年末ジャンボ「みんな、もう買った?」当選確率を分かりやすく説明
LIMO / 2021年12月11日 11時35分
年末ジャンボ「みんな、もう買った?」当選確率を分かりやすく説明
今年も年末ジャンボ宝くじの季節がやってきました。
2021年の年末ジャンボ宝くじは昨年同様、1等前後賞を合わせると10億円。まさに一獲千金を夢見ることができる「宝くじの王様」です。
それゆえに1等が当たる確率はどのくらいなのか気になりますよね。そこで当選確率をわかりやすく解説しながら、「当たる確率が高くなる買い方」についても検証してみたいと思います。
「年末ジャンボ宝くじ」当選確率はどれくらい?
年末ジャンボ宝くじは1等7億円、1等の前後賞が1億5000万円なので、連番で購入して前後賞も当てた場合は、当選金10億円という夢のような宝くじです。
1ユニットは2000万枚で構成され、1ユニットに1等は1本です。22ユニットが販売されるため、1等は22本となります。そう思うと当たりそうな気もしますが、1枚買って1等が当たる確率は2000万分の1です。以下にすべての等級の当選確率を表しました。
◆1等の当選確率「2000万分の1」ってイメージできる?
この「2000万分の1」という数字を、もうちょっと分かりやすいたとえを使ってイメージしてみましょう。
東京都の人口1401万9665人と千葉県の人口627万8979人を足すと約2030万人(※)。東京と千葉に住んでいる人全員が1枚ずつ宝くじを買って、たった1人が当たる確率、といったところでしょうか。
※参考:「東京都の人口(推計)の概要(2021年11月1日現在)」、「千葉県毎月常住人口調査月報(2021年11月1日現在)」
「年末ジャンボミニ」なら、当選確率はどれくらい?
年末ジャンボ宝くじ(以降、「年末ジャンボ」と呼ぶ)と同時に年末ジャンボミニも発売されます。年末ジャンボミニは、1等3000万円、1等の前後賞は各1000万円で、1等・前後賞合わせて5000万円となっています。
年末ジャンボと比べると、1等の当選金が少ないので、魅力がないと思う人もいるでしょう。しかし、賞金の額によっては、年末ジャンボミニの方が当たる確率が高くなります。
以下に年末ジャンボミニの当選確率を表しました。
同額の当選金で年末ジャンボと年末ジャンボミニで確率が異なるものを並べてみました。
このように、年末ジャンボミニは1等の当選金では年末ジャンボにはかないませんが、1000万円、5万円、1万円の中くらいの当たりでは、年末ジャンボより2倍当たりやすいということがわかります。
ちなみに販売価格は年末ジャンボも年末ジャンボミニも1枚300円です。
「連番とバラ」当たりやすいのはどっち?
宝くじは1枚から買えますが、複数枚購入する人が多いと思います。1セット10枚単位で購入する場合に「連番」と「バラ」の2種類の買い方があります。
連番・・・下1ケタを省く番号と組数が同じで、下1ケタを「0~9」でそろえたもの
バラ・・・下1ケタは「0~9」で揃っているが、他はランダムのもの
年末ジャンボ宝くじは、1組10万枚で構成されたものが、01組から200組まであります。10万枚×200組で2000万枚となり、これが1ユニットとなります。
連番であれば、01組100000番、01組100001番、01組100002番と順番に続き、01組100009番までが1セットとなります。バラは組も番号もバラバラで下1ケタのみ0~9が揃います。そのためどちらも7等の300円は必ず当たります。
さて、1等が当たる確率はどちらが高いでしょうか。
結論を先にいってしまうと、理論上はどちらも同じです。連番で買っても、バラで買っても、1枚が1等を当てる確率は2000万分の1で変わりません。
ただ、1等の前後賞を考えた場合、連番で買った人が1等を当てれば、前後賞(あるいはどちらか片方)も当たるので、連番の方がいいように感じます。しかし、連番だと当選するパターンが少なくなるため、バラで買った方が1等もしくは前後賞のいずれかが当たる確率は高くなるのです。
たとえ話をすると、皆がバラで買っていれば、1等、前賞、後賞の3回当たりが出るのに、皆が連番で買っていると、1等が当たった人が、前後賞(あるいはどちらか片方)も取ってしまうので、当たりが1回(もしくは2回)になってしまいます。
1等と前後賞については、大きく当てたい人は連番で、少しでも確率を上げたい人はバラで買うのがよいようです。
夢を買う宝くじ
宝くじの還元率を知っていますか? 還元率とは、宝くじを売って集めた資金のうち、どのくらいを当選金として還元しているかを示した数値です。
年末ジャンボ宝くじ還元率を計算してみましょう。
1ユニットが2000万枚なので、300円×2000万枚=60億円
1ユニットの当選金を合計すると29億4990万円
29億4990万円÷60億円=49.165%
還元率は約49%です。
つまり、宝くじの売上の半分も返ってこないのです。競馬や競艇、オートレースなどの公営競技の還元率は74.8%(※)なので、それと比べてみても、宝くじの還元率が低いのがわかります。
※総務省自治財政局「第1回宝くじ活性化検討会 参考資料」より
それでも宝くじは人気です。年末に近くなると、西銀座のチャンスセンターの行列が毎年ニュースで報道され、一つの風物詩となっています。
当選確率を知るとがっかりしますが、それでも、誰かが7億円もしくは10億円を手にしていることは事実です。普通の会社員が突然億万長者になれるチャンスはゼロではないと思えば、宝くじを買う意味は充分あると筆者は感じます。
ハズレても、夢を買ったということで納得できるから(笑)。ちょっとした年末のお楽しみですね。
参考資料
宝ニュース詳細|宝ニュース【宝くじ公式サイト】(https://www.takarakuji-official.jp/news/recent/?newsId=211101)
「東京都の人口(推計)」の概要(令和3年11月1日現在)(https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/11/30/03.html)
千葉県毎月常住人口調査月報(令和3年11月1日現在)(https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/joujuu/geppou/2021/202111.html)
ジャンボ宝くじ等の普通くじを買うには?宝くじ商品のご案内【宝くじ公式サイト】(https://www.takarakuji-official.jp/kuji/jumbo/howto.html)
総務省自治財政局「第1回宝くじ活性化検討会 参考資料」(https://www.soumu.go.jp/main_content/000131893.pdf)
外部リンク
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