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ハンドメイドの園グッズ、売る人・買う人それぞれの悩み

LIMO / 2021年1月13日 10時30分

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ハンドメイドの園グッズ、売る人・買う人それぞれの悩み

年が明けると、春に子どもが幼稚園や保育園へ入る予定のママはちょっとソワソワ。入園先が決まった人も、内定待ちの人も、通園に必要なものの準備が気になりはじめますね。

最近では手提げバッグや巾着などを、市販品ではなく、ハンドメイド品の購入で揃えるママもけっこう多いもの。市販品にはない魅力をもつハンドメイドですが、その裏には売り手と買い手、それぞれに悩みがあるようです。

今回はどんな悩みがあるのか、筆者の周辺のママたちからヒアリング。ハンドメイドを作って売るママと買う側のママ、立場が違うからこそ出てくるお悩みとは…。

【売り手の悩み・1】質にこだわっても伝わらない…

“ていねいなハンドメイドグッズを作ってくれる”と評判のママ、Aさん。知人やその紹介で頼まれたグッズを作ったり、フリマアプリを利用するなどして作品を販売しています。

そんなAさんの悩みは、「リピーターさんは良さを実感してくれているけれど、初めて購入する人にはイマイチ魅力を伝えきれない」ことだそう。

「使う人を思って細部にもこだわりたい派なんですが、そのぶんの時間と手間を価格に反映すると、けっこう高くなってしまいます。たとえば巾着袋の内側。使っているうちにほつれたりしないように工夫しても、買うときはそんなところまで気にしない人がほとんど。結局コスパ重視で作ったほうが売れるんですよね」

作り手としての思いやりも、一見してわかる部分でないと買い手側には気づいてもらいにくいのです。質にこだわりたいAさんにとっては、かなりジレンマになっているようです。

【売り手の悩み・2】キャラものが人気だけど、それって…

同じくハンドメイド作家のBさんは、フリマやオークションサイトへのキャラクターものの出品に疑問を感じているとのこと。

「私がハンドメイドをはじめた理由の一つに、“子どもにキャラクターものでない園グッズを持たせたい”という気持ちがありました。今では販売するまでになりましたが、どうしてもキャラものの方に人気が集まるようで…キャラものの出品が多い時期にはあきらかに売れ行きが悪くなりますね」

今大流行の『鬼滅の刃』、定番人気の『アンパンマン』や『プリキュア』などなど…キャラものを欲しがる子どもは多いものです。「作ったら作ったぶんだけ売れるから」と積極的にキャラものを作って販売する人もいるようですが、これは著作権侵害のおそれがある行為なので、基本的にNG。

Bさんのようにオリジナルデザインのハンドメイド作品をていねいに作っている人が、人気キャラクターを勝手に使用して制作されたものに押されているという状況は、なんとも切ないとしか言いようがありません。

【買い手の悩み・1】情報不足で買おうかどうしようか迷う

では、ハンドメイド品を買う側のママたちは、どんな点に困っているのでしょうか。

子どもの園グッズをハンドメイドマーケットのアプリで探すことが多いというママ、Cさん。選ぶときはいくつかの商品を候補に選んで見比べるようにしていますが、“商品を確認するための画像の少なさ”が悩ましいと言います。

「いいなと思う商品を見つけても画像が少ないケースが多い! 外側や内側、細かな部分をアップで写した画像など、5〜6枚を載せてくれているのは親切なほう。だけど、気になったものに限って3枚くらいしか画像がなかったり…“紐のところどうなってるの?”と気になっても、わざわざ問い合わせるのがめんどうで、結局違うものを選ぶこともあります」

商品の画像が少ないことで、買う側が「決め手に欠ける…」と感じてしまうと、せっかく目に留まっても購入するまでに至らないのです。画像がたくさんあっても、チェックしたいと思う部分の画像がなければ、やはり意味はなく…。アプリならではの不便さを感じている買い手はCさんだけではないでしょう。

【買い手の悩み・2】ハンドメイド作品に魅力がありすぎる!? 

アプリではなく、実際にハンドメイド品を手にとって確認できれば問題ないか、といえばそうでもないようで、別の悩みが発生していることを教えてくれたのがDさん。

Dさんの娘さんが通う幼稚園では、コロナ禍以前は、定期的にハンドメイド品の展示販売会が開かれていて、数人の作家さんの作品が購入できたそうです。

しかし、買うとなると娘さんと意見が分かれてしまうそう。

「娘はとにかくデザイン重視。自分が気に入ったものじゃないと使わないというこだわりぶりです。私は『こっちのほうが、つくりがていねいで長持ちすると思うけど』とか『マチがないと物があまり入らないんじゃない?』といった親の目線でアドバイスはするのですが、結局、娘の希望する商品になることがほとんどです」

ハンドメイドであるだけに、作家さんのオリジナリティあふれるデザインに、娘さんのこだわりも倍増してしまうようです。意見が分かれて険悪な空気になるので、選ぶ時間が憂うつ…とDさんは嘆いていました。

園グッズを売る側と買う側のコミュニケーションを

ママたちの話を聞いて筆者が思ったのは、ハンドメイドの園グッズを作って販売しているママたちにも、買う立場のママたちにも、ぜひお互いの“悩み”を知ってもらいたいということ。

「作品の良さが伝わらない」という作り手の悩みや、「チェックしたい部分の情報がもっとほしい」という買い手の悩みは、知ることで解決につながりそうではありませんか? 

ウェブやアプリを介して売り買いをするには、リアルの世界よりもていねいなコミュニケーションが必要。少々手間ではありますが、お互いの思い入れや要望を伝え合うことで、ハンドメイドの輪がよりハッピーに広がっていってほしいものですね。

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