【多肉植物の寄せ植え】基本の作り方とおしゃれに仕上げるコツ
LIMO / 2021年10月7日 9時45分
【多肉植物の寄せ植え】基本の作り方とおしゃれに仕上げるコツ
ぷっくりと可愛い葉、独特なフォルムで人気の多肉植物。園芸雑誌で特集が組まれるほど、密かなブームとなっています。
実は多肉植物は秋冬が最も美しい季節。寒さを受けて彩り豊かに変化する性質もあり、緑だけでなく赤く色づく品種もあります。
多肉植物の魅力をより楽しめる秋冬の到来。本日は、おうち時間にチャレンジできる多肉植物の寄せ植えの作り方やおしゃれに仕上げるコツについてお伝えします。
多肉植物の寄せ植えを作る準備
多肉植物の寄せ植えを作るために、まずは必要な道具類をそろえるなど準備をしましょう。
用意するもの
鉢(オススメは通気性の良い素焼き鉢)
底穴ネット(目が細かく柔らかいものがオススメ)
スコップか土入れ(小使いやすくて便利)
ピンセット
お箸、先の細い棒
ハサミ
多肉植物用培養土
化粧砂(無くても可)
多肉植物の組み合わせ
多肉植物は種類が豊富。どれを選んでいいのか?一緒に植えて大丈夫か?などなど、組み合わせに迷うことがあるかと思います。
うまく成長させるためには、同じ生育型の多肉植物で寄せ植えを作ることがおすすめ。管理もしやすくなるので、長く楽しめますよ。
多肉植物の生育型は、春秋型、夏型、冬型の3種類に分類されています。生育期は水やりの頻度が多くなるので、異なる生育期の多肉植物を一緒に植えてしまうと、生育期ではない方が過剰な水やりによって根腐れを起こしてしまいます。
プランツタグに書かれている品種名をよく見て、同じ生育型の多肉植物を選びましょう。主な生育型については以下の通りです。
春秋型:エケベリア、クラッスラ、ハオルチア、ペペロミアなど
夏型:アガベ、アロエ、ユーフォルビア、ピレアなど
冬型:アエオニウム、セネシオ、プレイオスピロス、チレコドンなど※同じ属でも生育型が異なる場合があります。
多肉植物の寄せ植えのレイアウトを決める
寄せ植えの準備が出来たら、メインとなる多肉植物やレイアウトを決めていきましょう。寄せ植えは多肉植物の種類や数次第で雰囲気が変わります。
高さがあるもの、大きめのものを選んでメインにすると、個性的で華やかな感じになります。
また、メインを決めなくても、同じ大きさの種類が異なる多肉植物をこんもりと寄せ植えする方法もあります。その場合、色が異なる苗を点在させるように配置すると、なんともかわいらしい雰囲気になります。
多肉植物の寄せ植えの作り方
それでは、実際に寄せ植えを作っていきましょう。
①鉢に土を入れる
レイアウトが決まったら、寄せ植えのベースとなる鉢をセットしましょう。鉢に底穴ネットを敷いて、土を入れておきます。作業しやすいように、この段階では土はたくさんいれなくても大丈夫です。まずは適量入れてください。
②苗の下準備をする
寄せ植えをする多肉植物を用意します。セダムのように株を分けられるものは、根鉢の下部分はカットして、塊にわけます。
そのまま植える場合は鉢から優しく取り出し、余分な土は取り除いておきます。
③置きたいところに順番に植えていく
高さがあるものや比較的大きなものをメインにする場合は、メインから植えていきます。
根を土に差し入れるようにして植えますが、うまくいかないときはピンセットや細い棒などで、根を埋めるようにします。
残りの苗も挿すように植えていき、追加の土も入れていきます。隙間を埋めるような感じで、土や根を棒などで押し込みながら植えていく作業をくりかえします。
同じ高さや大きさの多肉植物をこんもりと植える場合は、ブーケのようにして手で持ちながら配置を整え、ある程度のかたまりにしてから植えると見た目もキレイです。手を離したときにバラバラになる可能性もありますが、後から整えれば大丈夫です。
