50代からはじめる「iDeCo」と「積立NISA」!50代ならではのお金を増やすポイントを解説
LIMO / 2022年2月6日 14時50分
50代からはじめる「iDeCo」と「積立NISA」!50代ならではのお金を増やすポイントを解説
新型コロナウイルスの感染が拡大し、おうち時間が増えた方も多いのではないでしょうか。時間に余裕ができた方が考えたいのが、普段じっくり考える機会が少ないお金についてです。
50代になると仕事のリタイアまで10年余りとなり、本格的に老後の生活が気になる年齢となりますね。あと10~20年でどのくらい資産を増やすことができるかで、老後の生活の経済的な豊かさが大きく変わってきます。
今回はこれまで資産運用を行ってこなかった50代の方でも、iDeCoと積立NISAを活用しながら投資を行う方法をご紹介します。50代からでも決して遅くはありません。ポイントをおさえて、今からできる資産運用を考えてみましょう。
50歳でも「iDeCo」はあと10年活用できる
「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は毎月掛け金を拠出して、お金を運用しながら老後資金に蓄える制度です。運用で得た利益は非課税となり、さらに毎月の掛け金は所得控除になるというお得な仕組みとなっています。
iDeCoに加入し、掛け金を拠出して運用できるのは60歳までです。50代の方でも、まだ10年近く活用することができるでしょう。
「もう50歳だし、遅いのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、投資期間が10年あれば、インデックス投資等を行ってお金を増やせる可能性もあります。さらに、これからの10年近く掛け金が全て所得控除となるので、大きな節税効果にもつながります。
※なお、iDeCoで運用したお金は、60歳になるまで引き出せません。60歳までにまとまったお金が必要になる場合は、別で貯蓄をしておく必要があります。
「積立NISA」は何歳でも挑戦できる
積立NISAは、毎年40万円まで、20年間非課税で投資をすることができる制度です(非課税投資枠は最大800万円)。年齢の加入条件は20歳以上となっており、上限年齢はありません。50代の方はもちろん、60代になっても積立NISAで20年間の資産運用を行うことができます。
50代からはじめた場合、非課税期間終了の20年後は70代です。まだまだ元気に生活している可能性があり、積立NISAで運用したお金は老後資金として活用できるでしょう。
積立NISAにはさまざまな商品がラインナップされています。特に、50代の方で「老後資金のために比較的安定した運用を行いたい」と考えている場合、国内や海外のインデックス投資信託で運用するといいでしょう。
インデックス投資信託は商品の仕組みが分かりやすく、投資した先の経済成長とともにゆっくりと右肩上がりに価格があがる可能性も高い商品です。
ただし、50代の資産運用では、特に覚えておきたい注意点が1つあります。仕事の引退目前で投資で大きな損をしてしまうと、経済的にも精神的にも苦しくなってしまうかもしれません。
60歳以降は働き続けたとしても、今後収入が減っていく可能性もあるので、ハイリスク・ハイリターンなアクティブ運用ではなく、インデックス投資でのパッシブ運用を心がけましょう。
50代の「iDeCo」と「積立NISA」の活用例
それでは、現在50歳の方が、iDeCoと積立NISAを最大限活用すると、どのくらいお金を増やすことができるのか具体例をチェックしていきます。ここでは、投資の年率利回りを5%と仮定します。
<iDeCo>
毎月の積立額:2万円
投資期間 :10年間
年利回り :5%
10年後の運用結果
元本 :240万円(掛け金は所得控除が受けられる)
運用益 :70.6万円
最終積立金額:310.6万円
<積立NISA>
毎月の積立額:3万円
投資期間 :20年間
年利回り :5%
20年後の運用結果
元本 :720万円
運用益 :513.1万円
最終積立金額:1233.1万円
※金融庁「資産運用シミュレーション」にて試算
この場合、iDeCoと積立NISAの合計の投資元本は960万円、最終積立金額は1543.7万円となりました。
運用利益は合わせて583.7万円となり、利益にかかる税金は約117万円(583.7万円×20%)がすべて非課税となります。課税口座で資産運用を行うと、この税金は支払わなければなりませんが、iDeCoと積立NISAは約117万円をすべて利益とすることが可能です。
さらに、iDeCoの元本240万円は所得控除できるので節税につながります。
この具体例を見ると、50歳からiDeCoと積立NISAで資産運用を始めたとしても、しっかりとお金を増やすことができるのが分かりますね。
もちろん、投資なので価格の乱高下により時には損をしてしまうリスクもあります。しかし、インデックス投資で投資期間を10年くらい確保できる長期運用の場合は、ゆっくりと右肩上がりに価格が上がっていく可能性が高いと考えられます。
ただ、投資対象によってパフォーマンスも異なります。ご自身できちんとリスクを把握し、長期間保有できると思うものをじっくり検討しましょう。
日々の値動きにとらわれることなく、安定的な長期運用を目指してください。
まとめにかえて
50代の方は、老後に向けて本格的にマネープランをたてる大切な時期です。今回ご紹介した内容を参考にしながら、まだ資産運用を行っていない方は、大きな節税につながるiDeCoとつ積立NISAを活用して少しでもお金を増やせるよう、挑戦してみてはいかがでしょうか。
参考資料
金融庁 つみたてNISA(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/index.html)
金融庁 資産運用シミュレーション(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html)
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