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伸び悩む日経平均。米FRB議長講演でダウ平均は反発、週初は日本株も底堅い動きか

LIMO / 2021年8月30日 8時15分

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伸び悩む日経平均。米FRB議長講演でダウ平均は反発、週初は日本株も底堅い動きか

【日経平均株価】テクニカル分析 2021年8月29日

前週の大きな下げから反転し、買い戻しの動きへ

2021年8月27日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より101円15銭安の2万7641円14銭でした。

前週はトヨタ自動車の減産発表や、米連邦準備理事会(FRB)によるテーパリング(量的金融緩和の縮小)観測などで日本株は大きく下げましたが、先週はそれらが落ち着き、買い戻される動きとなりました。ただし、2万8000円台に乗ると利益確定の売りも出やすく、上値の重い展開となりました。

今週の動きはどうなるでしょうか。FRBのパウエル議長は27日、オンラインで開かれた経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演し、年内にテーパリングを始めるのが適切との考えを示しました。ただし、テーパリングは利上げに直結しないと強調しています。

これにより、投資家の間に安心感が広がり、27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発。終値は前日比242ドル68セント高の3万5455ドル80セントとなりました。日本株も週初から底堅い展開になることが期待されます。

一方で今週は重要な経済指標の発表も多く、様子見ムードになるかもしれません。8月31日に中国の8月製造業購買担当者景気指数(PMI)、9月1日は米ADP雇用者数(前月比)、製造業PMI、ISM製造業景気指数、3日には8月の米雇用統計が発表されます。いずれも、コロナ禍における直近の経済状況を判断するものとして注目されます。

難しいのは、指標の数値の良しあしが必ずしも株価に直結しないことです。悪い数値でも「思っていたほど悪くなかった」と好感されることもありますし、良い数値でも「想定内」とされることもあります。数値の発表に飛びつかず、その後の動きを見極めるようにしましょう。

国内では新型コロナウイルスの新規感染者数が連日2万人越えとなっていますが、28日には3日連続で前週同曜日を下回りました。こうしたことから投資家の間に、ピークアウトは近いとの見方をする人も出てきています。まだ判断するのは早いかもしれませんが、仕込みの時期といえるでしょう。

25日線付近で上値を押さえられ、伸び悩む

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は25日移動平均線を割り込んで陰線が続きました。直近の下値メドである7月30日の安値(2万7272円)も割ってしまったことから、やや心配される局面でした。

しかし、先週は週初16日から窓をあけて上昇して寄り付くと、大きな陽線となって上昇。終値ベースでこの7月30日の安値を回復しました。さらに翌17日も窓をあけて上昇すると、直近の上値メドである25日線も回復しました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。しばらく上値を押さえられていた25日線を回復できたのは明るい兆しです。週末には25日線を再度割り込んでしまいましたが、ローソク足の実体が短く、下ヒゲが長い陽線となっています。

これは、投資家の間に「買いたい」人と「売りたい」人が拮抗しており、「買いたい」人がやや優勢であることを示しています。今週、再度25日線を回復するようであれば、積極的についていきたいところです。

ただ、先週反発したとはいうものの、心理的節目となる2万8000円は回復できていません。また、直近の戻り高値である8月12日の高値(2万8279円)にも届きませんでした。

また、ちょうどこのあたりに200日線がありますが、それもまだ回復できていません。判断が難しいようであれば、このあたりを奪回してから出動しても遅くはないでしょう。

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