでしょうか。
【参考】
「日本株式市場の振り返りと展望に関する意識調査2020(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000039243.html)」 スパークス・アセット・マネジメント㈱
【調査概要】
調査対象:全国の20~79歳の投資経験者(日本株式、外国株式、公社債、投資信託、REIT、金・プラチナなどの金融資産への投資経験がある人)
有効サンプル数:1,000名
調査期間:2020年11月20日~11月24日の5日間
調査方法:インターネットリサーチ
調査協力会社:ネットエイジア(株)
(※)「2020年 今年の漢字(https://www.kanken.or.jp/kanji2020/)」 財団法人 日本漢字能力検定協会
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