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終活のひとつに!?増加中の「お墓の引っ越し」その理由と影響とは?

LIMO / 2020年12月26日 21時15分

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終活のひとつに!?増加中の「お墓の引っ越し」その理由と影響とは?

人生はいつか終わるもの。亡くなってから家族や親戚に迷惑をかけないように終活をする方も増えてきました。その終活のひとつがお墓の引っ越しです。厚生労働省の「衛生行政報告例(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/36-19.html)」によると、改葬件数が2009年は7万2,050件、2018年は11万5,384件と、10年間で約1.6倍にまで増えています。

今回は、株式会社メモリアルアートの大野屋調べ「お墓の引っ越し「改葬」アンケート調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000225.000014037.html)」を参考にして、お墓の引っ越し(改葬)の理由や変化について分析しましょう。

なお、今回の調査は2014年1月~2019年12月に株式会社メモリアルアートの大野屋でお墓の引っ越し(改葬)をおこなったお客様(関東・関西)の496人です。

「墓参りの身体的負担」「次世代への継承」を理由に引っ越し件数が増加

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お墓の引っ越しは増加傾向にあります。アンケートをおこなった496人のうち、お墓の引っ越しを考えた理由は、「墓参りの身体的負担(301人)」「子や孫に負担をかけたくない(267人)」「お墓を守る人がいなくなった(117人)」「家族や親戚からの意見(80人)」「お寺との関係維持が困難(53人)」という結果になりました。

お墓の継承を子どもたちの負担と考える方が少なくありません。そのため、移転先選びでは、霊園の環境に続いて、交通の便が良いという点が注目を集めています。お墓参りやお墓の維持管理がしやすい場所を選択するようです。

お墓の移転先、人気1位は「宗教不問の民間霊園」

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実際の移転先は「宗教不問の民間霊園(311人)」が最も多くなりました。「寺院墓地(91人)」「公営の霊園(71人)」「共同墓地(2人)」ですので、大変人気であることが分かります。

「宗教不問の民間霊園」は、宗教に関する制限がなく、広さや墓石の形の自由度も高いです。さらに、施設や設備といった環境が整備されているところが多いため、改葬に限らず新規に墓地を取得するケースでも最も人気があります。

一般墓地の金額は減少傾向で平均281.7万円

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お墓の引っ越しにかかる費用については、移転先の墓地形態が一般墓地の場合、平均281.7万円となりました。2014年調査の299.5万円から、17.8万円下がっています。

主にその他費用(交通費や手続きにかかる費用)が下がっており、移転元費用(主に元のお墓の撤去工事)と、移転先費用(主に新しいお墓の取得費用)は大きく変化していません。

その他、納骨堂の場合は平均169.8万円、永代供養墓の場合は平均145.2万円、樹木葬の場合は平均138.9万円という結果になっています。

引っ越し後は墓参りの回数が増えて年間12回も⁉

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引っ越し後のお墓参りの回数について質問したところ、「増えた」と回答した方が約6割もいました。その回数は年間5回が48人、12回が41人です。移転理由が「身体的負担」「交通の便」ということだったため、お墓の環境が改善されると、お墓参りに行く回数も増えるのかもしれません。

おわりに

今回は、改葬の理由や変化について紹介しました。

子どもがいない老夫婦や核家族化の影響でお寺との付き合い方やお墓の維持管理に関する知識や習慣を日常的に次世代へ継承することが困難になった親世代がお墓のお引越しを決めることが多いです。

その他、都心への転居によって故郷のお墓が遠くなって改葬を検討する方も増えています。多様化したライフスタイルに合わせてお墓の管理・継承についても話し合いたいですね。

【参考記事】
「お墓の引っ越し『改葬』アンケート調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000225.000014037.html)」株式会社メモリアルアートの大野屋
「衛生行政報告例(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/36-19.html)」厚生労働省

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