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「郊外の戸建てに住んで車を持つ」昔ながらの価値観の良さを痛感したワケ

LIMO / 2021年1月16日 10時30分

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「郊外の戸建てに住んで車を持つ」昔ながらの価値観の良さを痛感したワケ

長引くコロナ禍において、人々の住まいに対する価値観も変化しています。人事コンサルティングのレジェンダ・コーポレーション株式会社が2020年12月に実施した調査結果によると、20代〜30代の若手社会人の約3人に1人が在宅勤務を前提に地方や郊外への移住希望を持っていることがわかりました(有効回答数821)。

新型コロナウイルス感染症との戦いが長期化するにつれ、テレワークや感染リスク低減のために「東京に住まない」という選択をする人は増えていくでしょう。そんな中、数年前から東京を離れて、東京郊外に暮らす筆者は約1年間のコロナ禍と子育てを通じて郊外に住む快適さを痛感しています。具体的な理由を紹介します。

筆者が住む郊外の家賃相場を23区内と比較すると?

筆者夫婦は4年前に、それまで住んでいた東京23区内のアパートから都心郊外の戸建てに引っ越しました。間取りはそれまでの1LDKから4LDKへと大幅にグレードアップ。夫の会社がある都内の駅まで電車で35分ほどかかりますが、家から最寄り駅までは徒歩5分以内で、広い庭と駐車場も付いており、都心で働きながら子育てをする世帯にとってはとても住みやすい環境です。

住宅ローンを組んで戸建てを購入したわけですが、さまざまな不動産サイトで調べてみると、いま筆者が住む地域の賃貸物件の家賃相場は3LDKで約7~8万円ほど。これは23区内の1LDKに住んでいたときの家賃とほぼ同額になります。

家を住み替える際に筆者夫婦が重視した点は、「都心まで1時間以内で行けるアクセスのよさ」と「将来的に土地価格が上がりそうな新興住宅地」、そして「自然が多く、人が多すぎない住環境」という点でした。それらに加えて、夫の実家にもアクセスがしやすい点を考慮して現在の家を購入することを決めました。

夫婦2人での在宅勤務も快適だった居住空間

郊外の新興住宅地に買った家に家族で住んで、都心に通勤する。こうしたライフスタイルは昭和時代にはごく普通だったものでしょう。それから平成、令和となり、都内のマンションに住み続ける世帯も増えています。

しかし、住み始めてから実感した郊外の快適さは、コロナ禍になってさらに強く感じられるようになりました。第一の理由は、前回の緊急事態宣言下における夫婦2人での在宅勤務です。約2か月間、それぞれが別の部屋で在宅勤務ができたことで息苦しさがまったくなく、仕事の効率にも夫婦仲にもプラスに働きました。

また、緊急事態宣言下では子どもも保育園に行けない状況でしたが、筆者が約20畳のリビングダイニングで子どものそばにいながら仕事をこなすことでなんとか凌ぐことができたのです。この環境は都心ではなかなか実現できないもの。こうして夫婦揃って在宅勤務を経験し、郊外に住むメリットを痛感することになりました。

車があり、自然豊かな場所で子どもが育つ安心感

また、郊外に住むファミリー世帯にとって必需品となるのが車です。車を持っていることも、公共機関になるべく乗らない生活ができるのでコロナ禍における感染の不安を抑えてくれています。それだけでなく、現在も外出の機会を減らすため、食料品や日用品のまとめ買いするのも自家用車があるから可能になっています。

そして郊外に住んで最もよかったと感じたのは、やはり子どもの育つ環境でした。先日、2歳の子どもが虫の図鑑を見ながら「このカメムシはこの間、公園で見たね。色が変わるんだよ」と言ってきた時にはとても驚きました。

筆者が住んでいる地域はかつて本当に何もなかった場所で、山を切り崩して住宅街を作っている最中の場所。新しい家が立ち並んではいるものの、子どもは草花や虫など東京では触れることが難しい四季折々の自然の中で日々新しいことを学びながら育っているのでしょう。

筆者自身が東北の田舎育ちのため、こうした子どもがすくすくと育つ自然環境はやはりお金には代えられないものだと改めて感じたのでした。

「一生テレワーク」とは決まっていないからこそ…

筆者の夫は、前回の緊急事態宣言下では完全に在宅勤務となりましたが、今回の緊急事態宣言下では諸事情により、いまのところ従来通りの出勤を余儀なくされています。コロナ禍によって東京を離れて暮らすことを検討している人の中には、「一生テレワークと決まったわけではない」という理由で思いとどまっている人も多いでしょう。

そうしたまだまだ先が見えない状況だからこそ、東京にも比較的アクセスのしやすい範囲の郊外に住むメリットはあると思います。東京からいきなり地方に移住することはハードルが高いですが、1時間以内で東京に行ける距離なら、都心への通勤とテレワークどちらにも対応できる選択肢ではないでしょうか。

通勤面では、都心の会社近くに住むことが何よりも大きなメリットであるのは確かです。結婚して子どもができたら郊外に住むというライフスタイルは、数十年前から続く昔ながらの価値観なので、筆者も当初は「今はそんな時代ではないのでは」と思っていました。

しかし、コロナ禍と子育てを通じて痛感しているその多くのメリットは、やはり都心に住んでいては叶いづらいもの。現在、郊外への引越しを検討している人は筆者の経験を一つの参考してみてはいかがでしょうか。

参考資料

「若手社会人の働き方サーベイ結果(https://www.atpress.ne.jp/news/240062)」(レジェンダ・コーポレーション株式会社)

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