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「あつ森」カブで損したわが子が自らお金のことを学び始めた方法

LIMO / 2021年2月10日 19時5分

「あつ森」カブで損したわが子が自らお金のことを学び始めた方法

「あつ森」カブで損したわが子が自らお金のことを学び始めた方法

東京や大阪など10の都府県で、2度目の緊急事態宣言の延長が決定されました。寒さも重なり、外出自粛生活を過ごす中で、子どものいる家庭では家でできるゲームに助けられることも多いのではないでしょうか。実際、昨年春の自粛では、ニンテンドースイッチの「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)が大人気となりました。

無人島で季節ごとの生き物や花を採取したり、自分の好きな家や家具などが作れるゲームですが、そのリアルさに子どもたちも夢中。生活だけでなく「預金」「住宅ローン」「カブ」といったお金の勉強も、遊びながら自然と覚えることができます。

わが家の子どももハマったあつ森ですが、カブの売買によるリアクションはまるで大人そのもの。得をしたときは喜ぶだけでしたが、損をしたときには自ら学ぶ様子も見られました。

カブの売買で見せる反応はまるで大人のよう

あつ森では自分で生き物を獲ったり、家具などをDIYして売ると、「ベル」というお金を稼ぐことができます。ベルは預金として預けることもできますし、家を建てた際には住宅ローンをベルで支払います。

さらに毎週日曜日の午前中には、ウリというキャラクターが「カブ」を売りに来ます。日曜日の午前中に買ったカブの値段は、月~土の午前・午後で変動。たとえば日曜日の午前中に1カブ101ベルで株を買い、火曜日の午後に150ベルで売れれば儲かり、逆に木曜日の午前に78ベルで売れば損をするという仕組みです。

カブの購入は10カブ単位で、土曜の22時までに売らなければカブは腐ってしまいます。つまり1週間のどこかで、買ったカブは売らければならないわけです。

子どもたちのカブの売買の様子を見ていると、大人のそれと変わらぬさまが見えます。儲かると大喜びし、「明日上がるかもしれない」と期待してさらに値上がりを期待する。逆に損をすると、「明日下がるかもしれない」と不安になり、それほど利益が出なくても売ってしまう。

得にも損にも慣れてくると、「まだ上がるかもしれないから半分売って、半分は残しておく」といった機転が利くように。大人も子どもも投資の感覚はそれほど変わらないのだと、驚くやら納得するやらでした。

損をしたとき自分が取ってしまう行動が垣間見える

あつ森のカブの売買を見ていて最も勉強になると感じたのは、損をしたときのことです。損をして落ち込んだわが子は、しばらくふてくされていましたが、翌日から「カブのチャートを付ける」と言い出しました。

カブの値段を連日チャートにしてノートにつけたり、YouTubeであつ森のカブ講座や儲け方なども見ながら「今はジリ貧だ」などと学ぶように。おそらく得をしただけでは、自らチャートを付けたり、株の用語を覚えることまではしなかったでしょう。

大人であっても、「損が嫌・分からない・めんどくさい」が投資の3つの大きな壁です。現在ではつみたてNISAを始める人が多いですが、つみたてNISAは投資の中でも「低リスク・やっている人が多いので情報が多い、常に市場を見る必要がなく放っておけるのでラク」なため、始めやすいのでしょう。

ただし、実際に相場が暴落し始めると、そのままにしておけるかといえば心理的には難しいものです。値段が下がれば落ち込み、暴落すれば正気を失い、時に売りたくなってしまうことも。「やっぱり自分には向かない」と、投資をやめる人も出てくるでしょう。

あつ森では「どうなると損をしてしまうか」という株の感覚を学ぶだけでなく、損をしたときの心の動きや、損をしたときに自分が取ってしまう行動などもリアルに体感することができます。投資では常に得をするということはほぼあり得ませんから、損を体験することは重要な学びです。

損をしたから学ぶこともある

子どもの様子を見ていると、損をしたからこそ学べることがあるのだと分かりました。これから投資が当たり前になるであろう子どもたちにとって、長い人生で投資を行う上で損の体験は必要でしょう。

何事にも練習は必要で、損をする経験もその一つ。何度か損を経験すると、動揺することが減り、冷静な対応が取れるようにもなれるでしょう。投資についても知ることのできる「あつ森」は、学ぶところが多いと感じました。

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