マイナンバーカードの健康保険証利用!5つのメリットと3つの申し込み方法を解説
LIMO / 2022年3月30日 18時45分
マイナンバーカードの健康保険証利用!5つのメリットと3つの申し込み方法を解説
2021年10月20日から、マイナンバーカードの健康保険証利用がスタートしました。利用するためには事前に申込が必要ですが、申し込みした人は約750万人余り(2022年2月末現在)にとどまっています。
実はマイナンバーカードを健康保険証として利用すると、より良い医療が受けられるなど、多くのメリットがあります。またマイナポイントが受け取れるキャンペーンも実施されます。今回はメリットを詳しく紹介するとともに申し込み方法について概略をお伝えします。
5つのメリットを紹介
マイナンバーカードを保険証として利用するメリットは5つあります。利用できる医療機関はまだ約3万件(2022年2月末現在)と限られていますが、国は医療機関・薬局のシステム整備の支援を強化して2023年3月末には概ね全ての医療機関等での導入を目指しています。システム導入がされれば大きな恩恵を受けることができます。どのようなメリットがあるか確認しておきましょう。
マイナンバーカードのメリット1.マイナポイント7500円相当分がもらえる
「マイナポイントキャンペーン第2弾」が2022年1月から始まっています。第1弾ではマイナンバーカードを作り、事前に予約したキャッシュレス決済を使うと最大5000円分のマイナポイントが受け取れるというものでした。
第2弾では「キャッシュレス決済」の他にマイナンバーカード「健康保険証としての利用申し込み」をすると「7500円相当分のマイナポイント」が受け取れます。
ポイントの付与開始は2022年6月頃の予定です。
詳細はマイナポイント事業ホームページで確認してください。あらかじめ健康保険証利用の申し込みをすませておくと、付与開始となった時、すぐにマイナポイントの申し込みができます。
マイナンバーカードのメリット2.健康保険証としてずっと使える
転職などで健康保険の保険者が変わる場合でも、新たな保険者の健康保険証の発行を待たなくてもよくなります。保険者での手続きが完了次第、マイナンバーカードで医療機関・薬局を利用することができます。例えば、転職した場合には会社の総務課などを通し、健康保険に加入の申し込みをして健康保険証を発行してもらいますが、受け取りまで2週間程度かかる場合があります。そのような場合でも保険証を待たずに済むため便利です。
マイナンバーカードのメリット3.薬や健康診断結果など医療情報が活用できる
本人の同意があれば、医療機関で医師が過去の薬剤情報等を閲覧することが可能になるので、初めてかかる病院でも過去の医療情報を活用して、より良い医療をうけることが可能となります。また自分自身の健康管理としてマイナポータルで過去の薬剤情報と特定健診情報をいつでも閲覧できます。
マイナンバーカードのメリット4.医療費控除の確定申告が楽になる
確定申告作成時に「医療費控除」を計算する場合、これまでは1年間すべての医療費の領収書を整理し、集計していました。
マイナンバーカードを保険証として利用することで、マイナポータルに医療費通知情報(保険診療分)が蓄積となるためe-Taxと連携して1年間の医療費がデータとして取得可能となります。そのままオンラインで確定申告を完結することができるようになります。
マイナンバーカードのメリット5.窓口支払が限度額までになる
これまでは病院の窓口等で支払う医療費が高額になる場合、請求された金額を一度自分で支払い、後から健康保険に申請をして「収入に応じた限度額」以上支払った分の払い戻しを受けていました。
または高額になることが解っている時は前もって保険者に「限度額適用認定証」を申請して窓口に提示する必要がありましたが、マイナンバーカードを健康保険証として利用できる医療機関では「限度額適用認定証」がなくても、限度額を超える支払いが免除されます。
【マイナンバーカード】健康保険証利用の申込み方法
保険証利用の申し込み方法は3つあります。自宅からスマホやパソコンを使用して「マイナポータル」から申し込む方法と「セブン銀行ATM」または「医療機関に設置されている顔認証付きカードリーダー」から申し込む方法があります。
顔認証付きカードリーダーはまだあまり普及しておらず、おすすめは全国2万6千台以上設置されているセブン銀行ATMです。
1.自宅でマイナポータルから申し込む
マイナポータルから申し込むにはマイナンバーカード読み取り対応の「スマートフォン」もしくは「パソコン+ICカードリーダ」を準備します。さらにマイナンバーカードと数字4桁の「利用者証明用のパスワード」が必要です。
「マイナポータルアプリ」をインストールして「利用者証明用のパスワード」入力画面で4桁の数字を入力します。なお、3回間違えるとロックがかかりますので注意が必要です。マイナンバーカードを読み取り、登録をします。
2.セブン銀行ATM
セブン銀行ATMで簡単に申込が可能です。ATM画面「マイナンバーカードでの手続き」ボタンを押し「健康保険証利用の申込み」ボタンを押します。操作案内画面の指示にしたがってマイナンバーカードをATMに差し込み、数字4桁の「利用者証明用のパスワード」を入力するだけで申し込みできます。
やはりパスワードを3回間違えるとロックがかかりますのでお気をつけください。
3.医療機関・薬局の顔認証付きカードリーダー
マイナンバーカード対応の顔認証付きカードリーダーを設置している病院や薬局から申し込みすることができます。マイナンバーカードをカードリーダーで読み取り、顔認証で本人確認ができるため、パスワードなしでも登録できます。ただし設置されている医療機関はまだ限定的です。
これからはマイナンバーカードで病院へ
マイナンバーカードの保険証利用はまだ始まったばかりです。これから使える病院や薬局も増えてくることでしょう。マイナポイント第2弾は期限付きのキャンペーンです。マイナンバーカードを2022年9月末までに申請し、保険証利用申し込みを2023年2月末までにした方が対象です。
利用登録するなら7500円分のポイント還元がある時がお得です。メリットを享受するためにもマイナンバーカードを取得して、保険証利用の申し込みをしておきましょう。
参考資料
総務省「(http://mynumbercard.point.soumu.go.jp/)マイナポイント」(https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/)
厚生労働省「(http://www.mhlw.go.jp/stf/index_16743.html)マイナンバーカードの健康保険証利用対応の医療機関・薬局についてのお知らせ(国民向け)」(https://www.mhlw.go.jp/stf/index_16743.html)
デジタル庁「マイナポータル」(https://myna.go.jp/html/hokenshoriyou_top.html)
厚生労働省「(http://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08277.html#Q12)マイナンバーカードの健康保険証利用について(http://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08277.html#Q12)」(http://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08277.html#Q12)
外部リンク
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