④仕上げに化粧砂を入れる
全ての多肉植物を寄せ植えし、全体の形を整えたら仕上げに化粧砂を入れて完成です。鉢の縁まで入れても大丈夫です。化粧砂は無くても構いません。
バークチップや小さな色つきの小石なども化粧砂の代わりになります。
寄せ植えをおしゃれに仕上げるコツ
初心者でもおしゃれに仕上がる寄せ植えのコツを紹介します。
色、大きさなどを合わせてみる
多肉植物は緑の深いダークな色から赤く色づくもの、青っぽい紫や銀色にも見える渋い色など、カラーも多種多様。
同じ系統の色やトーンで合わせてもいいですし、差し色でところどころ色づいた苗を入れてみるとメリハリが出て、寄せ植えがよりおしゃれに仕上がります。
また、いろいろな多肉植物の大きさを揃えて寄せ植えするのも統一感が出ます。とてもかわいらしい雰囲気に仕上がりますよ。
大きさや高さのある品種でメリハリをつける
前述とは逆に、インパクトのある多肉植物をメインにしてもバランスよくおしゃれに仕上がります。多肉植物は種類が多いので、寄せ植えのレイアウトをいろいろ楽しめるのがおもしろいところですね。
アクセントとして使いやすいものには、クラッスラなど上に伸びる背の高い品種や、エケベリアなどバラのように地際に葉を重ねる品種、グリーンネックレスなど下に垂れる品種があります。
個性的な苗はメインとして扱い、様々な組み合わせを試してみるのもいいでしょう。
おしゃれな鉢を選ぶ
全体のイメージを決めるのはやはり鉢。多肉植物のレイアウトにこだわるなら、苗の個性にあった鉢を選びたいですね。
鉢は色や形、質感など様々なポイントで選ぶことができますが、白い鉢だと寄せ植えがよく映えます。
ワイルドなイメージで寄せ植えした場合はグレーや黒などクールなイメージの鉢、陶器鉢などもよく似合います。色あざやかに、かわいらしい感じで仕上げた場合はポップなデザインの鉢など、いろいろチャレンジしてみるのもいいですね。
鉢ではなくても、小さなワイヤーかごに麻布を敷いて、簡易的な鉢にして植えたりするのもおしゃれ。アイデアと工夫次第で寄せ植えの表情が変わります。
鉢の選び方でおしゃれ度が格段にアップする場合もあるので、ぜひこだわっていただきたいポイントです。
多肉植物の管理・注意するポイント
寄せ植えを作った直後は1週間ほど直射日光を避けた明るい場所で管理します。状態が安定してきたら、雨の当たらない日当たりのよい場所に移動します。多肉植物にとって日光はとても大事です。
水やりをするのは、寄せ植えを作ってから4~7日後。直後に水やりをしてしまうと、根が安定せずに弱ってしまう可能性があります。
多肉植物の水やりは、生育期に土が乾いたらたっぷりと与えるのが基本。寄せ植えで土が見えない場合は、葉がしわしわになった頃を目安にしましょう。くれぐれも水のやりすぎには注意が必要です。
密集したレイアウトで寄せ植えを作った場合、蒸れやすくなっているので風通しの良いところで管理します。
時間が経過して、多肉植物が予想に反してグングン伸びてきたら日照不足の可能性も。寄せ植えをどこに置くかをもう一度確認しましょう。伸びすぎた茎や傷んだ葉はカットして、仕立て直しを行います。
まとめにかえて
ひとつだけでもおしゃれな多肉植物は、寄せ植えにすることでおしゃれ度がアップします。一般的な草花の管理よりも、メンテナンスが少ないのも大きなメリットです。
育てることに慣れてきたら、葉挿しや挿し木をして増やすことも可能。多肉植物の魅力を、ぜひ感じてみていただければと思います。
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