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ドッグセラピストのケア内容・依頼相場とは?プロが解説

LIMO / 2021年11月4日 11時45分

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ドッグセラピストのケア内容・依頼相場とは?プロが解説

かつては外飼いで番犬でもあった犬を家族の一員として、大切にされるご家族が増えています。そんな愛犬を「ドッグセラピストにケアしてもらう」新たなサービスが注目されているのをご存知でしょうか?  

「ドッグセラピストによるドッグケアの内容や相場は?」今日はそういった疑問を日本ドッグセラピスト協会代表理事(水野)が解説させて頂きます。

ドッグセラピストとは?

ドッグセラピストとは犬の心とカラダのケアを、マッサージやリフレクソロジー、アロマなどを用いて人へのセラピーと同じ様に行う専門家の事を言います。

犬に携わる仕事の代表としては、動物の治療に係る獣医師はご存じの方も多いでしょう。その他にも犬に携わる職種には、獣看護士・犬の美容師トリマー・トレーナー・ペットシッターなどがあります。

「ドッグセラピスト」の仕事は、犬と人の1万年以上におよぶ長い歴史の中で、2000年頃に誕生した新しい職種です。

往来の職業から、近年愛犬との暮らしが多様化する現代において、犬との暮らしをより豊かに、より快適にサポートする「技術やサービス」を提供する職種として注目を集めているドッグセラピスト。その需要が広がった背景にはどんな事があるのでしょうか?  

ドッグセラピストの需要が高まった背景

ドッグセラピストへの需要が高まった背景として考えられることはいくつかあります。

まず、2013年時点で犬1087万2000頭、猫974万3000頭の飼育数合計が、15歳未満の子供の数1638万人を上回り、子供よりもペットの数が多くなりました。これは、一戸建てだけでなくマンションでもペット飼育可能の物件が増えるなど、住宅事情の変化も追い風となっていると考えられます。

2020年以降は、コロナ禍の影響によって「お家時間」が増え、ペットを家族の癒しとしてお迎えするご家庭が増えたことも影響しているでしょう。

また愛犬とのすごし方も変わってきました。かつては排泄目的の散歩が、愛犬と入店出来るお店が増えた事で、レジャーや娯楽としての「お出掛け」に変わってきました。

その一例として、愛犬と一緒に泊まれる宿泊施設の増加や、大手自動車メーカーHondaが愛犬家向け専用サイト「Honda Dog」をスタートさせたことが挙げられます。

「犬は家族」と大切にする飼い主をターゲットにする業種が増えたことによって愛犬家の活動範囲が広がり、愛犬と共に過ごす時間が長くなりました。

その結果、愛犬への愛情が高まるとともに、少しでも長く「一緒の時間」が続く事を願い、トリミング等の日常のケア以上の付加価値的なケアをしてあげたいとの需要が生まれ、ドッグセラピストによる1ランク上のケア、サービスが注目されるようになったのです。

ドッグセラピストによるドッグセラピーメニューとは?

1ランク上のドッグセラピストによるサービスにはどういったものがあるのでしょうか?
そこには人間用のセラピーメニューと遜色ない、多種多岐にわたる多くのサービスが存在します。

ドッグセラピーの主流は、犬の心身のストレスに注目をし、犬の心とカラダを癒す「リラクゼーション」を促すためのもの。こちらは犬の感覚器の中で一番優れた器官、嗅覚からの刺激も行う「アロマの香り」を用いて、技術を習得した手でマッサージを行うこともあります。

トレーニングや犬の飼い方教室などを行うトレーナーが新たなスキルとしてドッグセラピストの資格を習得したり、トリマーが(犬の美容師)プラスαのスキルとしてトリミングにリラクゼーションを取り入れたりして「ドッグSPA」「Dogエステメニュー」として提供している事もあります。他にも獣医師の指導の下、水中療法「ハイドロセラピー」とのコラボレーションなどが展開されています。

ドッグセラピスト職種の注目すべき所は、そういったリラクゼーションサービスを、ドッグサロンや病院、ショップで施術するのみではありません。「犬の高齢化」に合わせ、愛犬のご状況に応じてご自宅にお伺いするなど、素早く柔軟に対応出来る「フリーランス」で活躍されているドッグセラピストが沢山いることも注目すべきでしょう。長期の専門学校ではなく短期間で働きながら習得出来るスクールが増えた事も、フリーランスのドッグセラピストが増え、需要が高まった要因であると考えられます。

ドッグセラピストに依頼する時の相場

ドッグセラピストに依頼する時の相場は、どれぐらいになるでしょうか?
前提として、ドッグセラピストによるサービス価格は、犬の種類による違いやサービス内容での違いがあります。
価格としては、下記が基本になります。

小型犬(~5kg):5000円~

大型犬:10000円~

出張の場合は別途、交通費や出張費がそこにプラスされます。

獣医師の指導の下の本格的なハイドロセラピーなどはリハビリなど明確な目的があるので継続が必要となり、会員制施設で行われる事が主流です。それらの会員制施設の入会金は5000~10000円程度で、一回の利用料金が3000~1万5000円と、その施設の規模や場所によって差異があります。

トリミングやトレーニング等別メニューとセットになると10~30%割引になることもあります。

所要時間の目安として、平均的にはドッグマッサージ単体のメニューの場合、マッサージ前のヒアリングも含む全体で約40分(内マッサージ25~35分)かかります。

他にもフリーのドッグセラピストに依頼をするのかドッグサロンやショップなど他のメニューと併用して依頼するのかでも価格・時間・サービス内容に違いがあります。上記の情報はあくまでも「目安」としていただければと思います。

ドッグセラピストを選ぶ時のポイント

依頼するドッグセラピストを選ぶ際は価格帯やサービスの内容はもちろん大切ですが、言葉を話せない愛犬を託す事になるので、そのドッグセラピストがどれだけの経験値があるか、愛犬への接し方、愛犬との相性を飼い主様が見極めるのが大切なポイントになります。

愛犬がドッグセラピストの手でリラックスし、眠りに落ちる姿は飼い主さんの心まで癒します。お散歩仲間への自慢ネタに一度お試ししてはいかがでしょうか?

参考資料

一般社団法人 ペットフード協会「平成26年 全国犬猫飼育実態調査 主要指標のまとめ」(https://petfood.or.jp/data/chart2014/01.html)

e-Stat 「人口推計 年齢(5歳階級)、男女別人口(平成25年7月確定値、平成25年12月概算値)」(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200524&tstat=000000090001&cycle=1&year=20130&month=24101212&tclass1=000001011678&stat_infid=000023609198&result_back=1&tclass2val=0)

本田技研工業株式会社「Honda Dog」(https://www.honda.co.jp/dog/)

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