早期リタイアで悠々自適!? 実際にFIREした人、サイドFIREしている人の資産形成法
LIMO / 2021年12月14日 19時15分
早期リタイアで悠々自適!? 実際にFIREした人、サイドFIREしている人の資産形成法
最近よく耳にする「FIRE」と言う言葉。気になっている人も多いのではないでしょうか。
FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の各単語の頭文字を取ったものです。直訳すると、「経済的な自立と早期リタイア」。ただ、早期リタイアといっても、経済的な自立を軸にさまざまなパターンがあるようです。
そこで今回は、実際にFIREした3人に聞いた、経済的自立のための資産形成法やお金との付き合い方をご紹介します。
節約+投資でFIREのための基礎を作る
現在はサイドFIREで生活している40代のAさん。サイドFIREとは、資産運用だけで暮らしていく費用をまかなうのではなく、副業などの勤労収入と合わせて生活するスタイルです。AさんはFIREという考えが広まる前に実質的にFIREし、その後時間を持てあましてサイドFIREに変更したと言います。
「もともとそんなにお金を使うタイプではなくて、貯金が趣味みたいなものだった。それに、仕事対しても『こんな生活をこれから40年以上続けるなんてゴメンだ』と思っていたので、貯金して早々に会社をやめようと心の中で決めていた。借り上げ社宅だったので、20代の頃も毎月10万円~20万円は貯金し、毎月の生活費は10万円以下だった」と話します。
30代になって会社から求められるものが変わってきたこともあり、『仕事中心の生活はいやだ。何としても40代で早期退職して悠々自適な暮らしをしたい』という気持ちが強くなったので、余計に貯金に力を入れた」と言います。
10年ほど前から株式投資を始めたAさん。「『今のペースで貯金だけしていたら65歳まで働くことになるかも』という焦りがあったので、投資への抵抗感はあまりなかった。そこから投資で資産を積み上げていって、アベノミクスで一層資産が増えた」と続けます。
「それでFIREをしたが、FIREしてやることがなくなるとそれはそれでつまらないので、今はゆるく友人の仕事を手伝うサイドFIREとして生活している」とのことでした。
Aさんの場合は若いときからずっと堅実に貯金をしてきたこと、途中で株式投資を取り入れ、アベノミクス相場にうまく乗れたことがポイントだったようです。
米国株投資を徹底して資産を積み上げる
著者がさまざまな個人投資家に話を聞く中で、早期にFIREしたという人の多くは「米国株投資をした」と言います。50代でFIREしたBさんも、米国株投資でFIREできたと話す一人です。
「正直、若い頃は株とか投資とかよくわからず、『投資=危ないモノ』って感じだった。一方で、当時の自分の職業柄、アメリカ経済についてはよく知っていて、まだまだポテンシャルがあるなと思ってもいた」と、もともとアメリカの成長性に魅力に感じていたのだそうです。
そこに、投資で儲かっているという友人の話を聞き、「自分もできるのでは?」と投資を始めたBさん。「日本とアメリカでは成長性に大きな差がある。それに、日本では100株からしか買えないから、1つの企業に資産が偏ってしまいリスク分散が十分ではない。しかも、数十万〜数百万円を出して買うほど魅力的に感じる企業が少ない」と言います。
「一方、アメリカ株は1株から買える。買いやすいことに加えて、同じ金額でも投資できる企業の数が違う。投資先のバリエーションを増やしつつ、リスク分散するためにも米国株企業に投資した方がいい」という方針から、米国株への投資を徹底しているのだそう。
「資産を短期トレード用と長期保有用に分けていて、長期保有用にはアメリカのETFをメインに買っている。ETFは毎月コンスタントに買い増ししていて、着実に資産が増えている。短期トレードでは個別銘柄の売買をしているが、上がりそうだったら期間が長くなっても保有する」と話します。
米国株への投資を徹底し、資産を積み上げたというBさんは、FIREした今は自由気ままに投資に関するブログを書いたり、メディアへの取材に応えたりしているようです。
兼業投資家としてデイトレードでお金を増やす
大学時代に投資にハマったという30代のCさん。「大学時代はFXをギャンブル感覚で楽しんでいた。実家から大学へ通っていたので、アルバイトをしてはFXにつぎ込む日々。パチンコや競馬でもよかったけれど、すぐに儲かったり損が出たりするFXが性に合っていた」のだそう。
「でも、社会人になって『もっとまじめに利益を追求して資産をふやしていこう』と思うようになり、毎月給料の半分は投資に充てようと株を始めた」と投資に真剣に取り組むようになったきっかけを語ります。
「日中はなかなかトレードができないので、自然と米国株が選択肢に入ってきた。最初の2年くらいは夜の時間を使ってトレードする米国株にハマったけれど、信用取引ができないので日本株式へ。そこからはデイトレードを始めて、仕事の合間にちょこちょこパソコンで取引していた」と話すCさん。
Cさんは資産を積み上げてFIREした後、高配当銘柄への長期投資に切り替えて今は友人と会社を設立。代表を友人に譲り、気の向いたときに手伝うくらいのサイドFIREとして過ごしているのだそうです。
おわりに
資産形成には、それぞれの目標に合ったスタイルがあると思いますが、今回話を聞いたケースも含め、FIREする人の多くはかなりシビアに投資に取り組んでいます。
また、FIRE後も仕事をしているパターンもあります。仕事を完全にやめてしまうのではなく、自分の好きなペースで仕事ができる環境を作ることを最終目的にするのも一つの選択肢ですね。
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