【楽天証券vsSBI証券】iDeCo(個人型確定拠出年金)をはじめるならどっちがいい?違いを検証
LIMO / 2022年3月6日 14時50分
【楽天証券vsSBI証券】iDeCo(個人型確定拠出年金)をはじめるならどっちがいい?違いを検証
3月に入り、季節は春。お子さんの入学や転職など環境が変わる方も多く、マネープランについて見直す方もいるでしょう。
将来の老後資金を貯めるための方法として、考える方も多い「iDeCo(個人型確定拠出年金制度)」。実際に始める場合、どの金融機関で口座を開設したら良いでしょうか。
今回はネット証券の最大手であるSBI証券と楽天証券を比較して、両社の違いをご紹介します。ご自身に合った証券会社を選びましょう。
iDeCo(個人型確定拠出年金)のおさらい
iDeCo(個人型確定拠出年金制度)は、将来の老後資金を運用しながら貯める制度です。毎月決められた上限額内でお金を拠出し、自分で商品を選んで買付を行います。iDeCoでは、以下のような税金での優遇制度があるのが最大のメリットです。
毎月の掛け金は、全額所得控除することが可能
運用で儲かった利益は全て非課税となる
お金を受け取る際に、一時金受取を選択すると「退職所得」となり、一般的な所得よりも税金が安くなることがある
ただし、iDeCoは60歳以降にならないとお金を引き出すことができないので、注意が必要です。
税金面で受けられるさまざまなメリットを活かしながら、自分の将来の年金としてiDeCoで資産運用をはじめるといいでしょう。
金融機関選びのポイントは2つ
iDeCoで資産運用を行う場合、金融機関でiDeCo用の口座を開設する必要があります。証券会社選びのポイントは大きく2点あります。
手数料
取扱商品数
資産運用では、少しでも手数料を安くすることが、長期的に利益を増やしていくための大切なポイントです。特にiDeCoの場合、「毎月証券会社に払う手数料、投資信託を保有しているとかかる手数料(信託報酬)、掛け金の還付にかかる手数料」などさまざまな種類の手数料があるので、事前に確認しておくことが重要です。
また、証券会社を選ぶ場合は、自分が投資をしたい商品を取り扱っているかどうかもチェックしておきましょう。まだ投資商品が決まっていないという方は、とりあえず取扱商品数が多い証券会社を選んでおくと安心です。
SBI証券と楽天証券を2つの視点で比較!
今回は、ネット証券の最大手である、SBI証券と楽天証券を比較してみます。
1.手数料
SBI証券と楽天証券のiDeCoにかかる手数料は、拠出した掛け金の還付が行われる際に発生する「還付手数料」に違いがあります。
還付手数料は、国民年金基金連合会と信託銀行に支払う金額が「1488円(全社共通)」ですが、SBI証券はさらに660円を支払う必要があり「合計2148円」となります。一方、楽天証券は、国民年金基金連合会と信託銀行に支払う金額1488円のみです。そのため、還付手数料はSBI証券よりも楽天証券の方が安くなっています。
一方、iDeCoに初めて加入する場合や、企業型確定拠出年金から移管する場合に、国民年金基金連合会へ支払う「2829円」の手数料や、毎月支払う運用管理手数料「171円」には両社違いはありません。
また、iDeCoの証券会社を変更する場合にかかる運営管理機関変更時手数料は、SBI証券も楽天証券も同じで「4400円」かかります。
2.取扱商品数
2022年2月末現在、SBI証券は「投資信託(元本変動型)83本」「元本確保型4本」となっています。一方、楽天証券は、「投資信託(元本変動型)31本」「元本確保型1本」です。
取扱商品数は、SBI証券の方が楽天証券に比べて多いことが分かります。SBI証券は、日本や先進国、新興国の株や債券をもれなくカバーしており、自由に組み合わせながらiDeCoのポートフォリオを組むことができるというメリットがあります。たくさんの商品の中から自分の好みを見つけたいという場合は、SBI証券の方が向いているでしょう。
なお、楽天証券も商品数が少ないからダメだというわけでは決してありません。楽天証券のラインナップも充実しており、国内株式や海外株式の投資信託などからバランスよくiDeCoの商品を選ぶことが可能です。
すでに楽天証券を利用して投資をしている方の場合、同じ証券会社に揃えて、iDeCoを始めた方が使い勝手がよい場合もあります。
SBI証券と楽天証券の商品のラインナップを事前に確認してから、証券会社を決めると良いでしょう。
iDeCoは証券会社選びからはじめよう
iDeCoを始める際に、最初のハードルとなるのが証券会社選びです。SBI証券や楽天証券以外にも、松井証券やマネックス証券、さらにみずほ銀行や三菱UFJ銀行のような日本のメガバンクを利用してiDeCoを行うことも可能です。
たくさんの中から自分に合った金融機関を探すのは大変ですが、今回ご紹介したSBI証券や楽天証券は日本のネット証券最大手ということで、特に大きな問題点等はなくiDeCoでの運用をスタートすることができます。証券会社選びで迷っている方は、まずはこの2社を比較検討して、iDeCoでの運用を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
iDeCo公式サイト(https://www.ideco-koushiki.jp/)
楽天証券「手数料|個人型確定拠出年金」(https://dc.rakuten-sec.co.jp/service/commission/)
SBI証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)「手数料・その他費用」(https://go.sbisec.co.jp/prd/ideco/flow_04.html)
SBI証券「投資信託(元本変動型)」(https://site0.sbisec.co.jp/marble/insurance/dc401k/search/dc401ksearch.do?)
楽天証券「取扱商品一覧」(https://dc.rakuten-sec.co.jp/service/product/)
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