テレワークがうまくいかない会社に足りない「雑談力」とは

LIMO / 2021年2月9日 20時5分

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テレワークがうまくいかない会社に足りない「雑談力」とは

続く緊急事態宣言下、より一層のテレワークが推奨されています。場所に縛られず働けることで多くのメリットがありますが、一緒に働く仲間の姿が見えないことで難しさを感じる場面も多いようです。

特に部下のマネジメントをする立場にあれば「仕事をちゃんと進めているのか」「今どんな状態なのか」など、不安に思うこともあるでしょう。そこでこの記事では、テレワークを成功させるいくつかのポイントについてお伝えします。

部下を信頼することから始まる

仕事をしている様子が見えないという状態は、思った以上に影響を及ぼします。「サボっているのではないか?」と疑ってしまう気持ちも分からなくはありません。

しかしテレワークに何より欠かせないのはお互いの信頼関係です。上司が部下を疑う気持ちがあると、管理が厳しくなったり、必要以上に報告を求めたりと、余計なギスギス感が生まれてしまいます。いわば性善説が前提にないと成り立たないといえるでしょう。

なかには業務時間中、ビデオ会議ツールを常時つなぎっぱなしにする会社もあるようです。人によっては「監視」されているようなストレスを感じ、業務に支障をきたす恐れもあります。精神論のようになってしまいますが、まずは上司が部下を信頼することが大前提です。部下のモチベーションや生産性にも大きくかかわるため、テレワークではこれまで以上に強く意識してみてください。

テレワークでは、メールやチャットツールなど文字(文章)でのやり取りが増えた人も多いはずです。だからこそ、面と向かってはいいにくいことを伝えるチャンスでもあります。「期待しているよ」「あなただから任せるね」など、相手への信頼感を伝えてみてはいかがでしょうか。

夫婦テレワークの実体験から思うこと

我が家は昨年3月から夫婦ともにテレワーク中心の働き方となりました。

筆者の会社では「業務がちゃんと進行できればOK」というスタンスなので、テレワークも基本的に個人に任せています。必要に応じてWeb会議はありますが、基本的には自分のペースで集中して取り組めるため、以前よりもずっと働きやすくなりました。やはりこれは「信頼」を感じているからこそだと思っています。

一方夫の会社では、テレワークが始まった当初は毎日朝礼・夕礼のWeb会議があり、その日の予定と進捗状況を上司に報告していました。ただでさえ多忙な中、毎日時間を拘束されて負担になっているようでしたが、それでも「見ていないと多分サボる人がいるから」と話していたのです。

数カ月後にはこの朝礼・夕礼が廃止され、本来の仕事に集中できると思ったのも束の間、今年からは「やっぱり週1日出勤になった…」とのこと。完全テレワークではマネジメントが難しいと判断したようで「君はテレワークに適応して成果を出してくれているけど、そうじゃない人もいると思う」といわれたそうです。

夫は「自分なりに頑張ってきたのに、そっちに合わせたらやってられないよ」とぼやいていました。マネジメントの姿勢が部下のモチベーションを大きく左右することを、近くで見ていて強く実感したものです。

定期的な対話や雑談も効果的

テレワークで信頼関係を築く(保つ)には、定期的な対話の場も有効です。面談というほど堅苦しいものでなくても、5~10分程度の短い時間でもいいので、以下のようなことを聞いてみましょう。

仕事の進捗状況

最近困っていることはないか

身体や心の調子はどうか

言いたいことや要望など何でも

テレワークではプロセスが見えない分結果だけで判断されがちですが、1on1で話せる時間が定期的にあれば、部下の状況を知ることができ、必要に応じてフィードバックもできます。週1回程度でもぜひ取り入れてみてください。

また、雑談の力も大事です。テレワークでは必要なことだけ話す・チャットするといった状態になりがちで、ストレスを抱えている人も少なくありません。(株)リクルートキャリアの調査によると、仕事中の雑談が有るか無いかの違いでストレス解消具合に14.1ptの差が出ています(※)(https://www.recruitcareer.co.jp/news/pressrelease/2021/210122-02/)。

例えばチャットツールで「雑談部屋」を作ったり、Web会議ではアイスブレイクの時間を取ったりと、意識して雑談をすることでお互い肩の力が抜けることもあります。もちろん強制するのは空回りのもと。軽くそういった提案をしてみるなど、オープンな姿勢を見せることが何より大切といえるでしょう。

さいごに

テレワークでは顔を合わせて仕事をしていない分、部下のマネジメントに悩むことも多いものです。コミュニケーションの方法と頻度が変わったことで、お互いのことが分かりづらくなり、時には誤解をして仕事が進めづらくなることもあります。

最も大切なのは、やはり部下への信頼感です。そして信頼感をベースに仕事を任せ、自分からもそのことを意識して伝えてみましょう。思っている以上に相手のモチベーションに影響があるものです。定期的な対話や雑談も取り入れつつ信頼関係を築き、スムーズに仕事が進められることを願っています。

参考資料

(※)(株)リクルートキャリア「新型コロナウイルス禍における働く個人の意識調査」(https://www.recruitcareer.co.jp/news/pressrelease/2021/210122-02/)

【調査概要】
• 実施期間
2020年9月26日(土)~2020年9月28日(月)
• 調査対象
企業に勤める正規の従業員で2020年1月以降にテレワークを実施した人
• 回答数
2,272 名
• 調査方式
インターネット調査

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