【固定費の見直し】年収が高い方が「電気、ガス、携帯電話」を見直す傾向に
LIMO / 2022年4月3日 18時50分
【固定費の見直し】年収が高い方が「電気、ガス、携帯電話」を見直す傾向に
節約のために頻繁に話題に上がる「固定費の見直し」。新生活が始まるこの春、見直しを検討されている方も多いでしょう。
一方で、見直せば節約になるとはわかっていても、「調べるのも、見直すのも面倒…」と先延ばしにしてしまうことも。
ニッセイ基礎研究所の調査によれば、固定費は年収が高いほうが見直す傾向にあるようです。具体的に見ていきましょう。
電力、ガス、携帯…次々に家庭で見直し可能へ
2016年より電力が自由化されましたが、それを機にさまざまな分野で固定費の見直しが可能となっています。
電力:2016年4月以降、電気の小売業への参入が全面自由化。
ガス:2017年4月以降、都市ガスの小売全面自由化。
携帯電話:2021年2月以降、順次MNO、MVNO各社が新料金プランの提供開始。
上記の変更により、電力やガスは家庭で選ぶことができるように。家計負担の約4%を占めるという携帯電話の料金も、各社で順次引き下げが行なわれました。
ただ、見直しをするには家庭に合った企業や料金プランを選ぶ必要があります。
電力一つとってもサービス数が多く、まだ見直していない方もいるでしょう。
年収が高いほうが、固定費を見直す傾向に
ニッセイ基礎研究所が、2021年3月に全国の26~65歳の男女2601人に行った調査によると、男女・年代別に電力やガス会社を見直した人は以下の通りでした。
特に見直しを行っているのは男性では30代と50~60代、女性では50~60代でした。電気やガスといった固定費は年代が高いほうが見直す人が多いとわかります。
次に、大卒非大卒/年収層別でみてみましょう。
大卒を見ると、年収が上がるにつれ電気やガス料金を安い会社に変えています。
大卒者年収130万円未満:29%
大卒者年収130万円以上300万円未満:26%
大卒者年収300万円以上500万円未満:34%
大卒者年収500万円以上700万円未満:39%
大卒者年収700万円以上:45%
非大卒者では「年収300万円以上500万円未満」が23%と最も少ない一方で、「年収700万円以上」が41%と最も多い結果となりました。
携帯電話については大差は見られないものの、こちらも年収が上がるについて見直す割合が増えています。
お金への意識の高さが影響か
電気、ガス、携帯電話ともに、年収が高いほど料金が安い会社へ変更する傾向が見られました。
固定費の見直しは申込みをすれば行えるものですが、1社を絞るまでには数多くあるサービスを比較し、各家庭に合ったものを選び、実際に申込みをする必要があります。
一度おこなえば節約効果も高いので見直したいものですが、調べて、選んで、申し込んでとなると面倒な気持ちが勝ってしまう方もいるでしょう。
年収が高い方が見直しをおこなう一因としては、金融リテラシーやお金に対する意識の高さ、行動力といったものも関係しているように思います。
今回の調査を元に、自身のお金に対する意識を振り返りながら、固定費の見直しを検討されてはいかがでしょうか。
参考資料
ニッセイ基礎研究所「どんな人が電力会社や携帯電話会社を料金が安い会社に変えたか?-男女/年齢層/学歴/年収層別の変更者の割合-」(https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=70709?pno=2&site=nli)
経済産業省「電力の小売全面自由化って何?」(https://docs.google.com/document/d/14zWpdJv23k3zw9qujpz2z7xyQS0rzr7RkfTO4Ru1c-c/edit#)
経済産業省「ガス小売全面自由化」(https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11612872/www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/gas/liberalization/)
総務省「携帯電話料金の低廉化に向けた 二大臣会合について」 (https://www.soumu.go.jp/main_content/000759362.pdf)
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